幸せの名言集

スペイン語圏のことわざの名言2選

「良いことを連れてこない不幸は、ない」

No hay mal que por bien no venga.

— スペイン語圏のことわざ No hay mal que por bien no venga

どんな悪い出来事も、後から見れば何らかの良いことにつながっている、というスペイン語圏で最もよく使われる励ましのことわざ。日本の「災い転じて福となす」に相当する

心理学では
このことわざは、心理学でいう「ベネフィット・ファインディング」(逆境の中に、得たものや意味を見いだすこと)を言い表している。Affleckら(1987)は、初めて心臓発作を起こした男性を長期にわたって追跡した縦断研究で、発作後まもなく「この病気から得たものがある」と語った人ほど、その後の再発作や健康悪化が少なかったことを報告した。またKing & Miner(2000)の実験では、つらい体験から得た恩恵について数日間書いた大学生は、その後の学内保健センターの受診が減った。ただし傷がまだ生々しいうちは、まず悲しみや怒りを十分に認めてから良い面に目を向けるとよい。困難に出会ったら、少し時間をおいて「この経験が自分にもたらしたもの」を書き出してみることが、気持ちの立て直しにつながる。 参考:Affleckら(1987)「Causal attribution, perceived bene…」 ↗/King & Miner(2000)「Writing about the Perceived Benefi…」 ↗
「腹が満ちれば、心は満足」

Barriga llena, corazón contento.

— スペイン語圏のことわざ Barriga llena, corazón contento

温かい食事がもたらす単純で確かな満足を肯定することわざ。高尚な幸福論の前に、まず食卓の幸福があるという、ラテン文化圏の生活感覚の定式

心理学では
このことわざは、空腹という身体の状態が気分を左右し、満たされることで快の感情が生まれるという、感情的幸福(日々のポジティブな気分の多さ)の土台を言い当てている。Kahnemanら(2004)は、働く女性に前日の出来事を一つずつ振り返ってもらう方法で一日の気分を調べた。その結果、食事は人と過ごす時間などと並んで、特に快い活動の一つであった。またSwamiら(2022)は、成人の日常の気分を約3週間、スマートフォンで一日に何度も記録してもらった。その結果、空腹を感じているときほど怒りやいら立ちが強く、快の感情が低いことが見いだされた。気分が沈んだときや苛立ちを感じたときは、まず温かい食事で体を満たすことが、心を立て直す近道になる。 参考:Kahnemanら(2004)「A Survey Method for Characterizing…」/Swamiら(2022)「Hangry in the field: An experience…」 ↗

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