「信頼とは口座のようなものだ。小さな預け入れの積み重ねが残高をつくり、裏切りは大きな引き出しになる」
— スティーブン・コヴィー 『7つの習慣』(1989)
信頼は資産として日々蓄積・毀損される
- 心理学では
- この名言は、信頼が日々のやりとりで少しずつ築かれる一方、信頼を損なう出来事の影響は築く出来事より大きいという「信頼の非対称性」(築きにくく壊れやすい性質)をたとえている。Slovic(1993)は、原子力施設をめぐる出来事が信頼に与える影響を人々に評価してもらい、信頼を損なう出来事のほうが高める出来事より強く受け止められることを示した。また、Driver & Gottman(2004)は新婚夫婦の日常を観察し、相手の小さな呼びかけ(声かけや関心の表明)に応じる夫婦ほど、口論の場面でもユーモアや愛情を保ちやすいことを見いだした。小さな約束を守り、身近な人の呼びかけに一つずつ応えることが、揺るがない残高を育てる。 参考:Slovic(1993)「Perceived Risk, Trust, and Democra…」 ↗/Driver & Gottman(2004)「Daily Marital Interactions and Pos…」 ↗