「どんなに小さな親切も、決して無駄にはならない」
No act of kindness, no matter how small, is ever wasted.
— イソップ 寓話「ライオンとネズミ」の教訓
寓話の教訓として後世に定式化された文言
小さな親切が、後に大きな救いになる
- 心理学では
- この名言は、心理学でいう返報性の規範(親切を受けたら返そうとする社会的なルール)と、向社会的行動(他者のためになる行動)が持つ力を言い当てている。Gouldner(1960)は、受けた恩に報いる規範が多くの社会に共通し、人間関係を支えていると論じた。さらにKumar & Epley(2023)の実験では、温かい飲み物を手渡すといった小さな親切について、する側は相手の喜びを低く見積もりがちである一方、受け手は予想以上に心を動かされていた。親切の価値は、した本人が思うよりも大きいのである。「こんなことで」とためらうときこそ、ひと声かけるような小さな親切を実行することが、人とのつながりを育てる。 参考:Gouldner(1960)「The Norm of Reciprocity: A Prelimi…」 ↗/Kumar & Epley(2023)「A little good goes an unexpectedly…」 ↗