「悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する」
Le pessimisme est d'humeur; l'optimisme est de volonté.
— アラン(エミール・シャルティエ) 『幸福論』(1925)
仏語原文
悲観は放っておいても自然に湧いてくる「気分」だが、楽観は意志の力で選び取る「態度」である、という区別。楽観的であることは能天気な性格のことではなく、意識的な決断と日々の実践の問題だとする
- 心理学では
- アランの言う「意志としての楽観」は、セリグマンの学習性楽観主義(出来事の受け止め方は練習で変えられるという考え)を先取りしている。Meevissenら(2011)は大学生を対象に、「最高の未来の自分」を毎日思い描く課題を2週間続けてもらう実験を行い、比較群に比べて将来への前向きな期待が高まることを見いだした。さらにMalouff & Schutte(2017)のメタ分析(複数の研究を統合する手法)でも、心理的な介入によって楽観性が高まることが確かめられている。悲観が湧いたときは無理に打ち消さず、望む未来を数分かけて具体的に書き出すことが、楽観を選び直す助けになる。 参考:Meevissenら(2011)「Become more optimistic by imaginin…」 ↗/Malouff & Schutte(2017)「Can psychological interventions in…」 ↗