2025.11.10

家庭科とウェルビーイング ―子どもと教員の視点から考える―

日本家庭科教育学会でのシンポジウム講演録😊


【AIサマリ】

講演1:今井むつみ氏「子どもも考え,教師も考える,ウェルビーイングをもたらす授業の創造」

◆ 記号接地問題について

  • 知識はあるが問題解決ができない深刻な問題が学校現場で発生

→例:時間の単位は知っているが、計算で誤って適用してしまう

  • 概念が身体や生活経験と結びついていないため、知識を使えない

◆ 記号接地を助ける教育

  • 学習者自身が具体的経験を抽象化し、また具体に戻すサイクルが重要

  • 家庭科、音楽、図工、技術、体育などが数学・理科の概念の記号接地を助ける

  • プレイフルラーニング(遊びや生活経験)が生きた知識を作る


講演2:本所恵氏「スウェーデンの教育に学ぶウェルビーイング」

◆ 北欧の包摂的教育システム

  • 「家庭・消費者の知識」と「スロイド」という2つの必修教科

  • 個人の行動が社会や環境に影響を及ぼすという視点を重視

  • 母語教育など言語的多様性への対応が充実

◆ すべての若者を支える仕組み

  • イントロダクション・プログラム(IM):高校入学要件を満たさない約2割の生徒を支援

  • 各生徒のペースで学べる柔軟なカリキュラム

  • 教師のウェルビーイングも重視(フィーカなど休憩文化)


シンポジウムの主な論点

テーマ1:実態と課題

  • 日本では保護者や社会がウェルビーイングを「経済的豊かさ・学歴での成功」と誤解

  • 多様な幸せの在り方を認める社会への転換が必要

  • 今のウェルビーイングなくして未来はない


テーマ2:家庭科のアプローチ

  • 現状の教科書は内容詰め込みになっている懸念

  • 核となる概念を絞り込み、生きる力としてのスキルを学習することが必要

  • 家庭科は様々な記号接地の機会を作ることができる


この大会では、家庭科が子どもと教員のウェルビーイング実現に果たす役割と、そのポテンシャルを発揮するための課題について議論されました。


日本家庭科教育学会 第68回大会報告

講演・シンポジウム(2025年7月12日(土))

家庭科とウェルビーイング ―子どもと教員の視点から考える―

講師・シンポジスト:

今井むつみ氏(慶應義塾大学名誉教授,(一社)今井むつみ教育研究所代表)

本所 恵氏(金沢大学人間社会研究域学校教育系准教授)

コーディネーター:

鈴木 明子氏(日本家庭科教育学会副会長)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjahee/68/3/68_122/_pdf

【I部 講演】

講演1「子どもも考え,教師も考える,ウェルビーイングをもたらす授業の創造」今井むつみ

講演2 スウェーデンの教育に学ぶウェルビーイング:すべての若者の生活とキャリアを支える取り組み 本所恵

【第II部 シンポジウム】

テーマ1「ウェルビーイング実現に向かう子どもと教員の実態と課題」について

テーマ2「ウェルビーイング実現への家庭科のアプローチと課題」について

日本家庭科教育学会誌 第68巻第3号(2025.11) 学会記事 日本家庭科教育学会 第68回大会報告 講演・シンポジウム(2025年7月12日(土)) 家庭科とウェルビーイング -子どもと教員の視点から考える- 講師・シンポジスト:今井むつみ氏(慶應義塾大学名誉教授,(一社)今井むつみ教育研究所代表) 本所 恵氏(金沢大学人間社会研究域学校教育系准教授) コーディネーター: 鈴木 明子氏(日本家庭科教育学会副会長)
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