「未熟な愛は「必要だから愛する」と言い、成熟した愛は「愛するから必要だ」と言う」
Immature love says: I love you because I need you. Mature love says: I need you because I love you.
— エーリッヒ・フロム 『愛するということ』(1956)
依存と愛の違いを一文で示す
- 心理学では
- この名言は、マズロー(1962)のいう「欠乏愛」(自分の不足を埋めるために相手を求める愛)と「存在愛」(相手の存在そのものを喜ぶ愛)の対比に重なる。Hazan & Shaver(1987)は、愛着理論(人との結びつき方の型を扱う理論)をもとに、成人の恋愛体験を質問紙で調べた。その結果、安定型(相手を信頼し、安心して近づける型)の人ほど愛を幸福や信頼として語り、不安型(見捨てられる不安が強い型)の人ほど執着や嫉妬、相手との一体化への渇望として語っていた。日々の関係では「この人に何をしてもらえるか」より「この人の何を大切に思うか」に目を向けることが、成熟した愛への一歩になる。 参考:マズロー(1962)「Toward a Psychology of Being」 ↗/Hazan & Shaver(1987)「Romantic love conceptualized as an…」 ↗