幸せの名言集

ミハイ・チクセントミハイの名言3選

ハンガリー出身の心理学者(1934-2021)。フロー理論の提唱者

「最良の瞬間は、困難だが価値ある何かを成し遂げようと、心身を限界まで自発的に働かせたときに訪れる」

The best moments usually occur when a person's body or mind is stretched to its limits in a voluntary effort to accomplish something difficult and worthwhile.

— ミハイ・チクセントミハイ 『フロー体験』(1990)

幸福は快適さではなく没入の中にある

心理学では
この言葉は、心理学でいう「フロー」(挑戦の難しさと自分の技能がつり合ったときに生じる、時を忘れるほどの没入状態)を言い表している。Csikszentmihalyi & LeFevre(1989)は、働く人に一日に何度も合図を送り、その瞬間の活動と気分を記録してもらう経験抽出法の研究を行った。その結果、フローは余暇よりも仕事中に多く生じており、フローの最中ほど人は幸福感や集中、創造性を高く報告していた。充実は、くつろぎよりも手応えのある挑戦の中に宿るのである。ただし課題が難しすぎると不安に、易しすぎると退屈に傾くため、少し背伸びする程度に難しさを調整するとよい。仕事や趣味に自ら選んだ小さな挑戦を置くことが、最良の瞬間を増やす助けになる。 参考:Csikszentmihalyi & LeFevre(1989)「Optimal experience in work and lei…」 ↗
「フローとは、活動に完全に没入し、他の何ものも問題にならなくなる状態である」

Flow is a state in which people are so involved in an activity that nothing else seems to matter.

— ミハイ・チクセントミハイ 『フロー体験』(1990)

我を忘れる没入こそ最適経験である

心理学では
この言葉は、心理学でいう「フロー(挑戦と技能がつり合ったときに生じる深い没入)」の核心を示しており、自己意識が薄れ、時間の感覚が変わる状態を指す。Csikszentmihalyi & LeFevre(1989)は、働く人に一日に何度も合図を送り、そのときの状態を記録してもらう経験サンプリング研究を行った。その結果、フロー状態にあるときほど気分が前向きであった。Killingsworth & Gilbert(2010)も同様の方法で、心が目の前の活動からさまよっているときほど幸福感が低いことを報告している。ただし、課題がやさしすぎても難しすぎても没入は起こりにくいため、少し背伸びする難易度を選ぶとよい。通知を切って一つのことに浸る時間をつくることが、日々を満喫する助けになる。 参考:Csikszentmihalyi & LeFevre(1989)「Optimal experience in work and lei…」 ↗/Killingsworth & Gilbert(2010)「A wandering mind is an unhappy min…」 ↗
「創造的な人々に共通するのは、自分のしていることを、心から愛しているということである」

The one thing creative people have in common is that they love what they do.

— ミハイ・チクセントミハイ 『クリエイティビティ』(1996)

91人の傑出した創造者への面接研究の結論。彼らを駆動していたのは名声や富ではなく、活動それ自体の喜び(フロー)だった ── 創造性の第一条件を才能ではなく「愛」に置いた実証研究

心理学では
この言葉は、内発的動機づけ(報酬や評価のためでなく、活動そのものの面白さから取り組む意欲)が創造性を支えるという見方と重なる。Amabile(1985)は創作を続ける書き手を対象に、書く理由として「お金や評価」を意識させた群と「書く楽しさ」を意識させた群を比べる実験を行い、前者では直後に書いた詩の創造性が低くなることを示した。de Jesusら(2013)のメタ分析でも、内発的動機が高い人ほど創造的な成果が高いという関連が確認されている。仕事や趣味の中で「これ自体が楽しい」と感じる部分を見つけ、そこに時間を注ぐことが、新しい発想を生む土台になる。 参考:Amabile(1985)「Motivation and creativity: Effects…」 ↗/de Jesusら(2013)「Intrinsic Motivation and Creativit…」 ↗

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