幸せの名言集

スティーブン・コヴィーの名言2選

米国の経営コンサルタント・著述家(1932-2012)

「信頼とは口座のようなものだ。小さな預け入れの積み重ねが残高をつくり、裏切りは大きな引き出しになる」

— スティーブン・コヴィー 『7つの習慣』(1989)

信頼は資産として日々蓄積・毀損される

心理学では
この名言は、信頼が日々のやりとりで少しずつ築かれる一方、信頼を損なう出来事の影響は築く出来事より大きいという「信頼の非対称性」(築きにくく壊れやすい性質)をたとえている。Slovic(1993)は、原子力施設をめぐる出来事が信頼に与える影響を人々に評価してもらい、信頼を損なう出来事のほうが高める出来事より強く受け止められることを示した。また、Driver & Gottman(2004)は新婚夫婦の日常を観察し、相手の小さな呼びかけ(声かけや関心の表明)に応じる夫婦ほど、口論の場面でもユーモアや愛情を保ちやすいことを見いだした。小さな約束を守り、身近な人の呼びかけに一つずつ応えることが、揺るがない残高を育てる。 参考:Slovic(1993)「Perceived Risk, Trust, and Democra…」 ↗/Driver & Gottman(2004)「Daily Marital Interactions and Pos…」 ↗
「まず理解に徹し、そして、理解される」

Seek first to understand, then to be understood.

— スティーブン・コヴィー 『7つの習慣』第5の習慣(1989)

人は「聞いている」とき、たいてい「次に何を言うか」を考えている ── コヴィーはこれを「自叙伝的傾聴」と呼び、処方箋を書く前に診断せよ、と説いた。理解の順序を逆にするだけで、対話の質が変わる

心理学では
この名言は、心理学でいう「被理解感」(相手に分かってもらえたという感覚)を先に満たすことが、対話を開く鍵になるという考えに重なる。Itzchakovら(2017)の実験では、質の高い傾聴(注意を向け、評価をはさまずに聞く姿勢)を受けた話し手は防衛的になりにくく、自分の考えの矛盾も落ち着いて見つめられるようになった。またHuangら(2017)は会話の実験で、相手の話を掘り下げる質問(フォローアップ質問)を増やすと相手からの好意が高まることを示した。自分の話をしたくなったら、まず一つ質問を返す。その小さな順序の入れ替えが、相手がこちらの言葉を受け取る準備を整えることにつながる。 参考:Itzchakovら(2017)「I Am Aware of My Inconsistencies b…」 ↗/Huangら(2017)「It doesn’t hurt to ask: Question-a…」 ↗

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