幸せの名言集

苦しみと幸福の名言29選

「「幸福」という言葉は、悲しみと釣り合っていなければ、その意味を失うだろう」

The word 'happy' would lose its meaning if it were not balanced by sadness.

— カール・グスタフ・ユング 1960年のインタビュー

幸福は悲しみとの対比の中でのみ存在する

心理学では
ユングの言葉は、心理学でいう「混合感情」(喜びと悲しみを同時に味わう体験)や「感情の多様性」(快・不快を含むさまざまな感情を幅広く経験すること)の価値に通じる。Adler & Hershfield(2012)は心理療法を受ける人々を縦断的に追い、喜びと悲しみが入り混じる体験が、その後の心理的ウェルビーイングの改善に先立って見られることを示した。またQuoidbachら(2014)の大規模調査では、ポジティブとネガティブの両方の感情を多様に経験している人ほど、抑うつが少なく健康状態も良好であった。つらい日にも悲しみを打ち消さず、小さな喜びと並べて味わうことが、幸福の手ごたえを深めることにつながる。 参考:Adler & Hershfield(2012)「Mixed Emotional Experience Is Asso…」 ↗/Quoidbachら(2014)「Emodiversity and the emotional eco…」 ↗
人物
スイスの精神科医(1875-1961)。分析心理学の創始者
「世界は苦しみに満ちている。しかし、それに打ち克った話にも満ちている」

Although the world is full of suffering, it is full also of the overcoming of it.

— ヘレン・ケラー 『楽天主義(Optimism)』(1903)

苦しみの存在と克服の存在は両立する

心理学では
この言葉は、心理学でいうレジリエンス(逆境から立ち直り、適応していく力)が、特別な人だけのものではないことを示している。Bonanno(2004)は、死別や事故などの強い喪失・トラウマを経験した人々を追った縦断研究を概観し、深刻な苦しみが長く続く人よりも、比較的早く日常の機能を取り戻す人のほうが多いことを示した。子どもの発達研究をまとめたMasten(2001)も、困難な環境からの回復は、家族や地域とのつながりといった身近な支えから生まれる「ありふれた魔法」であると論じている。つらい時期には、身近な人が苦境を越えてきた話に耳を傾けることが、自分の回復力を信じる助けになる。 参考:Bonanno(2004)「Loss, Trauma, and Human Resilience…」/Masten(2001)「Ordinary magic: Resilience process…」 ↗
人物
米国の著作家・社会活動家(1880-1968)
「涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の本当の味は分からない」

Who never ate his bread in sorrow... knows you not, you heavenly powers.

— ゲーテ 『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』

悲しみの経験が人生の味わいを深くする

心理学では
この名言は、つらい経験がその後の喜びを「味わう力」(セイバリング:良い出来事を意識して深く味わうこと)を育てるという見方に重なる。Croftら(2014)は成人を対象とした調査で、過去に多くの逆境を経験した人ほど、いまの日常の良い出来事をよく味わえていることを示した。またSeeryら(2010)の縦断研究では、逆境をまったく経験していない人よりも、ほどほどの逆境をくぐってきた人のほうが心の健康や生活満足度が良好であった。ただし逆境が重なりすぎるときは、周囲の支えと組み合わせるとよい。苦しかった日々を思い出しながら目の前の温かい食事を噛みしめることが、人生の味わいを深めることにつながる。 参考:Croftら(2014)「From Tribulations to Appreciation」 ↗/Seeryら(2010)「Whatever does not kill us: Cumulat…」
人物
ドイツの文豪(1749-1832)
「どれほど深く苦悩できるかということが、ほとんど人間の位階を決定する」

— フリードリヒ・ニーチェ 『善悪の彼岸』270(1886)

苦悩の深さは人間の深さと結びついている

心理学では
この名言は、心理学でいう心的外傷後成長(つらい出来事と格闘するなかで、人生観や人間関係が深まる変化)に通じる。Tedeschi & Calhoun(1996)は大学生を対象にした質問紙研究で、深刻な出来事を経験した人ほど、人とのつながりや人生への感謝、精神的な深まりといった成長を強く報告することを示した。Seeryら(2010)も全米の成人を数年にわたって追跡し、ある程度の逆境を経てきた人ほど、逆境をほとんど経験していない人より心の健康が良好であることを見いだした。ただし苦しみは大きいほどよいわけではないため、ひとりで抱え込まず、支えを得ながら向き合うとよい。苦しい時期には、その経験が自分に何を教えたかを言葉にしてみることが、人としての深まりにつながる。 参考:Tedeschi & Calhoun(1996)「The posttraumatic growth inventory…」 ↗/Seeryら(2010)「Whatever does not kill us: Cumulat…」
人物
ドイツの哲学者(1844-1900)
「悲しみが心に深く刻み込まれるほど、それだけ多くの喜びをその心は容れることができる」

The deeper that sorrow carves into your being, the more joy you can contain.

