2026.09.10
何が15歳のウェルビーイングにつながるの?PISA2025より。 〜これから目指すべきは家庭サポート、認知的適応力の向上〜
昨日に引き続き、PISAのウェルビーイングデータ分析。
昨日はスコアとその変化についてシェアしましたが、
今回は、何がウェルビーイングにつながっているのか?
を人生満足度との相関を見てみました。
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●日本のデータから見た、幸せ(人生満足度)に効くこと
6554名の日本人のデータで見ると、単純な相関では、
1位:学校への所属感(r=0.43)
2位:教師サポート(理科)(r=0.21)
3位:認知的適応力(r=0.20)
4位:自己制御(r=0.20)
5位:粘り強さ(r=0.19)
6位:ICTアクセスの質(r=0.19)
7位:いじめ被害(r=-0.16)
8位:規律(理科授業)(r=0.14)
9位:家庭サポート(r=0.14)
10位:集合的環境効力感(r=0.14)
やっぱり学校への所属感が圧倒的に影響大きい😍
そして、何故か理科がちょこちょこ入ってくる、、謎ですね。
ちなみに、日本のスコアがだいぶ低かった、
目標設定、AI利用はほぼ影響していませんでした。
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一方で、他変数からの影響を差し引いてみると、
1位:所属感 (β=0.35)
2位:いじめ被害 (β=-0.09)
3位:家庭サポート (β=0.09)
4位:認知的適応力 (β=0.07)
5位:粘り強さ (β=0.06)
6位:自己制御 (β=0.04)
7位:教師サポート (β=0.04)
8位:科学得点 (β=-0.04)・・・科学得点が高いと不幸せ。。
でした。
ちなみに、社会経済的背景の影響は0.00。家庭の金銭面は、こどもの幸せに一切効いてこない。衝撃的。
家族のために、仕事でお金をたくさん稼ぐんだ!というのは、あまり効果がなかったのかもしれません。
(要は、家庭サポートがあると粘り強さが培われて、粘り強いと学校への所属感があがる。
みたいな連鎖した影響を除いている。重回帰分析)
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つまり、
・学校への所属感が、めちゃくちゃ幸せに効く。そして昨日の報告の通り、日本はここがすっごい伸びてる。
・目標設定やAI利用、家庭の豊かさは、幸せへの影響がとても低そう。少なくとも今回は相関なかった。
・これから大事な点は、家庭サポート、認知的適応力(いつもと違う状況にも対処できる、とか。)。
どちらもスコアが低め、かつ幸せへの影響が大きい。
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※家庭サポート
学校での成績について話す
学校での困りごとについて話す
学んでいる内容に関⼼を持つ
進路について話す
その⽇学校で何をしたか尋ねる
※認知的適応力
いつもと違う状況にも対処できる
ストレスや重圧の下でも様々な状況に適応できる
新しい文化にすぐなじめる
人間関係の難しい場面でも解決の道を見つけられる
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さらに細かい、
全235問の質問ごとの、幸せ(人生満足度)への相関とか、
国単位で見た時の相関などは、
↓のレポートとエクセルに載せています。ついでに、日本のデータも。
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The Blueprint of Wellbeing: データで紐解く、子どもたちの人生満足度 15歳の幸せは、 何で決まるのか? PISA2025の32万人データが明かす、 学力よりも大切な「つながり」の力 Gumass Notebook 3万件のデータが導き出した、3つの真実 DATA FLOW 1 【1】 【1】 幸福度と「学力・家庭の豊かさ」は無関係。成績が良い=幸せ、ではない。 【2】 15歳の幸せを最も強く左右する主回路は、学校での「所属感(つながり)」である。 DATA FLOW 1 CONNECTION POINT 【3】 【3】 日本の唯一の弱点は「家庭のサポート」。朝日からできる最大の介入は「対話」である。 CONNECTION POINT INTERVENTION 3 【パラダイムシフト】私たちは間違っていたかもしれない 「豊かな家の子ほど、成績のいい子ほど辛せ」――日本の15歳において、この関係は完全に成り立ちません。 EXPECTATION REALITY 幸福度への影響ゼロ (Zero Impact) 家庭の経済的な豊かさ (影響度:+0.02) 成績の良さ (影響度:-0.02) 学力や経済力という「縦の比較」は、子どもの人生満足度を全く説明しません。 Gemma's Notebook 「世界最下位」のニュースは、気に知しなくていい? PISA2025の発表で「日本は学習の目標設定やAI利用が世界最下位」と悲観する声があありました。 しかし、個人の「幸せ」という観点からは、これらは全く気にする必要がありません。 media noise PISA発表 media noise 日本の教育危機? 