2026.09.07

はぴテク相談室:日曜の夜が憂鬱なあなたへ

相談者

はぴテクさん、聞いてください。毎週日曜の夜になると、なんだか気分が沈むんです。サザエさんが終わる頃には、もう胃のあたりが重くて…。

はぴテクさん
はぴテクさん

それはつらいですね。実はそれ、「サンデーブルーズ」と呼ばれていて、世界共通の現象なんですよ。ある調査では8割の人が経験しているそうです。

相談者

8割も!私だけじゃないんですね。ちょっと安心しました。

はぴテクさん
はぴテクさん

最近オランダで、この現象を26人の従業員にじっくり聞き取った研究が出ましてね。それによると、サンデーブルーズは「悲しい気分」だけじゃないんです。

相談者

というと?

はぴテクさん
はぴテクさん

不安、後悔、空虚感といった感情に加えて、胃の重さや肩こりなどの身体反応、考えがぐるぐる回る思考、先延ばしや引きこもりといった行動まで。心と体まるごとの現象なんです。

相談者

まさに全部当てはまります…。胃が重いのも、そのせいだったんだ。

はぴテクさん
はぴテクさん

ちなみに、日曜の夜って何を考えていますか?

相談者

月曜の会議のこととか、締切のこととか…。あと「週末、結局何もできなかったな」って後悔もあります。

はぴテクさん
はぴテクさん

いいところに気づきましたね。実はそこが研究の面白いポイントで、サンデーブルーズには2つの方向があるんです。「終わっていく週末への未練」という過去向きと、「来る仕事週への不安」という未来向き。

相談者

ダブルパンチじゃないですか…。どうすればいいんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究では対処法が24種類も見つかっているんですが、大きく3タイプに分かれます。まず「その場しのぎ」タイプ。好きなお菓子を食べる、長いシャワーを浴びる、友達とくだらない話をする、とか。

相談者

それならやってます。でも根本解決にはならない気が…。

はぴテクさん
はぴテクさん

鋭い!だから2つ目の「バランス調整」タイプがあるんです。例えば、月曜の朝に会議を入れない、週末は仕事の通知をオフにする、日曜に「来週やることリスト」をざっと書き出す。

相談者

リストを書くと、余計に憂鬱になりませんか?

はぴテクさん
はぴテクさん

逆なんですよ。研究参加者の言葉を借りると、仕事が頭の中で「巨大なかたまり」になっているから怖いんです。書き出して小さなタスクに分解すると「なんだ、一個ずつやればいいだけか」となる。

相談者

なるほど…。頭の中の霧が晴れる感じですね。3つ目は?

はぴテクさん
はぴテクさん

「心の筋トレ」タイプ。面白い例があってね、ある参加者は日記をつけたら「憂鬱の原因は月曜じゃなくて、息子さんとの揉め事だった」と気づいたそうです。

相談者

えっ、月曜のせいじゃなかったんだ。

はぴテクさん
はぴテクさん

そう。原因を分析すると、意外な正体が見えることがある。あとは「日曜夜に少し沈むのは自然なリズム」と受け入れてしまうのも、立派な対処法だと分かっています。

相談者

受け入れちゃっていいんですか?なくそうと頑張ってました。

はぴテクさん
はぴテクさん

無理に消そうとすると、かえって「憂鬱な自分はダメだ」と自分を責めて悪化する。これ、幸せの4つの因子でいう「ありのままに因子」です。自分のリズムを受容できる人ほど幸せなんですよ。

相談者

幸せの4つの因子、前も教わりましたね。他の因子も関係あるんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

大ありです。研究では、サンデーブルーズが軽い人の特徴も分かっていて。仕事に裁量がある人、そして今の仕事に内発的な熱意を持っている人は、そもそも軽いんです。

相談者

「やってみよう因子」だ!

はぴテクさん
はぴテクさん

その通り!つまり日曜夜の気分は、週末の過ごし方だけの問題じゃなくて、「月曜からの仕事とどんな関係を築けているか」のバロメーターでもあるんです。

相談者

うーん、私、仕事は嫌いじゃないんですけど、月曜にやりたくない作業を詰め込みがちかも。

はぴテクさん
はぴテクさん

じゃあ小さな実験をしてみましょう。月曜の午前に、少しでも「やってみたい」仕事を置いてみる。そして日曜の夜には、月曜の仕事終わりに楽しみな予定を一つ入れておく。

相談者

月曜の夜に友達とごはん、とかでもいいんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

最高です。研究でも「ポジティブな期待をつくる」のは有効な方略でした。月曜が「憂鬱の始まり」から「楽しみへの通過点」に変わりますから。

相談者

なんだか、日曜の夜が少し怖くなくなってきました。

はぴテクさん
はぴテクさん

最後に一つだけ。日曜夜のあの感覚は、あなたの心が「休息と仕事のバランス、大丈夫?」と教えてくれるサインでもあります。敵じゃなくて、お知らせなんです。

相談者

敵じゃなくて、お知らせ…。今度の日曜は、ちょっと違う気持ちで迎えられそうです。ありがとうございました!

■ 今日のまとめ

  • サンデーブルーズは8割の人が経験する自然な現象。悲しみだけでなく、心と体まるごとに現れる
  • 対処は「その場しのぎ」「バランス調整」「心の筋トレ」の3タイプ。タスクの分解や、月曜の楽しみづくりが効果的
  • 仕事への裁量と熱意(やってみよう因子)、自然なリズムとしての受容(ありのままに因子)が、根本的な軽さにつながる

■ 出典・注意事項

  • Peng, Z., Sethi, H., Xue, H., Kolks, L. A. G., Hu, J., & Desmet, P. M. A. (2026). The "Sunday Blues": a qualitative exploration of manifestations, contributing factors, and coping strategies among employees. Frontiers in Psychology, 17:1882556. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2026.1882556

  • 本研究はオランダの従業員26名への質的研究(フォーカスグループ)であり、対処法の効果を実証したものではありません。この対話は論文の知見を元にした創作です

  • 気分の落ち込みが強く長く続く場合は、専門家(医師・カウンセラー)への相談をおすすめします

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

論文の紹介はこちら😊
サザエさんシンドロームの正体
https://archive.happytech.co.jp/posts/2026-09-07-1788748440/

はぴテクさんのウェルビーイング相談室 やってみようありのままに 職場・働く幸せ感情・レジリエンス

← 検索にもどる