— カリール・ジブラン 『預言者』(1923)「喜びと悲しみについて」

悲しみが喜びの容量を彫り広げる

心理学では
この名言は、悲しみと喜びが同じ心の器を分け合うという見方であり、心理学でいう感情の幅(つらさも喜びも深く味わう力)や逆境後の成長に通じる。Gross & John(2003)の相関研究では、感情を表に出さず押し込める「表出抑制」を習慣にする人ほど、ネガティブ感情だけでなくポジティブ感情の経験も少なかった。またSeeryら(2010)の全米規模の縦断研究では、逆境を一度も経験しなかった人より、ある程度の逆境をくぐってきた人のほうが人生満足度が高く、後のストレスにも強かった。ただし重い逆境が重なる時期は、周囲の支えを借りるとよい。悲しいときに無理に蓋をせず言葉にして味わうことが、やがて来る喜びを深く受け取る準備になる。 参考:Gross & John(2003)「Individual differences in two emot…」/Seeryら(2010)「Whatever does not kill us: Cumulat…」
人物
レバノン出身の詩人・画家(1883-1931)
「幸福は身体には良い。しかし、精神の力を育てるのは悲しみである」

Happiness is beneficial for the body, but it is grief that develops the powers of the mind.

— マルセル・プルースト 『失われた時を求めて』最終篇(1927)

悲しみは精神の教師である

心理学では
前半は、Diener & Chan(2011)のレビューが示す「幸福感の高い人ほど健康で長生きしやすい」という知見と重なる。後半は感情の機能主義(どの感情にもそれぞれ役割があるとする見方)で説明できる。Forgas(2013)は実験研究をまとめ、軽い悲しみの気分のときには記憶が正確になり、判断の偏りが減り、説得力のある議論ができることを示した。Seeryら(2010)の縦断研究でも、人生で中程度の逆境を経てきた人ほど、その後の苦痛が少なく、生活満足度が高かった。ただし深く長引く悲しみは、人の支えと組み合わせるとよい。悲しい日は無理に気分を晴らそうとせず、物事をじっくり考え直す時間にする。 参考:Diener & Chan(2011)「Happy People Live Longer: Subjecti…」/Forgas(2013)「Don’t Worry, Be Sad! On the Cognit…」 ↗/Seeryら(2010)「Whatever does not kill us: Cumulat…」
人物
フランスの作家(1871-1922)
「苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし」

— 徳川光圀(と伝わる) 「人生訓」として伝わる

※光圀の言葉としての典拠は確認されていない

苦楽は循環し、互いの種になる

心理学では
この言葉は、快楽適応(恵まれた状態にも慣れて、喜びが薄れていく現象)とレジリエンス(逆境から立ち直り、強くなる力)の両面を言い当てている。Brickmanら(1978)は宝くじの高額当選者を調べ、当選者は一般の人に比べて、日常のささやかな出来事から得る喜びが小さいことを示した。またSeeryら(2010)の全米縦断研究では、ある程度の逆境を経験してきた人ほど、逆境がなかった人より、その後の心の健康や生活満足度が高かった。ただし逆境が重なりすぎると負担が上回るため、周囲の支えも頼るとよい。苦しい時期は力を蓄える時と捉え、順調な時ほど小さな喜びを意識して味わうことが、苦楽の循環を生かす助けになる。 参考:Brickmanら(1978)「Lottery winners and accident victi…」/Seeryら(2010)「Whatever does not kill us: Cumulat…」
人物
水戸藩第2代藩主(1628-1701)。「水戸黄門」
出典に諸説あり
「私はただ一つのことだけを恐れる。私の苦しみに値しない者になることを」

There is only one thing that I dread: not to be worthy of my sufferings.

— フョードル・ドストエフスキー(とされる) 典拠不詳(シベリア流刑期の書簡の趣旨とされる)

※『夜と霧』での引用を通じて流布。原典は特定されていない

苦しみを無意味に終わらせないという決意

心理学では
この言葉は、心理学でいう意味づけ(meaning making:つらい出来事を自分の人生の物語の中に位置づけ直すこと)と重なる。Park(2010)は、強いストレスを経験した人々を対象とした研究を総説し、出来事に意味を見いだせた人ほど、その後の適応がよい傾向があることを整理した。Helgesonら(2006)のメタ分析でも、逆境から得たもの(ベネフィット・ファインディング)を見いだす人ほど、抑うつが低く、前向きな気分が高いことが報告されている。ただし、意味は急いで探さず、時間をかけて育つのを待つとよい。つらい時期には「この経験を通して何を大切にしたいか」を書き留めることが、苦しみを無駄にしない一歩になる。 参考:Park(2010)「Making sense of the meaning litera…」 ↗/Helgesonら(2006)「A meta-analytic review of benefit …」
人物
ロシアの作家(1821-1881)。死刑宣告とシベリア流刑を経験
「真冬のさなか、私はついに、自分の内に不屈の夏があることを知った」

In the midst of winter, I found there was, within me, an invincible summer.

