10代の幸せ
〜20カ国55万人を追いかけた調査結果〜
という最新研究😊
10代の幸福度を調査した研究は多くありますが、
今回は、同じ人を追いかけて調査した研究を集めて整理頂いた最新研究です😍(縦断研究)
※ただしまだプレプリント(出版前)です。
主な結果は下の3つ。世界共通での結果です。
①年齢による変化(幸福度)
⇒10-19歳で幸福度は少しずつ低下していく
ちなみにどこかでガクッと下がるわけでは無く、毎年同じくらい下がる。
差は大きくないが、10年分集めると、かなりの低下。
※我々で取っている調査でも同じ傾向がありますね。。。
6→10歳は上がってくるのですが、そこからは下がっていく。
ただし、それは何もしなかった場合で、色々取り組んでいると上がってきます😊
②年齢による変化(順位)
⇒幸福度の順位はあまり変わらない。
10代前半はまだ順位も変わるが、後半になると順位が固定化していく。
→特に、10代前半へのアプローチが大事そう。
③時代による変化
⇒2000年以降生まれで、幸福度が大きく低下している。
ポジティブな側面は低下し、ネガティブな感情も増加している。
これが原因だ!とまでは言えないのですが、
デジタル全盛になってきていることが原因では?とのこと。
→最近若い人の幸福度が低下してきていることは世界的にも課題になっています。
とのこと。
「下がるのが普通、でも順位は固まっていく」からこそ、何もしないのはもったいない。
あくまで今回の調査は、青少年の幸福度を高める取り組みを行っていない結果。
実際、取り組み次第で上がってくることも我々の調査や数々の実践や研究で見えています。
10代の幸せは、測って、見守って、働きかける。これをセットで広げていきたいですね😊
青年期における幸福感の変化と安定性:20年以上にわたる縦断研究の系統的レビューとメタ分析
Changes in and Stability of Well-Being During Adolescence: A Systematic Review and Meta-Analysis of Longitudinal Studies Over Two Decades
https://osf.io/preprints/psyarxiv/yhm96_v1
思春期の「幸福度」は どう変化するのか? 50万人規模のデータが明かす、心が揺れ動く時期の 科学的真実と大人が知るべきこと 過去20年にわたる縦断研究のシステマティック・レビューとメタ分析に基づく統合的アプローチ Notebooklm 荒れ狂う海への船出 思春期 幼少期 成人期 思春期は身体的、認知的、そして社会的に劇的な変化が起こる時期です。 親や教育者は、この時期の子どもたちが不安定になることを知っています。しかし、彼らの「幸福感(Well-being)」全体には、実際にはどのような変化が起きているのでしょうか? 私たちは、単なる推測ではなく、過去20年にわたる膨大な統計研究のデータからその答えを紐解きます。 50万人の軌跡が語る真実 多国籍 20年間 551,009人 このデータは、一時的な感情のアンケートではありません。 同じ子どもたちを長期間にわたって追跡した「縦断研究」を集約した、 これまでで最も信頼できるメタ分析の一つです。 「幸福度」を構成する3つの柱 幸福度(Well-Being) 心地よさ (Hedonic) ポジティブな 感情と生活の満足感 自己実現 (Eudaimonic) 自律性、有能 感、他者との つながり 生活の質 (Quality of Life) 健康と環境の 総合的な評価 科学的な「幸福度」とは、単に笑顔でいることではありません。 感情、成長の実感、そして環境との調和という、3つの次元から成り立っています。 AI Notebook LLM なぜ思春期に幸福度は揺らぐのか? 研究者は、思春期の幸福度に影響を与える3つの主要な要因を指摘しています。 体(Body)-生物学的変化 思春期の身体発達と、周囲や仲間への反応を敏感にする脳構造の変化。 環境(Environment)-学校への適応 競争が激化する中学校環境と、個人の心理的欲求(自律性や有能感)とのミスマッチ。 心(Mind)-性格の揺らぎ 成長過程において一時的に生じる、協調性や誠実性の低下(混乱仮説)。 発見①:幸福度は「全員で少しずつ」階段を降りる 毎年わずかな低下 (d = -.03 / year) データが示す最初の事実は シンプルです。