幸せの名言集

G・K・チェスタトンの名言2選

英国の作家・批評家(1874-1936)

「感謝は最高の思考の形であり、驚きを伴う感謝は幸福を二倍にする」

Gratitude is the highest form of thought, and gratitude is happiness doubled by wonder.

— G・K・チェスタトン 随筆より

驚き(wonder)と感謝の結合が幸福の頂点

心理学では
チェスタトンの言う「驚きを伴う感謝」は、心理学でいう感謝(受け取った恵みを認め、ありがたく思う感情)と畏敬(自分を超える大きなものに心を打たれる感情)の結びつきに当たる。Ruddら(2012)の実験では、畏敬を感じた体験を思い出した人は、時間にゆとりを感じ、その場の人生満足度も高まった。またKooら(2008)の実験では、人生のよい出来事を「もし起きていなかったら」と想像させると、当たり前になっていた恵みが驚きとともに見直され、気分が改善した。身近な人や物が自分の暮らしに存在する偶然を一日に一つ思い描くことが、感謝を新鮮に保つ助けになる。 参考:Ruddら(2012)「Awe Expands People’s Perception of…」/Kooら(2008)「It's a wonderful life: Mentally su…」 ↗
「世界は、驚異の不足によって滅びることはない。驚異する心の不足によってのみ滅びる」

The world will never starve for want of wonders; but only for want of wonder.

— G・K・チェスタトン 随筆の趣旨(『Tremendous Trifles』ほか)

驚きは対象ではなく、こちらの感受性の問題である

心理学では
この名言は、畏敬の念(awe:自分の理解を超えるものに触れたときの感情)が、特別な出来事よりも、それを感じ取る心の構えに左右されることを言い当てている。Ruddら(2012)は実験で、畏敬を体験した人は時間にゆとりを感じ、その場での生活満足度が高まることを示した。さらにSturmら(2022)は、高齢者に身近な景色を新鮮な目で眺めながら歩く「畏敬の散歩」を続けてもらう実験を行い、通常の散歩に比べて喜びなどのポジティブ感情が増え、日々の苦痛が減ることを見いだした。驚異は遠い絶景ではなく、見る側の注意の向け方から生まれる。通勤路の空や木々の変化に少し立ち止まって目を向けることが、日常の幸福を育てる助けになる。 参考:Ruddら(2012)「Awe Expands People’s Perception of…」/Sturmら(2022)「Big smile, small self: Awe walks p…」

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