— アルベール・カミュ 随筆「ティパサに帰る」(1952)

『夏』所収

最悪の季節の中に、失われない内的資源がある

心理学では
この一節は、心理学でいうレジリエンス(逆境のなかでも心の働きを保ち、立ち直る力)を、本人が逆境のただ中で見いだす瞬間を描いている。Bonannoら(2002)は、配偶者を亡くした高齢者を死別の前から追跡した。その結果、強い悲嘆が長く続く人よりも、比較的安定した心の状態を保ち続ける人のほうが多かった。またSeeryら(2010)の縦断研究では、これまでに中程度の逆境を経験してきた人ほど、逆境をほとんど経験していない人や非常に多く経験した人よりも、心の健康が良好であった。つらい季節には、困難を乗り越えてきた過去の自分を思い出すことが、内なる夏を確かめる手がかりになる。 参考:Bonannoら(2002)「Resilience to loss and chronic gri…」 ↗/Seeryら(2010)「Whatever does not kill us: Cumulat…」
人物
フランスの作家・哲学者(1913-1960)。ノーベル文学賞
「逆境の効用は甘い。それはヒキガエルのように醜く毒々しいが、頭に宝石を戴いている」

Sweet are the uses of adversity, which, like the toad, ugly and venomous, wears yet a precious jewel in his head.

— シェイクスピア 『お気に召すまま』第2幕第1場

追放された公爵の台詞

逆境は醜い姿の中に価値を隠し持つ

心理学では
この名言は、心理学でいう利得発見(つらい出来事の中に意味や恩恵を見いだすこと)や心的外傷後成長(逆境と向き合う中で人が成長すること)を言い当てている。Helgesonら(2006)は、病気などの逆境を経験した人を対象とする研究をメタ分析し、利得を見いだしている人ほど抑うつが低く、前向きな気分が高いことを示した。またSeeryら(2010)は全米の成人を追跡した縦断研究で、適度な逆境を経験してきた人ほど、逆境のない人より心の健康が良好であることを見いだした。ただし渦中では無理に意味を探さず、少し落ち着いてから振り返るとよい。苦しい経験の後に「ここで得たものは何か」と書き出すことが、醜い姿の奥に隠れた宝石に気づく助けになる。 参考:Helgesonら(2006)「A meta-analytic review of benefit …」/Seeryら(2010)「Whatever does not kill us: Cumulat…」
人物
英国の劇作家(1564-1616)
「泣くに時があり、笑うに時がある。嘆くに時があり、踊るに時がある」

A time to weep, and a time to laugh; a time to mourn, and a time to dance.

— 旧約聖書 コヘレトの言葉(伝道の書)3章

感情には季節があり、どの感情にも居場所がある

心理学では
この言葉は、感情の受容(湧いた感情を良し悪しで裁かず認めること)や、感情の多様性を重んじる見方に重なる。Quoidbachら(2014)は成人を対象とした大規模な調査で、喜びだけでなく悲しみや怒りも含めて多様な感情を経験している人ほど、抑うつが少なく、心身の健康が良好であることを示した。Fordら(2018)も、実験室・日記・縦断の研究から、否定的な感情を受け入れる傾向の強い人ほど、ストレス時の否定的感情が少なく、のちの心の健康も良好であることを報告している。悲しい日には悲しみに、うれしい日には喜びに居場所を与えることが、しなやかな心の土台になる。 参考:Quoidbachら(2014)「Emodiversity and the emotional eco…」 ↗/Fordら(2018)「The psychological health benefits …」 ↗
「雨は、ひとりの屋根の上だけに降るのではない」

Rain does not fall on one roof alone.

— カメルーンのことわざ 西アフリカの口承のことわざ

苦難はあなただけを狙って降るのではなく、誰の上にも等しく降る、という慰め。自分の不幸を「なぜ私だけが」と特別視する心に対し、苦しみの普遍性を静かに思い出させる

心理学では
このことわざは、セルフコンパッション(自分への思いやり)の要素の一つである「共通の人間性」(苦しみや失敗は誰もが経験するものだと捉える見方)にあたる。Neff(2003)は、つらいときに「なぜ自分だけが」と孤立するのではなく、他者とのつながりの中で自分の痛みを見ることを、健全な自己との向き合い方の柱に位置づけた。Jordanら(2011)が大学生を対象に行った一連の研究では、人は他者の否定的な感情を実際より少なく見積もりがちであり、そう見積もる人ほど孤独感が強く、人生への満足度が低いことが示された。つらい時期には「同じ雨に打たれている人がいる」と思い出し、身近な人と悩みを打ち明け合うことが、心の重さを分かち合う助けになる。 参考:Neff(2003)「Self-Compassion: An Alternative Co…」/Jordanら(2011)「Misery Has More Company Than Peopl…」 ↗
「人は二度死ぬ。一度目は息を引き取ったとき、二度目は、生きている人々から忘れられたとき」