世界最下位 安心してください (無関係です) 日標設定 (影響度:+0.01) AI利用 (影響度:+0.04) これは「これからの学びの課題」であっても、現時点での「幸福の課題」ではありません。 世界・日本・個人の データが示す 「共通の答え」 ずっかはもしました。 この分析は、単なるアンケートの集 計ではありません。全く異なる3つ の視点から数値を検討しても、驚く ほど完全に同じ結論に収束します。 第3層:日本人延伸人(6,554人の回答) 第2層:世界の生徒個人(全参加国・地域) 第1層:国別比較(85か国・地域の平均値) 一番した本回答は 「つながり」 15歳を幸せにする「トップ・ドライバー(率引」力)」 成績でも、モノの豊かさでもない。日本の15歳の心を満たしている要因を並べると、 圧倒的なトップ層が浮かび上がります。 2位:いじめの少なさ (-0.09) ※いじめが少ないことは ポジティブな環境要因 1位:学校への所属感 (+0.35) 3位:家庭のサポート (+0.09) 学力/科学得点 (-0.04) 経済力/ESCS (0.00) 他のすべての要素を差し引いいても、「学校に居場所があること」が最も強力に幸せを決定づけています。 © Glocomo Notebook 日本の際立つ特徴:世界一強力な「所属感」の魔法 日本特有の驚くべきデータがあります。それは「所属感が幸せを決める度合い」自体が、 世界基準と比べて異常なほど強力に機能していることです。 +0.21 +0.35 国際平均 世界平均の 日本 (Global Average) 約1.6倍 (Japan) 日本の子どもたちにとって、「教室でのつながり」は世界一強力な幸福のエンジンとして機能しています。 Genius Notebook なぜ日本の幸福度はV字回復したのか? この強力な「つながり」は、決して昔から当たり前だったわけではありません。 2003年頃:教室のつながり崩壊 学級崩壊やぞ小社会問題、世界最低水準 約20年のみ(教育現場の独え問い等弱力) 現在(PISA2025):世界最高水準 人生満足度が2018年は+1.00の字回復 過去20年をかけた「教室のつながり改善」ここそが、 現在の子どもたちの幸福度を押し上げた最大の理由です。 【比較マトリクス】日本の幸福の現在地と、唯一の「死角」 影響度と日本の現状レベルを掛け合わせると、明確な課題が一つだけ浮かび上がります。 High ┌─────────────────┬──────────────────────┐ │ 最大の課題ゾーン │ 優等生ゾーン │ 幸 │ 家庭のサポート │ いじめの少なさ │ 福 │ (世界ランク:下から3位) │ (世界2位) │ へ │ 家庭のサポート │ 所属感 │ の │ (世界ランク:下から3位) │ (世界5位) │ 影 │ │ │ 響 │ │ │ 度 │ │ │ Low └─────────────────┴──────────────────────┘ Low 日本の現状レベル(Global Rank) High 学校でのつながりは世界トップクラス。 しかし、幸福への影響が大きいにもかかわらず、低速しているのが「家庭のサポート」です。 Gemma Notebook 幸福の4因子で紐解く、日本の15歳の心 幸福学の有名なフレームワークに当てはめると、 日本の現状がより鮮明に理解できます。 ありがとう因子 (つながり・感謝) やってみよう因子 (自己実現・目標・誇り) 現在の日本の幸は、農場所や感謝に 巻つここのあい主因路によって強く 支えられています。 一方で、目標設定や好きなからの幸福 への直接の回路は、現状では非 常に働い状態です。 Happiness (人生満足度) FLOW VOLUME STRUCTURAL PATHWAY STRUCTURAL PATHWAY Genexx Notebook 私たちが明日からできること 唯一の弱点であった「家庭のサポート」。 これは、経済的な豊かさや、勉強を教える ことではありません。 Point 1 データが示す最良の介入レバーは 「家庭での対話」です。 Point 2 子どもが「親は自分の話を真摯に聞いてくれる」と感じられる時間を増やすこと。 学力やお金を心配する前に、まずは今日の出来事について、ただ耳を傾けること。 それが、科学的に証明された「最も確実な幸福への投資」です。 分析データと信頼性について(Methodology & Sources) TECHNICAL SPECIFICATION データソース|分析手法|留意事項 OECD「PISA 2025」の公式公表データ。 国レベル:85ヵ国・地域。 個人レベル:全参加国32.4万人、日本6,554人。|標準化重回帰分析(OLS)および偏相関分析を実施。 家庭の経済状況(ESCS)や科学得点の影響を統計的に排除(統制)した上で、純粋な「幸福への影響度」を算出しています。|本データは横断データであり、幸福の「状態」を精密に可視化したものです。学力が不要であると主張するものではなく、「現時点での人生人生満足度の規定要因」としての分析です。 Gemmas Notebook PISA 2025 追加分析資料(2026 年9 月9 日作成) 15 歳の人生満足度は何で決まるか 国レベル(85 か国・地域)×個人
📊 PISA2025_人生満足度の規定要因分析_一覧.xlsx ダウンロード ↓