ウェルビーイングの調査・報告書

2020年版テーマ:11領域71指標による生活の質の測定と、2020年更新分の最近の傾向(コロナ19の初期の影響を含む)

「国民 삶의 질 2020」報告書(生活満足度6.0〔2019年〕、OECD33か国中32位)

韓国 国家データ処(旧 統計庁 KOSTAT)・国家データ研究院(旧 統計開発院)

韓国・統計開発院(SRI、当時は統計庁所属)が刊行した『国民 삶의 질(国民の生活の質)2020』は、2017年の初版から数えて3冊目の報告書である。11領域・71指標(2020年12月末時点)で、韓国社会の生活の質の現状と変化をまとめている。2020年に更新された63指標のうち40が改善し、23が悪化した。いちばんの話題は、生活満足度・肯定的感情・否定的感情からなる「主観的ウェルビーイング」領域の3指標がすべて悪化したことである。全般的な生活満足度は10点中6.1点(2018年)から6.0点(2019年)に下がり、報告書はOECD 33か国中32位という低い水準を作成の背景に挙げている。

この号の内容

11領域71指標の同心円の枠組み

報告書は生活の質を、「個人」「社会的関係」「環境的条件」の3分野からなる同心円で捉える。中心には主観的ウェルビーイングを置く。個人の層は所得・消費・資産、健康、教育、住居、雇用・賃金の5領域である。社会的関係の層は市民参加、余暇、家族・共同体、環境的条件の層は環境と安全からなる。71指標のうち客観的指標は42(59.2%)、主観的指標は29(40.8%)である。指標は2011年の9領域84指標から始まり、2018年の改編で11領域71指標になった。

📖 報告書では:PART1「04 프레임워크」p.11、「08 지표체계」p.14–15、作成沿革 p.9(PDF p.11–17)

63指標中40改善・23悪化

2020年に更新された63指標のうち、前回値より改善したのは40、悪化したのは23である。2020年の数値が反映された指標は71指標中18(25.3%)にとどまり、大半の47指標(66.2%)は2019年の統計である。2020年分の18指標では15が改善し、3が悪化した。悪化したのは独居高齢者比率・雇用率・失業率で、報告書はこれをコロナ19による雇用環境の悪化を示すものとしている。改善した15指標はいずれも「社会調査」の主観的指標で、学校生活満足度、家族関係満足度、大気質・水質などの環境満足度が含まれる。

📖 報告書では:PART1「09 최근 추세 판정 결과 요약」p.15–16(PDF p.17–18)、全指標の最近の傾向 p.17

主観的ウェルビーイングは3指標とも悪化

領域別にみると、環境と教育はそれぞれ1指標を除いてすべて改善した。特に環境では、分野別の満足度5指標が2020年にすべて改善した。これに対し主観的ウェルビーイング領域は、生活満足度・肯定的感情・否定的感情の3指標がすべて前回より悪化した。ほかに改善した指標の割合が低かったのは、家族・共同体(5指標中2改善)、住居(6指標中3改善・3悪化)、安全(9指標中5改善)である。

📖 報告書では:PART1「09 최근 추세 판정 결과 요약」p.16(PDF p.18)

核心指標:生活満足度6.0点

報告書は領域ごとに「核心指標(Headline Indicator)」を選んでいる。全般的な生活満足度は10点中6.1点(2018年)から6.0点(2019年)に下がった。自殺率は人口10万人当たり26.6人から26.9人に増え、住宅賃料比率(月収に占める賃料の割合)も15.5%から16.1%に上がった。一方、相対的貧困率は16.7%から16.3%に下がり、腐敗認識指数は5.7点から5.9点に上がった。交通事故死亡率は7.3人から6.5人に下がり、夜間歩行の安全度は63.5%(2018年)から66.5%(2020年)に上がった。雇用率は60.9%(2019年)から60.1%(2020年)に下がった。