— メキシコの死生観(死者の日の思想) 死者の日(ディア・デ・ロス・ムエルトス)の伝承として語られる

映画『リメンバー・ミー』(2017)を通じて世界的に知られた

メキシコでは年に一度、死者の魂が家族のもとへ帰るとされ、祭壇に写真と好物を飾って迎える。死者を想い続けることが死者の「二度目の死」を防ぐ、という考え方は、死別の悲しみを「つながりの継続」へと変換する

心理学では
この名言は、グリーフ研究でいう「継続する絆」(故人との心のつながりを保ち続けること)を言い当てている。かつては、故人への思いを断ち切ることが回復の条件とされていた。これに対しKlassら(1996)は、遺族が故人を思い出し、語り継ぐことで新たな関係を築く姿を描き、それを健全な悲嘆の一つの形と位置づけた。Root & Exline(2014)のレビューも、絆の保ち方によって適応との関連が異なることを整理している。そのうえで、故人の価値観を受け継ぐような内面的なつながりは、遺族の支えになりうると述べている。ただし悲しみが長く強く続く場面では、日常を立て直す時間と組み合わせるとよい。命日や家族の集まりで故人の思い出を語り合うことが、悲しみをつながりへと変える助けになる。 参考:Klassら(1996)「Continuing bonds」 ↗/Root & Exline(2014)「The Role of Continuing Bonds in Co…」 ↗
「真の知恵は、人里遠く離れた大いなる孤独の中にのみ住んでいる。そしてそれは、苦しみを通してしか手に入らない」

All true wisdom is only to be learned far from the dwellings of men, out in the great solitudes.

— イグジュガルジュク 探検家クヌート・ラスムッセンによる採録(1920年代)

第5次チューレ探検(ラスムッセン)の記録に残る

カリブー・イヌイットのシャーマンが探検家に語った言葉。欠乏と孤独こそが人の心を開き、他人から借りることのできない知恵を与える ── 極北の精神文化の核心を伝える、実在の証言記録

心理学では
この言葉は、心理学でいう心的外傷後成長(つらい経験と向き合う中で、人生観や自己理解が深まる変化)と、自ら選んだ孤独(ソリチュード)の働きを言い当てている。Weststrate & Glück(2017)は、人生で最もつらかった出来事を語ってもらう研究で、その意味を探るように振り返る人ほど知恵の得点が高いことを示した。また、Nguyenら(2018)の実験では、一人で静かに過ごす短い時間が、高ぶった感情を鎮める方向に働いた。ただし、孤立が長引く場面では、信頼できる人との対話と組み合わせるとよい。苦しい時期にこそ一人で振り返る時間を持つことが、他人から借りられない自分だけの知恵を育てる。 参考:Weststrate & Glück(2017)「Hard-earned wisdom: Exploratory pr…」 ↗/Nguyenら(2018)「Solitude as an Approach to Affecti…」 ↗
人物
カナダ極北のイヌイットの呪術師・長老
出典に諸説あり
「サウダージ ── 失われたもの、遠くにあるものへの、甘く切ない想い」

Saudade.

— ポルトガル語圏の情感概念 ポルトガル・ブラジルの文化的キーワード

「世界で最も翻訳しにくい言葉」の一つとされる

喪失や不在の痛みと、その対象への愛おしさが一体になった感情。悲しみを排除せず、味わうべき豊かな感情として文化の中心(ファドやボサノヴァ)に据えている点が特徴

心理学では
サウダージは、心理学でいう混合感情(喜びと悲しみが同時に湧く状態)であり、とくにノスタルジア(過去への甘く切ない懐かしさ)に近い。Wildschutら(2006)は一連の研究で、懐かしさは孤独や沈んだ気分のときに生じやすいことを示した。また、懐かしい出来事を思い出させる実験では、前向きな気分や他者とのつながりの感覚が高まることも確かめた。Adler & Hershfield(2012)は心理療法を受ける人々を縦断的に追跡し、喜びと悲しみを同時に感じていた人ほど、その後のウェルビーイング(心の健やかさ)が改善しやすいことを報告した。失ったものを思うときは痛みを打ち消そうとせず、愛おしさとともに味わう時間をもつ。それが心を支える力になる。 参考:Wildschutら(2006)「Nostalgia: Content, triggers, func…」 ↗/Adler & Hershfield(2012)「Mixed Emotional Experience Is Asso…」 ↗
「もののあはれ ── 移ろい、消えゆくものにこそ、心は深く動く」

— 本居宣長 『源氏物語玉の小櫛』(1796)ほか

散る桜や別れの場面に思わず「ああ」と声が漏れる、その感受性こそが文芸と人の心の本質だとした国学の中心概念。悲しみを取り除くべきものとしてではなく、味わうべき美として位置づけた