思春期の 間、全体的な幸福度の平 均値は毎年確実に低下して いきます。 これは、一時的な気分の落 ち込みではなく、思春期を 通じて蓄積される明確な傾 向です。 思春期全体での累積低下 (d = -.27 cumulative) 発見②:しかし、「相対的な順位」は驚くほど変わらない 相対的な安定性 (r = .62 Rank-Order Stability) ここが最も興味深いパラドックスです。全体の幸福度は下がりすが、集団内で「個人相対的な位置」は非常に安定しています。 高い安定性(r = .62)は、幸福度が個人の「特性」に近いことを示しています。 潮の満ち引きと船:数字が意味すること 平均値の低下(The Drop) 潮が引くと、すべての船の位置がかじずっ下がります。 順位の安定(The Stability) しかし、一番高い船は依然として一番高い船のままです。 中学1年生で最も幸福度が高かった子どもは、中学3年生になって全体的な幸福度が下がったとしても、同級生の中では依然として最も幸福度が高い傾向にあります。 これは「特定の誰か」ではなく「思春期そのもの」の現象 性別 人種・民族 国の経済水準 普遍的な発達段階 (思春期の低下) 男の子でも女の子でも、どの国に住んでいても、この幸福度の低下傾向と安定性は一貫しています。 つまり、幸福度の低下は個人の異常や失敗ではなく、人間の普遍的な「発達段階」の一部なのです。 世代のねじれ:現代の子どもたちが背負う追加の重圧 1999年以前生まれ(Born Before 2000) 2000年以降生まれ(Born After 2000) 普遍的な発達段階とはいえ、例外がつだけありました。2000年以降に生まれた若い世代は、幸福度の低下が前の世代よりも「より急激」であることが判明しました。 パンデミックや急速なデジタル化・スクリーンタイムの増加が、本来の思春期の揺らぎに拍車をかけている可能性があります。 全体像:必然的な「潮の引き」と、 現代社会の「重り」 現代持有のプレッシャー (Modern Pressures) 普遍的な発達の波 (Universal Developmental Wave) 思春期における幸福度の低下は、大人への階段を 登るための正常なプロセス(特性のようなもの) です。 しかし、私たち大人が注意すべきは、デジタル社会 などの「現代特有の要因」が、その正常な低下を 危険なレベルまで押し下げていることです。 🔶 NotebookLM 大人ができる3つのサポート 1. 正常な低下にパニックを起こさない 幸福度が下がるのは成長の証です。無理に「いつもハッピーでいること」を強要せず、揺らぎを受け入れましょう。 2. 他人と比べず、その子の「ベースライン」を見る 個人の相対的な順位は変動しています。他の子と比べるのではなく、その子自身の過去の状態を基準に見守りましょう。 3. 「3つの欲求」を満たす環境を作る 学校や家庭で、有能感、自律性、他者とのつながり(自己実現的幸福度)を感じられる安全な居場所を確保しましょう。
【背景】
▼1. なぜ青年期のウェルビーイングに注目するのか
▼2. ウェルビーイングの3つの概念と測定
実証研究では主に3つの理論的枠組みが使われてきた(Cooke et al., 2016)。いずれも、抑うつや不安といった病理症状を扱う従来のメンタルヘルス概念とは区別される。
感情反応と人生への認知的評価に注目する立場(Diener, 1984)。ポジティブ感情(喜び・ワクワクなど)、ネガティブ感情(動揺・恐れなど)、人生満足度(自分の人生にどれくらい満足しているか)の3要素からなる
測定尺度: 人生満足尺度(Diener et al., 1985)、PANAS(ポジティブ・ネガティブ感情尺度; Watson et al., 1988)、主観的幸福感尺度(Lyubomirsky & Lepper, 1999)
自己実現と人格的成長に注目する立場(Ryan & Deci, 2001)。有能感(課題をうまくこなせる感覚)、自律性(自分で選択・行動を決められる感覚)、関係性(他者とつながっている感覚)という3つの基本的心理欲求と対応する
これはRyff & Keyes (1995)の心理的ウェルビーイングモデル(自己受容、環境制御、積極的な他者関係、人生の目的、人格的成長、自律性の6次元)とも整合する
測定尺度: 心理的ウェルビーイング尺度(Ryff & Keyes, 1995)、フラリッシング尺度(Diener et al., 2010)
