幸せの名言集

西郷隆盛の名言2選

幕末・明治の政治家(1828-1877)

「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬ」

— 西郷隆盛 『南洲翁遺訓』

命・名誉・地位・金 ── 交渉材料がすべて通じない人間は「始末に困る」。だが、大事業はそういう無私の人としか成し遂げられない ── 動かされない人こそが人を動かす、という逆説

心理学では
この言葉は、内発的動機づけ(報酬や評判ではなく、価値や使命そのものから行動すること)と、損得を計算しない姿勢が生む信頼を言い当てている。Jordanら(2016)の経済ゲームの実験では、協力のコストを確かめずに協力した人ほど周囲から信頼され、協力相手に選ばれやすかった。損得を計算しない態度が「この人は裏切らない」という信号になるのである。またKasser & Ryan(1996)の相関研究では、富や名声を重視する人ほど心の健康が低く、成長や人とのつながりを重んじる人ほど心の健康が高い傾向があった。仕事では、見返りより先に「なぜこれをやるのか」を定めておくことが、困難を共に越える仲間を得る力になる。 参考:Jordanら(2016)「Uncalculating cooperation is used …」 ↗/Kasser & Ryan(1996)「Further Examining the American Dre…」
「敬天愛人」

— 西郷隆盛 『南洲翁遺訓』

天(人知を超えた道理)を敬い、その天が万人を等しく愛するのと同じように、自分も人を愛する。私利私欲を去ることと人への愛を、一体のものとして説いた西郷隆盛の生涯の指針

心理学では
「天を敬う」心は畏敬の念(自分を超える大きなものに触れたときの感情)に重なる。「人を愛する」心は、Schwartz(1992)のいう自己超越的価値(自分の利益より他者や社会の幸せを重んじる価値観)に重なる。この二つのつながりを調べたのがPiffら(2015)である。一連の研究で、畏敬を感じやすい人ほど他者に寛大であることが示された。さらに実験では、そびえ立つ巨木を見上げた人は自分を小さく感じ、他者をより多く手助けした。私欲を去ることと人を愛することは、心の働きとしても地続きなのである。夜空や大自然を仰ぐひとときを持つことが、身近な人へのやさしさを育てる助けになる。 参考:Piffら(2015)「Awe, the small self, and prosocial…」/Schwartz(1992)「Universals in the Content and Stru…」 ↗

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