心理学では
宣長のいう「もののあはれ」は、心理学でいう「ポイナンシー」(終わりを意識したときに、喜びと悲しみが入り混じって胸に迫る感情)にあたる。Ersner-Hershfieldら(2008)は、卒業式を迎える大学生や、思い出の場所を「これが最後」と想像した人を調べ、終わりを意識すると喜びと悲しみが同時に湧く混合感情が強まることを示した。またKurtz(2008)は、卒業間近の学生に「残された時間は少ない」と意識させる実験を行い、その結果、幸福感が高まり、大学生活の活動にも積極的になった。移ろいを惜しむ心は、いまを深く味わう力でもある。季節の花や親しい人との時間に「これも二度とない」と思いを添えて向き合うことが、日々の喜びを濃くする。 参考:Ersner-Hershfieldら(2008)「Poignancy: Mixed emotional experie…」 ↗/Kurtz(2008)「Looking to the Future to Appreciat…」 ↗
人物
江戸中期の国学者(1730-1801)。『古事記伝』
「彼らに伝えてくれ。私は素晴らしい人生を送った、と」

Tell them I've had a wonderful life.

— ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン 臨終の言葉(1951)

医師フォン・ウリクトらの記録による

生涯にわたり苦悩し、家族の自死、戦争、孤独を経験した哲学者が、意識を失う直前に残した最後の言葉。苦悩の多さと人生の総合的な肯定が両立しうることを示す、哲学史上有名な臨終の記録

心理学では
この言葉は、人生の評価が日々の快・不快の合計だけでは決まらないことを示している。心理学でも、その時々の気分(感情的幸福)と、人生全体を振り返る判断(人生満足感や人生の意味)は別の次元として扱われる。Baumeisterら(2013)の成人を対象にした調査では、ストレスや心配の多さは幸福感とは負に、人生の意味の感覚とは正に関連していた。McAdamsら(2001)も、つらい出来事が良い方向へ転じる「救済の物語」(苦難に価値を見出す語り方)で人生を語る人ほど、心の健康が良好であると報告している。苦しい時期の経験が自分に何をもたらしたかを言葉にすることが、人生全体を肯定する力につながる。 参考:Baumeisterら(2013)「Some key differences between a hap…」/McAdamsら(2001)「When Bad Things Turn Good and Good…」
人物
オーストリア出身の哲学者(1889-1951)。20世紀最大の哲学者の一人
「死者を一人も出したことのない家から、芥子粒をもらってきなさい」

— 仏教説話「キサーゴータミー」 『ダンマパダ・アッタカター』ほか

わが子を亡くして半狂乱の母キサーゴータミーに、ブッダは「芥子粒があれば子は生き返る。ただし死者を出したことのない家のものを」と告げた。家々を回った彼女は、どの家にも喪失の物語があることを知り、静かに子を葬った ── 説得ではなく、体験によって「苦しみの普遍性」を悟らせた物語

心理学では
この物語は、心理学でいう「共通の人間性」(苦しみは自分だけのものではなく、人間に共通する経験だと捉える見方)への気づきを、体験を通して促したものである。Neff(2003)は、これを自分への思いやり(セルフ・コンパッション)の柱の一つに位置づけた。またJordanら(2011)は大学生を対象とした一連の研究で、人は他者の否定的な感情を実際より少なく見積もりがちであり、その傾向が強い人ほど孤独感が強く、生活満足度が低いことを示した。悲しみの中にいるときこそ、身近な人と喪失や悩みを語り合うことが、「自分だけではない」という実感をもたらし、喪失を受け入れる助けになる。 参考:Neff(2003)「The Development and Validation of …」/Jordanら(2011)「Misery Has More Company Than Peopl…」 ↗
人物
初期仏教の代表的な説話
「老いることも死ぬことも、人間という儚い生き物の、美しさだ」

— 煉獄杏寿郎(吾峠呼世晴『鬼滅の刃』) 『鬼滅の刃』無限列車編(集英社)

永遠の命を誇る鬼に対し、炎柱・煉獄が返した言葉。「老いず死なない」ことは強さではなく、限りある命を燃やして生きることにこそ人間の価値がある ── 無常を欠陥ではなく美として肯定した、現代の「もののあはれ」