📖 報告書では:「국민 삶의 질 핵심지표 Headline Indicator」PDF p.6–7

家族は改善、地域とのつながりは後退

家族関係に満足する人の割合は、2020年に58.8%となり、2018年より2.2ポイント増えた。年齢が上がるほど満足度は低く、13〜19歳は76.9%、60歳以上は50.2%である。地域社会への所属感は64.4%(2019年)で、前年の69.2%から4.8ポイント下がった。社会的孤立度(病気のときに家事を頼める人、つらいときに話せる相手のどちらかがいない人の割合)は27.7%で、2013年の32.9%から減少傾向にある。ただし60歳以上では36.6%と高い。65歳以上に占める独居高齢者の割合は2020年に19.6%(158万9千人)である。

📖 報告書では:PART2「01 가족·공동체」p.22–27(PDF p.24–29)

健康:長寿だが自殺率は再上昇

期待寿命(0歳の平均余命)は2019年に83.3歳である。2018年のOECD 37か国平均は80.7歳で、韓国はこれを上回る。健康寿命(病気や障害のある期間を除いた寿命)は2019年に73.1歳で、OECDでは日本に次ぐ2番目である。ストレスを感じる人の割合は50.5%(2020年)で、2018年より3.9ポイント下がった。自分は健康だと答えた人は50.4%である。一方、肥満率は34.6%(2018年)である。自殺率は2019年に人口10万人当たり26.9人(自殺者13,799人)で、2011年の31.7人をピークに下がった後、再び小幅に上昇している。

📖 報告書では:PART2「02 건강」p.30–37(PDF p.32–39)

日本の結果

健康領域のOECD比較に日本が登場する。期待寿命は日本が84.2歳で最も高く(日本は2017年の値)、OECD 37か国平均は80.7歳である。健康寿命(2019年)も日本が74.1歳で最も長く、韓国(73.1歳)が2位である。報告書は、韓国の期待寿命はOECDで10番目だが、健康寿命は日本に次いで高いと指摘している。

この号の調べ方

対象は韓国国民で、2020年12月末時点の11領域71指標を用いる。データの出所は統計庁「社会調査」をはじめ、さまざまな官庁統計や調査である。作成周期は1年が45指標、2年が23指標、3〜5年が3指標と異なる。各指標の最新値を前回値と比べ、生活の質がよくなる方向に動けば「改善」、逆なら「悪化」、変わらなければ「同一」と判定している。生活満足度は、生活全般への満足を10点満点で尋ねた平均点である。

この号から言えること

  • 2020年分の数値では主観的指標の改善が目立つ一方、雇用率・失業率・独居高齢者比率が悪化し、コロナ19の影響がまず雇用に表れている。
  • 主観的ウェルビーイングの3指標はすべて悪化した。生活満足度は6.0点で、報告書はOECD 33か国中32位という低さを作成の背景として挙げている。
  • 家族や身近な人との関係を示す指標は改善したが、地域社会への所属感や社会団体への参加といった広い社会関係は後退している。
  • 健康寿命はOECDで日本に次ぐ2位と高い一方、自殺率は人口10万人当たり26.9人で再び上昇しており、長寿と心の健康の間に開きがある。

読むときの注意

2020年の数値が反映された指標は71指標中18にとどまり、大半は2019年の統計である。そのため報告書自身が、コロナ19による変化は一部しか反映されていないと断っている。「改善」「悪化」は前回値との単純な比較による判定で、変化の大きさや要因を示すものではない。本記事が参照した抜粋には、主観的ウェルビーイング章本文(p.121–124)の肯定的・否定的感情の詳細は含まれていない。

出典

主に参照した箇所:本文PDF p.3–39(発刊辞、核心指標、PART1概要、PART2「家族・共同体」「健康」)。この記事は、上の公式資料に書かれていることだけをもとにAIが書き、記事中の数字が元資料にあることを照合しています(2026-10-12取得)。正確な値や文脈は原典で確かめてください。

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