心理学と医学で広く使われる統合的な見方。ヘドニックとユーダイモニックの主要素に加え、健康や環境の側面も含む(WHO, 2012)
測定尺度: WHOQOL(青年版への適応: Chen et al., 2006)、WHO-5(WHO, 2024)
▼3. ウェルビーイングは青年期にどう発達するのか——4つの理論的視点
論文は、発達心理学・教育心理学・パーソナリティ研究・ポジティブ心理学から4つの視点を整理しています。
青年期は思春期の開始と重なり、急激な身体成長や第二次性徴など大きな生物学的・認知的変化が起こる(Steinberg, 1999)。これらの変化は自己や他者からの見られ方に影響し、社会情動的発達を左右する(Steinberg & Morris, 2001)
思春期の進行度を直接測定した研究では、思春期が進んでいるほど自己イメージが低く、メンタルヘルス問題が多く、視点取得(相手の立場で考える力)は高いことが示された(Ahmed et al., 2024)
認知制御・情動・社会性を担う脳領域は青年期に活性化が高まり(Casey et al., 2008; Dumontheil, 2016)、仲間とのやり取りや情動反応への感受性が増す(Dumontheil, 2016)
→ 予測: ウェルビーイングは「変化する」
「段階-環境適合理論」(Stage-Environment Fit theory)によれば、中等学校はしばしば青年の基本的心理欲求(有能感・自律性・関係性)を満たせない(Eccles et al., 2013; Ryan & Deci, 2000)
資格取得が主目標となる中等学校は競争的になり、学習の選択肢は減り、仲間や教師と良い関係を築く時間も減る。このミスマッチが「人-環境の不適合」を生む
実際、この理論と整合的に、中等教育期には学習動機、学業的自己概念、自己管理、人間関係の質の低下が報告されている(Rimm-Kaufman et al., 2025; Ross et al., 2019; Scherrer & Preckel, 2019)
→ 予測: ウェルビーイングは「低下する」
パーソナリティ特性とウェルビーイングには強い関連がある(Anglim et al., 2020)ため、パーソナリティ発達の理論から推論できる
ビッグファイブ(開放性・誠実性・外向性・協調性・神経症傾向の5特性)研究では、青年は生物学的・社会情動的変化と「大人らしさへの期待」への適応困難により、特性が一時的に落ち込む(disruption)とされる(Denissen et al., 2013; Soto & Tackett, 2015)
具体的には、協調性と誠実性は青年期前期に低下し後期に回復(Denissen et al., 2013; Soto et al., 2008; Van den Akker et al., 2014)、外向性は青年期を通じて低下傾向。神経症傾向はより複雑で、性差も関与する(Soto et al., 2008; Van den Akker et al., 2014)
→ 予測: ウェルビーイングは「青年期前期に一時的に低下する」
セットポイント理論は、失業や結婚など重大なライフイベント後のヘドニック・ウェルビーイングの変動を説明する理論(Brickman & Campbell, 1971; Diener et al., 2006)。ウェルビーイングは一時的に変化するが、心理的適応により元の水準(セットポイント=設定値)に戻るとする
ただし実証結果は混在している(Diener et al., 2006)。失業経験者のウェルビーイングは徐々に回復するものの元の水準までは戻らず(Lucas et al., 2004)、大学を中退した人でも同様の長期的低下が観察された(Neugebauer et al., 2025)
そこで登場したのが改訂セットポイント理論。ベースライン水準や対処プロセスの個人差により、元に戻るかどうかは人によって異なると考える
青年期は複雑な社会的関係やアイデンティティ形成(自分は何者かの確立; Erikson, 1968)といった困難なライフイベントに直面する重要な時期である(Bond et al., 2007)
→ 予測: ウェルビーイングは「変化し、元の水準に戻るとは限らない」
視点は異なるが、いずれも「ウェルビーイングは変化しうる」という共通の仮説に行き着く。文脈的視点は低下を、ディスラプション仮説は前期の一時的低下を、改訂セットポイント理論は非回復の可能性を示唆する