心理学では
この言葉は、命の有限性の自覚(人生の時間には限りがあると意識すること)が、いまの経験の価値を際立たせるという心理学の知見と重なる。Friasら(2011)は大学生を対象とした実験で、自分の死を具体的に思い描いてもらうと、感謝の気持ちが高まることを示した。またKurtz(2008)は、卒業を控えた大学生に「残りの学生生活はわずかだ」と意識させる実験を行った。その結果、時間の希少性(残り時間が少ないという感覚)を意識させると、学生生活を味わう行動と幸福感が増すことを見いだした。ただし、死を漠然と考えると不安が勝つこともあるため、身近な日常の場面に結びつけて思い描くとよい。終わりがあることを恐れではなく味わいの合図と受け止め、今日の食事や会話を「限りある一回」として丁寧に過ごすことが、日々の充実につながる。 参考:Friasら(2011)「Death and gratitude: Death reflect…」 ↗/Kurtz(2008)「Looking to the Future to Appreciat…」 ↗
人物
吾峠呼世晴は日本の漫画家。『鬼滅の刃』は社会現象となった
「この世は正負の法則。良いことばかりの人生も、悪いことばかりの人生もない」

— 美輪明宏 著書『ああ正負の法則』(2002)ほか

栄光の裏には代償があり、不遇の底には後の糧がある ── 人生の収支は長期では釣り合う、という美輪の人生哲学。戦災と差別と栄光を生き抜いた本人の来歴が、この「法則」に説得力を与えている

心理学では
美輪のいう正負の法則は、心理学でいう弁証法的な見方(良い面と悪い面は共存し、状況は移り変わるとみる考え方)に重なる。Seeryら(2010)は米国の成人を数年間追跡した縦断研究で、これまでに適度な逆境を経験してきた人ほど、逆境がほぼない人や極端に多い人よりも心の健康と生活満足度が高く、その後の困難にも揺らぎにくいことを示した。不遇の経験が後の糧になりうるという見方と一致する結果である。ただし他人の不幸に当てはめると「自業自得」とみる見方に転じやすいので、自分の人生を見通す視点として使うとよい。苦しい時期は「これも収支の一部」と捉え直し、好調な時期は備えを忘れない。その構えが、長い人生の安定につながる。 参考:Seeryら(2010)「Whatever does not kill us: Cumulat…」
人物
日本の歌手・俳優(1935-)。長崎で被爆し、シャンソン歌手として一世を風靡した
「枕元の抜け毛が増えていたり、好きな惣菜パンがコンビニから消えていたり。そういう小さな絶望の積み重ねが、人を大人にするのです」

— 七海建人(芥見下々『呪術廻戦』) 『呪術廻戦』(集英社)

人生を折るのは大事件ではなく、日々の微細な失望の堆積である ── 「小確幸」の正確な裏面を描いた台詞。だからこそ七海は、小さな正しさとパンの旨さを大事に働く

心理学では
この台詞は、心理学でいう「デイリーハッスル(日常の些細な煩わしさ)」の累積をとらえている。Kannerら(1981)は中年の成人を追った縦断研究で、離婚や失業のような大きなライフイベントよりも、日々の小さな煩わしさの多さのほうが、心理的な不調とより強く関連することを示した。DeLongisら(1982)も、日常の煩わしさが多い人ほど身体の健康状態がすぐれない傾向を報告している。これらの研究は「アップリフト(日常の小さな喜び)」にも目を向けており、小さな失望と小さな快は同じ日常の中で並んでいる。抜け毛や消えたパンを受け止めつつ、好きなものを味わう時間を意識して残すことが、大人として折れずに働き続ける助けになる。 参考:Kannerら(1981)「Comparison of two modes of stress …」 ↗/DeLongisら(1982)「Relationship of daily hassles, upl…」 ↗
人物
芥見下々(1992-)は日本の漫画家
「限りある命だからこそ、人は精一杯生きる。永遠の命など、いらない」

— 『銀河鉄道999』の主題 松本零士原作(1977-)。鉄郎が機械の身体を捨てる物語の結論(要旨)

永遠に生きられる機械の身体を求めて旅した少年が、終着駅で下した結論。死なない身体は、失うものがないゆえに、何も輝かない ── 有限性こそ価値の源泉という洞察を、銀河を横断する旅で証明した物語

心理学では
この名言は、心理学でいう「時間的希少性の知覚」(残された時間は限られていると感じること)が、いまの経験の価値を高めるという考えに重なる。Kurtz(2008)は卒業を控えた大学4年生を対象に実験を行った。卒業までの残り時間を「わずか」と意識させた学生は、その後の数週間をより幸せに過ごし、大学生活ならではの活動にも積極的に取り組んだ。Carstensenら(1999)の社会情動的選択性理論(時間が限られていると感じるほど、人は感情的に意味のある目標や関係を優先するという理論)も、この心の働きを説明する。「いつか」ではなく「いつまで」を意識して今日の予定や会う人を選ぶことが、毎日を精一杯生きることにつながる。 参考:Kurtz(2008)「Looking to the Future to Appreciat…」 ↗/Carstensenら(1999)「Taking time seriously: A theory of…」 ↗
人物
松本零士(1938-2023)は日本の漫画家
「冒険をありがとう。さあ、新しい冒険に出かけて」

Thanks for the adventure. Now go have a new one!

