幸せの名言集

ライナー・マリア・リルケの名言2選

オーストリアの詩人(1875-1926)

「愛とは、二つの孤独が、互いを守り、境を接し、挨拶を交わすことである」

Love consists in this, that two solitudes protect and border and greet each other.

— ライナー・マリア・リルケ 『若き詩人への手紙』(1904)

愛を「二人が溶けて一つになること」ではなく、「それぞれが孤独=固有の全体性を保ったまま、隣り合うこと」と定義した書簡。相手に呑み込まれず、呑み込まず ── 融合ではなく並立としての愛の、決定的な定式

心理学では
この名言は、心理学でいう自己分化(親密な関係の中でも、自分の考えや感情の輪郭を保てる力)と親密さが両立した状態を言い表している。Feeney(2004)は恋人や夫婦を対象に、互いの個人的な目標について話し合う場面を観察した。その結果、相手の挑戦を押しつけずに励ます「安全基地」としての支えを受けた人ほど、気分や自信が高く、目標の達成にも前向きであった。反対に、口を出しすぎる干渉的な支えは、自尊心や気分の低下と関連していた。大切な人との間でも、相手の領域に踏み込みすぎず、見守りながら声をかける。その「挨拶」の距離感が、二人それぞれの成長を支える力になる。 参考:Feeney(2004)「A Secure Base: Responsive Support …」 ↗
「あなたの内へ向かいなさい。あなたを書くことへと駆り立てる、その根拠を深く探りなさい」

— ライナー・マリア・リルケ 『若き詩人への手紙』(1903)

外の評価ではなく内的必然に問え

心理学では
リルケの言う「書かずにいられない根拠」を探る問いは、心理学でいう自己一致(目標が自分の価値観や関心から生じている度合い)を確かめる作業にあたる。Sheldon & Elliot(1999)は大学生の目標を学期を通じて追跡する縦断研究を行い、自己一致的な目標を持つ人ほど努力が続き、目標を達成しやすく、その達成が幸福感の向上と結びつきやすいことを示した。またAmabile(1985)は書くことに打ち込む人々を対象にした実験で、報酬や評価といった外的な理由を意識させると、その直後に書かれた詩の創造性が下がることを見いだした。何かを始めるときや迷ったときに「認められるためか、せずにいられないからか」と自分に問うことが、長く続く取り組みにつながる。 参考:Sheldon & Elliot(1999)「Goal striving, need satisfaction, …」/Amabile(1985)「Motivation and creativity: Effects…」 ↗

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