2026.10.13

はぴテク相談室:オンラインの「おうちリトリート」って、本物じゃない?

相談者

はぴテクさん、こんにちは!最近マインドフルネスにハマっていて、いつか数日間の「リトリート」(合宿みたいな集中練習)に行ってみたいんです。でも小さい子どももいるし、仕事も休みづらくて…。調べたらオンラインのリトリートもあるんですけど、「家でやるなんて本物じゃないよね?」って、ちょっとモヤモヤしてます。

はぴテクさん
はぴテクさん

こんにちは!そのワクワクとモヤモヤ、両方よく分かります。ちょうどイギリスのバンガー大学の研究チームが、オンラインと対面、両方のリトリートを経験した人たちにじっくり話を聞いた研究があるんです。参加者11人と講師11人、合計22人へのインタビュー調査なんですが、その結論を先に言うと「オンラインは対面の"劣化版"ではなく、別の学びの場」なんですよ。

相談者

えっ、別の学びの場? どういうことですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

まず安心材料から。参加者も講師も、オンラインのリトリートは「ちゃんと機能する」と感じていました。技術的なトラブルは少なく、移動も宿泊費もいらないので参加しやすい。特に「家族の世話がある人にとって価値が大きい」と話す講師もいましたよ。あなたのような状況の方に、まさに開かれた選択肢なんです。

相談者

それは嬉しいです!でも、やっぱり家だと集中しきれない気がして…。

はぴテクさん
はぴテクさん

正直に言うと、その感覚は研究でも語られています。対面のリトリートは「日常から離れて、どっぷり浸かる」のが強み。一方オンラインは、宅配便が来たり、家族と顔を合わせたり、どうしても日常が入り込む。だから多くの人が「対面のほうが練習が深まる」と感じていました。ある講師は、同じ時間割でも「オンラインは薄まった体験になりやすい」と表現していましたね。

相談者

うーん、やっぱりそうなんですね…。

はぴテクさん
はぴテクさん

でもね、ここからが面白いところ。その「日常が入り込む」ことが、逆に強みにもなるんです。参加者11人のうち7人が「オンラインだからこそ、マインドフルネスを家庭生活に溶け込ませられた」と話していました。ある講師の言葉を借りると、「台所に行ったらパートナーがいて、冷蔵庫に牛乳がない。それこそが、まさに練習で向き合うべき場面なんだ」と。対面リトリートの静かな環境は素敵だけど、帰ってくると魔法が解けやすい。オンラインは最初から"本番の生活"の中で練習する形なんです。

相談者

あ、なるほど! 子どもの「ママ〜!」も練習材料になるってことですね(笑)。他にもオンラインならではの良さってありますか?

はぴテクさん
はぴテクさん

ありますよ。たとえば体を動かす練習(マインドフルな動き)は、「人に見られていないから、正しくやれているか気にせず自由にできた」という声がありました。それから、つらい感情が出てきたときに自分で音声を切ったりカメラをオフにしたりできるので、「自分で参加の仕方を調整できて安心」と感じた人も。逆に、歩く瞑想は画面から離れると気が散りやすく、「サボりがち」と白状した人もいましたけどね。

相談者

正直でいいですね(笑)。じゃあ、オンラインでやるなら、何に気をつければいいでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

インタビューでは、参加者たちが工夫していたことがいくつか語られていました。静かな場所を確保する、同居する家族と「この期間はこうしよう」と事前に話し合う、仕事や予定をカレンダーから空ける、通知をオフにする、などです。スマホを見てしまう誘惑は多くの人が感じていたので、ここは意識的に準備するといいかもしれません。あと、オンラインでは誰が教えてくれるかがより大事だと感じる人もいました。信頼できる講師を選ぶのもポイントですね。

相談者

講師選び、大事なんですね。つながりはどうでしょう? 一人で画面を見てると、孤独になりそうで。

はぴテクさん
はぴテクさん

鋭いですね。研究でも「仲間とのつながりは、対面のほうが早く深くできる」と話す人が多かったです。ただ「画面越しでも安全なコミュニティが作れて驚いた」という人や、世界中から参加者が集まる多様さを喜んだ人もいました。一方、講師側は「参加者の様子が読み取りにくい」という不安を抱えていて、「しんどくて休んでいるのか、気が散っているのか分からない」という悩みも。だから、休むときは一言伝えるなど、講師と気軽にやり取りできる場を選ぶと、お互いに安心できそうですね。

相談者

分かりました! なんだか気持ちが軽くなりました。オンラインは「代わり」じゃなくて、「生活の中で練習する別メニュー」なんですね。

はぴテクさん
はぴテクさん

その通り。講師の多くは「どちらも価値があるけど、同じものではない」「できれば両方経験してほしい」と話していました。今はオンラインで生活の中の練習を楽しんで、いつか時間ができたら対面でどっぷり浸かる。そんな風に自分の人生のステージに合わせて選べるのは、それ自体がウェルビーイングですよ。家での練習から生まれる気づきを、ぜひ楽しんでくださいね。

■ 今日のまとめ

  • オンラインのリトリートは「対面の劣化版」ではなく、別の学びの場。参加者も講師も「ちゃんと機能する」と感じ、特に家族の世話などで移動が難しい人に門戸を開いている。
  • 対面は「日常から離れて深く浸かる」のが強み、オンラインは「冷蔵庫に牛乳がない」ような日常の中にマインドフルネスを溶け込ませやすいのが強み。両方経験することを勧める講師が多かった。
  • オンラインでやるなら、静かな場所の確保、家族との事前の取り決め、予定の整理、通知オフなどの準備が語られていた。信頼できる講師を選び、休むときは一言伝えるなど講師とのやり取りも大切に。

■ 出典・注意事項

  • Burton, A., O'Neill, B., & Griffith, G. (2026). Rethinking Learning in Mindfulness Retreats. Journal of Experiential Education. https://doi.org/10.1177/10538259261496257

  • 本研究はイギリスで行われた質的研究(22人へのインタビューをテーマ分析したもの)です。参加者の「体験の語り」を整理したものであり、オンラインと対面のどちらが効果的かを統計的に比較したものでも、因果関係を示したものでもありません。

  • インタビュー対象者は全員マインドフルネスの指導者トレーニングを受けた経験者で、人数も少ないため、一般の初心者にそのまま当てはまるとは限りません。また、集中的な瞑想練習では不快な体験が生じることもあると論文でも触れられており、不安がある場合は信頼できる講師や専門家に相談してください。

  • この対話はフィクションです(内容を分かりやすく伝えるための創作)。

投稿者による補足(1件)
補足 1

研究自体の紹介はこちら😊
オンラインでのリトリートは、リアルなリトリートと同じくらい良い!
https://archive.happytech.co.jp/posts/2026-10-13-1791831600/

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