— エリー(映画『カールじいさんの空飛ぶ家』) ピクサー(2009、ピート・ドクター監督)

亡き妻のアルバムの最後に残されていたメッセージ。夫が「果たせなかった夢」と悔いていた平凡な結婚生活を、妻は「冒険」と呼んでいた ── 喪失の物語を感謝で閉じ、次の章を許可する、映画史上最も優しい遺言

心理学では
妻の言葉は、悲嘆研究でいう「継続する絆」(故人とのつながりを心の中で保ち続けること)と、生活を立て直す「回復志向」を一つに結んでいる。Stroebe & Schut(1999)の二重過程モデルは、悲しみに向き合う時間と、新しい活動に踏み出す時間を行き来することが健全な悲嘆の姿であると提唱した。またBonannoら(2002)は、高齢の人々を配偶者との死別前から追跡した前向き研究で、多くの人が深い喪失の後も心の安定を保つ「レジリエンス」(立ち直る力)の経過をたどることを示した。大切な人を失ったときは、思い出に感謝しつつ小さな新しい予定を一つ入れることが、次の章への橋渡しになる。 参考:Stroebe & Schut(1999)「THE DUAL PROCESS MODEL OF COPING W…」 ↗/Bonannoら(2002)「Resilience to loss and chronic gri…」 ↗
人物
冒頭4分の夫婦の生涯描写は映画史に残る
「死は門です。死ぬということは終わりではなく、そこをくぐり抜けて、次へ向かう。私は門番として、たくさんの人を見送ってきました」

— 火葬場職員(映画『おくりびと』) 滝田洋二郎監督(2008)

長年火葬場で働いてきた老人が、旧知の女性を送る前に語る死生観。死を「壁」ではなく「門」と呼び変えることで、見送る仕事に尊厳と温度を与える ── 納棺師の物語全体を支える一言

心理学では
死を「終わり」ではなく「くぐり抜ける門」と言い表すことは、心理学でいう喪失の意味づけ(死という出来事を、自分なりに納得できる物語へ組み込むこと)にあたる。意味再構成理論では、遺された人が死に意味を見いだせるかどうかが、悲嘆の行方を左右すると考える。Currierら(2006)は身近な人を亡くした大学生を調べた相関研究で、死の意味を理解できている人ほど複雑性悲嘆(長く続き、生活を妨げる強い悲しみ)が軽いことを示した。突然の死ほど悲嘆が重くなる関係も、意味づけの難しさによって説明された。大切な人を送るときは、自分にしっくりくる死のたとえを探し、故人を語り合う時間をもつことが助けになる。 参考:Currierら(2006)「Sense-Making, Grief, and the Exper…」 ↗
人物
アカデミー外国語映画賞受賞作
「カナシミにも、大事な役割があった ── 悲しみが、助けを呼び、人と人をつなぐ」

— 映画『インサイド・ヘッド』の主題 ピクサー(2015、ピート・ドクター監督)(要旨)

少女の頭の中で、ヨロコビは「カナシミは不要」と締め出そうとするが、物語の結論は逆だった。悲しみの表出こそが周囲の助けを引き出し、記憶を深くする ── 感情科学(エクマンらが監修)を家族映画にした金字塔

心理学では
この名言は、感情の機能主義(どの感情にも生き延びるための役目があるという考え方)を物語にしたものである。Keltner & Gross(1999)は、悲しみが周囲に助けを求める合図となり、人と人との絆を深める働きを持つと論じた。実験研究のHackenbracht & Tamir(2010)では、人の助けを得たい場面ほど、人はあえて悲しみを感じる活動を選ぶことが示された。さらにFordら(2018)は実験・日誌・縦断の研究を通じて、否定的な感情を押し込めずに受け入れる人ほど、ストレスの多い時期にも心の健康が良好であることを明らかにした。悲しいときは無理に笑顔を作らず、信頼できる人に「つらい」と打ち明けることが、回復と人とのつながりへの近道になる。 参考:Keltner & Gross(1999)「Functional Accounts of Emotions」 ↗/Hackenbracht & Tamir(2010)「Preferences for sadness when elici…」 ↗/Fordら(2018)「The psychological health benefits …」 ↗
人物
ポール・エクマン、ダッチャー・ケルトナーが科学監修
「泣きながらご飯を食べたことのある人は、生きていけます」

— 世吹すずめ(ドラマ『カルテット』) 坂元裕二脚本(TBS、2017)

どん底でも食欲が動く ── その生命力があれば人は死なない、という励まし。悲しみと食事が同時に成立する人間の図々しさを、欠点ではなく生存能力として肯定した名台詞

心理学では
この台詞は、悲しみと日常の営みが同時に成り立つ姿、つまりレジリエンス(逆境でも心身の機能を保ち、立ち直る力)を描いている。Stroebe & Schut(1999)の二重過程モデル(喪失に向き合う時間と生活を立て直す時間を行き来しながら、悲嘆は進むという理論)では、泣くことと食べることの往復は健全な悲嘆の形である。Bonannoら(2002)は、配偶者を亡くした高齢者を死別前から追跡した縦断研究で、喪失後も強い苦痛が長引かず、生活機能を保つ人が少なくないことを示した。つらい日に食べられる自分を責める必要はない。それを回復へ向かう力の印として受け止める。 参考:Stroebe & Schut(1999)「THE DUAL PROCESS MODEL OF COPING W…」 ↗/Bonannoら(2002)「Resilience to loss and chronic gri…」 ↗
人物
坂元裕二(1967-)は日本の脚本家
「限られた日々の中で、君は僕に、永遠をくれた」

You gave me a forever within the numbered days.