▼4. 実証研究の現状——2つの指標で見る
発達を包括的に理解するため、論文は2つの指標を区別します。
▼4-1. 平均値変化に関する既存研究
- 代表性のあるサンプルで10〜16歳の人生満足度の低下を報告(Wu & Becker, 2023)
- 青年期中期から後期にかけての人生満足度の上昇を報告(Henkens et al., 2022; Salmela-Aro & Tuominen-Soini, 2010)
- 9〜17歳を追った研究では、ポジティブ感情は直線的に低下、ネガティブ感情は9〜11歳で低下した後12〜16歳で徐々に増加(Griffith et al., 2021)
- ユーダイモニック・ウェルビーイングは約2年後にわずかに上昇(Duncan et al., 2022)
▼4-2. 順位安定性に関する既存研究
- イタリアの青年のユーダイモニック・ウェルビーイング4時点: 平均約.62 (De Lise et al., 2024)
- ドイツの代表性サンプル4波: 12〜16歳で.51から.56へ上昇(Wu & Becker, 2023)
- 11〜15歳のネガティブ感情: 平均約.40で、時点間で増減あり(Burris et al., 2017)
▼5. 既存のレビュー・メタ分析の限界(リサーチギャップ)
(1) 検索データベースが1〜2個(APA PsycINFOとMEDLINE)に限られ、青年対象研究の網羅性が不十分
(2) Buecker et al. (2023)はヘドニック・ウェルビーイングのみ。ユーダイモニックやQOLを含めた一般化可能性が検証されていない
(3) 効果量を狭い年齢区分(例: 9-12歳、13-15歳)で提示したが、区分の理論的根拠が不明確で、研究間で区分方法も不統一。有意な変化がない年齢の効果量まで累積したため、青年期の累積効果量が過大推定された可能性がある。またウェルビーイングの軌跡が直線的か非直線的かを、年齢の効果として直接検証していない
(4) Buecker et al. (2023)は平均値変化が中心で、順位安定性を検討していない。順位安定性の証拠は、ウェルビーイングがどの程度「特性的(trait-like、性格特性のように安定した性質)」かを明らかにするうえで重要
(5) 縦断研究では同一サンプルから複数の効果量が出るため、効果量同士が相関する。既存研究はマルチレベルランダム効果モデルやロバスト分散推定で対処したが、効果量間の依存構造を表す真の標本共分散行列は通常不明なため、推定にバイアスが生じうる(Pustejovsky & Tipton, 2022)。また研究の質が効果量に与える影響も検証されていない
▼6. モデレーター(結果を左右しうる要因)に関する既存研究
結果のばらつきを説明するため、サンプル特性と方法論的特性が検討されます。
▼6-1. サンプル特性
▼6-2. 方法論的特性
▼7. 以上を踏まえた本研究の問い
仮説: ウェルビーイングは低下する(年齢の関数の形については仮説なし)
仮説: ウェルビーイングは安定している(年齢の関数の形については仮説なし)
■補足
【研究内容】
▼1. 方法
▼1-1. 系統的文献検索
(1) データベース検索: EBSCOプラットフォーム上のAPA PsycInfo、APA PsycArticles、Education Source、ERIC、MEDLINE、およびWeb of Scienceを、2000年〜2024年3月の範囲で検索(その後2025年12月まで更新検索)。既存メタ分析より大幅に広いカバレッジ
(2) グレー文献(学位論文・報告書・学会発表など、通常の学術誌以外の文献)の検索: EBSCOとGoogle Scholarで実施
(3) 既存メタ分析(Buecker et al., 2023; van Heijst & Geurts, 2015)の引用文献リストの確認
▼1-2. 採択基準とスクリーニング
- 英語で入手可能な量的研究
- 介入研究は除外(通常の発達=規範的発達に焦点を当てるため)
- 縦断デザイン(同一サンプルを2時点以上追跡)で、測定間隔3ヶ月以上
- 年齢はWHOの定義に基づきおおむね10〜19歳
- サンプルサイズ30以上
- ヘドニック・ユーダイモニック・QOLのいずれかを青年自身が回答(自己報告)
- 全時点で同一の測定尺度を使用
- 効果量計算に必要な情報(サンプルサイズ、平均、標準偏差、時間間隔)を報告
