幸せの名言集

エリザベス・キューブラー=ロスの名言2選

スイス出身の精神科医(1926-2004)。死の受容プロセス研究の先駆者

「最も美しい人々とは、敗北を知り、苦悩を知り、喪失を知り、そこから抜け出す道を見つけた人々である」

The most beautiful people we have known are those who have known defeat, known suffering, known struggle, known loss, and have found their way out of the depths.

— エリザベス・キューブラー=ロス 『死ぬ瞬間』ほか(要旨)

美しさは無傷ではなく回復の中に宿る

心理学では
この名言は、心理学でいう心的外傷後成長(つらい出来事と向き合い格闘するなかで、人生観や人間関係が深まる変化)と重なる。Tedeschi & Calhoun(1996)は、つらい出来事を経験した大学生を対象に、こうした成長を測る尺度を作った。調べてみると、他者への思いやりや人生への感謝が深まったと感じている人が少なくなかった。Seeryら(2010)の全国規模の縦断研究でも、逆境をまったく経験していない人より、ある程度の逆境を経てきた人のほうが、その後の心の健康や生活満足度が高かった。ただし重い逆境のさなかにあるときは、周囲の支えを借りるとよい。過去の傷から得たものを言葉にしてみることが、自分を受け入れる力につながる。 参考:Tedeschi & Calhoun(1996)「The posttraumatic growth inventory…」 ↗/Seeryら(2010)「Whatever does not kill us: Cumulat…」
「私たちが知る最も美しい人々とは、敗北を知り、苦しみを知り、喪失を知り、そして、その深みから抜け出す道を見つけた人々である」

Beautiful people do not just happen.

— エリザベス・キューブラー=ロス 『死ぬ瞬間』関連の著作より

死にゆく人々との対話を学問にした精神科医の人間観。美しさの条件に「無傷」ではなく「傷とそこからの帰還」を置く ── 「感謝と、優しさと、深い愛情。美しい人は偶然には生まれない」と続く

心理学では
名言が描くのは、心的外傷後成長(つらい出来事との格闘を経て、人が以前より深く成長すること)である。Tedeschi & Calhoun(1996)は質問紙研究で、逆境を経験した人が人間関係の深まりや人生への感謝、内面の強さを実感していることを示した。Petersonら(2008)の調査でも、つらい出来事を多く経験した人ほど、感謝や優しさ、愛情といった性格の強みが高い傾向にあった。苦しい経験を「失ったもの」だけでなく「そこから得たもの」からも振り返ることが、次の一歩を踏み出す助けになる。 参考:Tedeschi & Calhoun(1996)「The posttraumatic growth inventory…」 ↗/Petersonら(2008)「Strengths of character and posttra…」 ↗

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