「芸術は、爆発だ」
— 岡本太郎 テレビ出演等での発言(1980年代に流行語化)
上手さや美しさのためではなく、いのちが全身で燃え上がり、外にほとばしること ── それが芸術だという岡本の宣言。「うまくあるな、きれいであるな、ここちよくあるな」という彼の芸術三原則とセットで読むと、体裁を捨てた生命の表出の勧めだと分かる
- 心理学では
- 心理学でいえば、この言葉は内発的動機づけ(活動そのものの楽しさから生まれる意欲)にもとづく、評価を気にしない自己表出の勧めである。Amabile(1979)は女子大学生にコラージュを作らせる実験で、作品を専門家に評価されると予告された群は、予告のない群より作品の創造性が低くなることを示した。またLimb & Braun(2008)は、ジャズピアニストの脳活動を調べ、即興演奏中には自己監視(自分の振る舞いをチェックする働き)にかかわる前頭前野の一部の活動が低下することを報告した。うまく見せようとする構えを手放すことが、表現を解き放つのである。日々の中に、評価を忘れて描く・歌う・書く時間を少しもつことが、内側の活力を取り戻す助けになる。 参考:Amabile(1979)「Effects of external evaluation on …」 ↗/Limb & Braun(2008)「Neural Substrates of Spontaneous M…」 ↗