▼1-3. コーディングと研究の質評価
- 性別: 第1時点の女性比率で代理
- 出生コホート: 2000年より前生まれ/2000年以降生まれの2区分(スマホ・SNSへの曝露の世代差を近似する目的; OECD, 2026)
- エスニシティ: サンプルの多数派で分類
- 国の経済発展度: 世界銀行の2025年所得分類
- ウェルビーイング概念: ヘドニック/ユーダイモニック/QOLの3分類に加え、ポジティブ側面(人生満足度・ポジティブ感情・ユーダイモニック・QOL)かネガティブ側面(ネガティブ感情)かも分類
▼1-4. 効果量の計算
▼1-5. 統計モデル——既存メタ分析の弱点への対処
▼1-6. 出版バイアスと感度分析
▼2. 結果
▼2-1. データの概要
▼2-2. 平均値変化(RQ1)
- 年間変化量 d = -.03/年(95%信頼区間 [-.06, -.01])
- 3つのモデルすべてで同じ推定値となり、頑健
- 年齢の1次・2次・3次関数はいずれも非有意 → 低下ペースは年齢によらず一定(直線的)
- したがって10〜19歳の累積では d = -.27(-.03×9年)の低下。小〜中程度の効果量(Cohen, 1992)
- ポジティブ側面: d = -.04/年の低下(累積 d = -.36)。さらに2000年以降生まれは2000年より前生まれと比べて有意に低下が大きい(B = -.09)
- ネガティブ側面: 全体では変化なし(d = .00)。ただし2000年以降生まれは2000年より前生まれと比べてネガティブ側面が有意に増加(B = .29)。研究の質を統制しても維持
→ つまり「2000年以降生まれの世代は、良い側面がより下がり、悪い側面がより上がる」
▼2-3. 順位安定性(RQ2)
- 平均テスト-再テスト相関 r = .62(95%信頼区間 [.60, .65])
- 年齢の1次関数が有意に正(B = .05) → 年齢が上がるほど安定性が増す。2次・3次関数は非有意
- ポジティブ側面: r = .64。年齢の1次関数は有意に正。2000年以降生まれは安定性がやや低い(B = -.17)
- ネガティブ側面: r = .56。年齢効果もモデレーターも実質的に非有意
▼3. 考察
▼3-1. 平均値変化について——理論との照合
▼3-2. 順位安定性について
▼3-3. 概念間の一般化可能性
▼3-4. 限界と今後の方向性
▼4. 結論(著者らのまとめ)
■補足(読み手として押さえたい点)
【人生満足度を測る質問例】
■論文本文に載っている唯一の質問例
「全体として、最近のあなたの人生全体にどのくらい満足していますか?」
(Twenge et al., 2026より引用されている例)
■代表的な尺度の実際の質問内容(原典より)
▼人生満足尺度(SWLS; Diener et al., 1985)——5項目、7件法
大人用ですが中高生にもよく使われます。内容は:
最後の項目は「過去の振り返り」を含むため、青年には答えにくいという批判が昔からあります。
▼生徒用人生満足度尺度(SLSS; Huebner, 1991)——7項目
子供向けに文言を平易にしたもの。内容は:
特徴は「人生全体」だけを聞き、家族や学校など特定領域を聞かない点です。領域別に聞きたい場合は多次元版のMSLSS(家族・友人・学校・住環境・自己の5領域)を使います。
▼Cantrilラダー(はしご尺度)
「ここに梯子があります。一番上(10)はあなたにとって最高の人生、一番下(0)は最悪の人生です。今、あなたは何段目に立っていると感じますか?」
HBSC(WHOの学齢期児童健康行動調査)など国際調査の定番で、11歳から使われます。UNICEFレポートカードの生活満足度もこの系統。
▼PANAS(感情測定; Watson et al., 1988)
「わくわくした」「誇らしい」などポジティブ感情10語、「動揺した」「イライラした」などネガティブ感情10語を示し、最近どのくらい感じたかを5件法で回答。子供版(PANAS-C)は語彙をさらに易しくしています。
会話形式での紹介はこちら😊
はぴテク相談室:思春期の子の「幸せ」は、じわじわ下がる。でも——
https://archive.happytech.co.jp/posts/2026-08-01-1785574500/
動画解説はこちら😊
https://youtu.be/0KZJw5Pdo6U