2026.09.06

ウェルビーイングの鍵は、体からのメッセージに気づくこと? 〜「内受容感覚」の科学〜

日常の忙しさの中で、自分の心や体の「本当の声」を見失っていませんか?
私たちが「不安」や「怒り」を感じる時、感情よりも先に「心臓の鼓動が速くなる」「呼吸が浅くなる」といった身体の変化(情動)が起きています。

この体の内側の変化を正確にキャッチする脳と身体のシステムを「内受容感覚(Interoception)」と呼びます。

近年の研究では、この内受容感覚を適切に感じられる人ほど、ストレス対処がうまく、不安や体の不調を抱えにくい(ウェルビーイングが高い)ことが分かってきています。

で、そんな内受容感覚についての素敵な動画を公開頂いていたので、シェアします😍

また、NotebookLMさんに資料にも整理頂きました。
こちらが面白かったら、是非動画も😊
💡 スライドの主なトピック
・「内受容感覚」ってそもそも何?
・なぜ「感情の気づき」がウェルビーイングに不可欠なのか
・感情と体のマッピング、そしてストレスを乗りこなすヒント

ーーーーーーーーーー
講演「感情への気づきを支える脳と身体のシステム」寺澤 悠理 准教授(慶應義塾大学) (第20回 北海道大学CHAINセミナー)
北海道大学 人間知・脳・AI研究教育センター(CHAIN)
2022/12/27
https://www.youtube.com/watch?v=4SShtV_sUr4