— オーガスタス(映画『きっと、星のせいじゃない。』) ジョシュ・ブーン監督(2014)。ジョン・グリーン原作

がんを患う若い二人の恋の言葉 ──「無限にも、大きい無限と小さい無限がある」という数学の比喩を受けて、短い日々の「中に」永遠が入りうることを言い切る。時間の長さと深さが別次元であることの、最も美しい定式

心理学では
この名言は、社会情動的選択性理論(残された時間を限られたものと感じると、人は情緒的に意味のある経験や親しい人との関係を優先するようになるという理論)の核心を、恋の言葉で言い表している。Carstensenら(1999)はこの理論を体系化し、高齢者だけでなく、重い病気などで人生の終わりを意識した若い人も、深い絆を結べる相手との時間を選ぶ傾向を示す研究を整理した。また、Kurtz(2008)は卒業を控えた大学生を対象に実験を行った。残りの学生生活が短いことを意識させられた学生は、その期間に多くの活動へ積極的に取り組み、幸福感も高まった。終わりを意識することは、時間を短くするのではなく濃くするのである。「この日々もいつかは終わる」と時折思い出すことが、目の前の人との時間を深く味わう助けになる。 参考:Carstensenら(1999)「Taking time seriously: A theory of…」 ↗/Kurtz(2008)「Looking to the Future to Appreciat…」 ↗
人物
原題 The Fault in Our Stars
「私たちが知る最も美しい人々とは、敗北を知り、苦しみを知り、喪失を知り、そして、その深みから抜け出す道を見つけた人々である」

Beautiful people do not just happen.

— エリザベス・キューブラー=ロス 『死ぬ瞬間』関連の著作より

死にゆく人々との対話を学問にした精神科医の人間観。美しさの条件に「無傷」ではなく「傷とそこからの帰還」を置く ── 「感謝と、優しさと、深い愛情。美しい人は偶然には生まれない」と続く

心理学では
名言が描くのは、心的外傷後成長(つらい出来事との格闘を経て、人が以前より深く成長すること)である。Tedeschi & Calhoun(1996)は質問紙研究で、逆境を経験した人が人間関係の深まりや人生への感謝、内面の強さを実感していることを示した。Petersonら(2008)の調査でも、つらい出来事を多く経験した人ほど、感謝や優しさ、愛情といった性格の強みが高い傾向にあった。苦しい経験を「失ったもの」だけでなく「そこから得たもの」からも振り返ることが、次の一歩を踏み出す助けになる。 参考:Tedeschi & Calhoun(1996)「The posttraumatic growth inventory…」 ↗/Petersonら(2008)「Strengths of character and posttra…」 ↗
人物
スイス出身の精神科医(1926-2004)。死の受容の5段階モデルで著名
「苦悩を突き抜けて、歓喜へ」

Durch Leiden Freude.

— ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン エルデーディ伯爵夫人への書簡(1815)

聴力を失いゆく作曲家が書簡に記した言葉(Durch Leiden Freude)。苦悩を避けて歓喜に至るのではなく、苦悩を「通って」歓喜に至る ── この構造はそのまま第九交響曲となり、人類の合唱になった

心理学では
この名言は、心理学でいう心的外傷後成長(つらい出来事と格闘するなかで、人生観や人とのつながりが深まる変化)を言い当てている。TedeschiとCalhoun(2004)は、それまでの研究を整理し、成長を生むのは出来事そのものではなく、苦しみと向き合い、その意味を問い直す「格闘」の過程であると論じた。また、Seeryら(2010)は米国の全国調査の参加者を数年にわたり追跡し、適度な逆境を経験してきた人ほど、逆境をほとんど経験していない人よりも精神的な健康や生活満足度が高い傾向にあることを見いだした。ただし逆境が重なりすぎる場面では、周囲の支えと組み合わせるとよい。苦しい時期には、それを避けるより出来事の意味を言葉にして書き留めることが、のちの喜びへの通り道になる。 参考:TedeschiとCalhoun(2004)「TARGET ARTICLE: "Posttraumatic Gro…」/Seeryら(2010)「Whatever does not kill us: Cumulat…」
人物
ドイツの作曲家(1770-1827)。聴覚を失いながら傑作群を書いた

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