最新脳科学が解き明かす。本書のウェルビーイングを支える「内受容感覚」の力 感情は「心」ではなく、 「身体」から生まれる。 なぜ私たちは自分の感情を見失い、心身の不調をきたすのか。 慶應義塾大学・寺澤悠理准教授の研究から読み解く、 心と身体を繋ぐインターフェースの秘密。 Gakken Notebook あなたが信じている「感情の仕組み」は逆かもしれない 従来の思い込み 脳 ↓ 涙 「悲しいから、涙が出る(心→身体)」 心の中だけで感情が発生し、身体は単なる出力先であるというイメージ。 科学的な視点:未梢起源説 脳 ↑ 心臓 「涙が出る(心拍が上がる)から、悲しい(身体→心)」 身体の生理的な変化を脳が認識して「感情」という名前をつける。 ウェルビーイングの第一歩は、「身体の反応」ここが感情の発生源だと気づくこと。 私たちは「五感」以外の重要な感覚を一つ持っている 外受容感覚 (五感) 視覚、聴覚、触覚など。 自分の身体の外側で起きている世界の変化を捉えるセンサー。 内受容感覚 (Interoception) 心拍、呼吸、胃腸の動き、体温など。皮膚の内側(体内環境)の微細な変化を捉えるセンサー。 現代社会では外の世界(スマホ、情報)へのセンサーばかり過敏になり、自分の内側へのセンサーが鈍っている。 Gemma's Notebook 身体の「モヤモヤ」が「感情」 になるまでの3ステップ Step 1: 身体反応(情動) 心拍数の増加、胃の収縮などの 無意識の生理的変化が発生。 Step 2: 内受容感覚の知覚 脳が「今、自分の身体に変化が 起きている」と気づく。 Step 2の 「内なる気づき」が 欠落すると、 感情は行き場を失い 未処理のまま蓄積 される。 Step 3: 感情のラベリング(概念化) 状況と照らし合わせ、「これは 『怒り』だ」「悲しみ』だ」と 言葉を与える。 Genius Notebook 自分の感情に気づけないと、何が起こるのか?(失感情症) Stage 1: 身体のSOS ストレスを受けて身体は SOS(心拍上昇など)を 出し続けている。 Stage 2: 脳の知覚エラー 脳がそれを正確に知覚で きず「感動や感情の言葉 (悲しい、怖い)」を 見つけられない(アレキシミア)。 Stage 3: 行動の停止 感情がわからないため、 根本的な原因(対人関係 など)を解決する行動が されない。 Stage 4: 身体の不調へ 身体の中にストレス状態 だけが残り続け、原因不 明の痛み、摂食障害、 心身症などの「身体の不 調」として表出する。 Gemini Notebook 感情の解像度は、幼少期の「他者との関わり」で育まれる Child's State 子供が泣いている(心拍上昇、呼吸の乱れ)。 Parent's Input 親が「おもちゃを取られて悔しいね、胸が苦しいね」と声をかける。 Mapping 子供の脳内で「自分の今の身体の感覚」に「悔しいという概念」が結びつく。 親自身の「内受容感覚」が鋭敏であることが、子供の感情適応力や社会的スキルの獲得に直結する。 あなたの感情は、身体と正しく結びついているか? 恐怖(Fear) 怒り(Anger) 悲しみ(Sadness) 喜び(Joy) 健常な大学生(N=87) 感情ごとに、身体の反応パターンが明確に分かれている。 摂食障害の患者 どの感情でも身体の反応が区別されず、すべてが「早なる不快」一括りにされてしまう。 感情を細かく分類(解像度を高く)できないと、ストレスに対する適切な対処行動が取れなくなる。 心と身体の交差点「島皮質(とうひしつ)」 島皮質(Insula) 脳の深部に位置する領域。 コントロールセンター 身体の内側からの情報(心拍や呼吸、胃腸の動き)をダイレクトに受け取り、それを「感情」として統合する極めて重要な器官。 科学的ファクト 単に「自分の心拍を感じよう」と意識を向けるだけでも、この島皮質の前部が強く活性化することがMRI研究で証明されている。 © Gemmas Notebook 身体の「ドキドキ」が消えると、「怒り」の感情も消える? 怒 [Arousal] ↑ 刺 激 や 興 奮 度 (Arousal) 怒り (Anger) 悲しみ (Sadness) 評価 (Valence: ネガティブ→ポジティブ) → 覚醒下脳手術のデータ • 脳の手術で皮質(身体センサー)を摘出した患者は、心拍を感じる能力が低下した。 • 同時に、他者の「怒り」を認識する精度が著しく低下し、代わりに「悲しみ」と誤認する割合が増加した。 メカニズム 「怒り」は[ネガティブ×強い身体的興奮]で構成される。身体の興奮(内受容感覚)が検知できないと、激しい感情の認識自体が不可能になる。 Gemini Notebook 身体のセンサーは、知的なパフォーマンスも支配する 感情 (Emotion) 注意力 (Attention) 内受容感覚 (Decision Making) 意思決定 (Decision Making) 記憶 (Memory) Evidence & Insight 実験データ:心拍と注意力 ・N-back課題(特定の文字が出たらボタンを押すタスク)の実験。 ・脳が注意を向ける際間、わずかに「心拍が低下」する。この1拍の微細な変化を無意識に知覚できている人ほど、タスクのミスに気づきやすく、成功率が高い。 内受容感覚は、外界の情報が「自分にとってどんな意味を持つか」を知らせるアラートとして機能している。 Genius Notebook 脳は常に「身体の未来」を予測している 脳の予測(こうなるはず) 身体の実際の感覚(こうなっている) 予測符号化モデル 私たちの脳と身体は、「1拍ごとの心拍のリズム」する常に無意識下で予測し、実際の感覚と照合し続けている。 直感の正体 予測と実際の感覚にずれがでても「ズレ(誤差)」が生じた時、脳は「注意を向けるべき何かが起きた」と同時に検知する。これが私たちの感じる「直感」や「違和感」である。 Genius Notebook 実践:身体の声に耳を澄まさば、不安は物理的に減らせる トレーニング 健常な大学生が「自分の心拍に同調している か当てる」内受容感覚トレーニングを、 1日80回・1週間にわたり実施。 もたらされた効果 身体症状の訴え(原因不明の不調) 漠然とした不安感 内受容感覚の精度が向上するに伴い、 不調と不安感が明確に低下した。 ウェルビーイングの基盤となる内受容感覚は、 後天的なトレーニングで確実に鍛えることができる。 身体に注意を向けるだけで、身体自体が変化する魔法 【外界を見る目】 ペン(外界)をどんだけ集中して見つめても、ペンの物理的な性質は変わらない。対象と観察者は独立している。 【体内を見る目】 自分の呼吸や心拍に только注意を向ける(マインドフルネス等)だけで、副交感神経が高まり、自律神経の活動自体が穏やかに変化する。 インサイト:自分の内側に意識を向けること。「感じる」というお行為そのものが、ダイレクトな自己治癒のプロセスになる。 今日から始める「内なるインターフェース」の
動画・講演 なんとかなる 神経科学・生物学的基盤マインドフルネス・瞑想感情・レジリエンス

← 検索にもどる