ウェルビーイングの調査・報告書

国内の公的調査毎年データ:集計表のみ

韓国「国民の生活の質(삶의 질)」指標と報告書

Quality of Life Indicators in Korea(국민 삶의 질)

韓国 国家データ処(旧 統計庁 KOSTAT)・国家データ研究院(旧 統計開発院)

韓国政府がGDPを超えて、所得・健康・つながり・主観的幸福など71指標で国民の暮らしの質を追う。
対象
全年齢(指標により異なる。主観的指標は成人など)
規模
11領域・71指標(うち主観的指標29、2019年版で)
方法
行政データ
頻度・期間
毎年(2017年〜2025年)
幸福の測り方
生活満足度(0〜10)、肯定的・否定的感情など(「主観的ウェルビーイング」領域)
データの入手
集計表のみ data.go.kr/data/15149904/fileData.do ↗

どんな調査か

「国民の生活の質(국민 삶의 질/Quality of Life Indicators in Korea)」は、韓国の国家統計機関が国民の暮らしの質を多面的に示すためにつくった指標体系と報告書である。作成主体は国家データ処(旧 統計庁、KOSTAT)と国家データ研究院(旧 統計開発院)である。所得・消費・資産、雇用・賃金、住居、健康、教育、余暇、家族・共同体、市民参加、安全、環境、主観的ウェルビーイングの11領域・71指標で構成される。報告書は2017年に初版が出て以降、毎年刊行されている。最新の『国民の生活の質2025』は、2026年3月5日に発刊の報道資料が公表された。2020年版は、生活満足度がOECD33か国中32位という低い水準にあることを、作成の背景に挙げている。

何をどう測っているか

指標は、行政データのほか、社会調査や生活の質調査など複数の調査から集めている。11領域にはそれぞれ複数の指標がある。2019年版の時点では、71指標のうち29が主観的指標であった。「主観的ウェルビーイング」領域は、生活満足度、肯定的感情、否定的感情の3指標からなる。生活満足度は0〜10点で自分の生活全般を評価する質問である。各指標は、前の時点と比べて「改善」「悪化」「変化なし(同一)」のいずれかに判定される。公式サイトでは四半期ごとに指標を更新しており、たとえば2026年第3四半期(2026年10月2日)には71指標のうち8指標が更新された。

これまでの歩み

報告書は2017年に初版が出た。2020年版の『国民の生活の質2020』は初版から数えて3冊目にあたり、当時は統計庁所属だった統計開発院(SRI)が刊行した。2020年版は、2020年12月末時点の11領域・71指標で韓国社会の生活の質の現状と変化をまとめている。この年に更新された63指標のうち、40が改善し23が悪化した。その後も報告書は毎年刊行が続き、2026年3月には『国民の生活の質2025』の発刊が告知された。指標の四半期更新も続いており、2026年には第1四半期(4月3日)、第2四半期(7月6日)、第3四半期(10月2日)の更新が公表されている。

分かってきたこと

主観的ウェルビーイングの3指標がそろって悪化(2020年版)

2020年版でいちばんの話題になったのは、主観的ウェルビーイング領域の3指標がすべて悪化したことである。3指標とは、生活満足度、肯定的感情、否定的感情である。全般的な生活満足度は、2018年の6.1点から2019年の6.0点に下がった(10点満点)。報告書は、この水準がOECD33か国中32位と低いことを指摘している。

改善する指標が多数派だが、悪化も一定数ある

2020年に更新された63指標では、改善が40、悪化が23であった。公式サイトの更新状況(2026年7月6日基準)では、71指標のうち改善が42、同一が7、悪化が22である。どちらの時点でも、改善と判定された指標が過半を占める。一方で、悪化と判定された指標も2割から3割強ある。

客観的な健康水準の高さと、主観的満足の低さが並存する

2020年版の健康領域のOECD比較では、韓国の期待寿命はOECDで10番目である。健康寿命(2019年)は73.1歳で、日本に次いで2位であった。同じ報告書で、生活満足度はOECD33か国中32位である。この指標体系の特徴は、このような客観的な暮らしの条件と主観的な満足のずれを追える点にある。

関心を集める指標は雇用・孤立・環境など

公式サイトの「人気指標」では、失業率(748)が最上位である。続いて社会的孤立度(505)、月平均賃金(実質)(392)、雇用率(385)が並ぶ。その後に超微小粒子状物質(PM2.5)濃度(299)、児童虐待被害経験率(299)、大学卒業者就職率(262)が続く。直近(2026年9〜10月)には、1人当たり都市公園面積、加害による死亡率、児童安全事故死亡率、機関信頼度などが更新された。

各年版(1)

  • 2020 「国民 삶의 질 2020」報告書(生活満足度6.0〔2019年〕、OECD33か国中32位) この号を読む → 韓国・統計開発院(SRI、当時は統計庁所属)が刊行した『国民 삶의 질(国民の生活の質)2020』は、2017年の初版から数えて3冊目の報告書である。11領域・71指標(2020年12月末時点)で、韓国社会の生活の質の現状と変化をまとめている。2020年に更新された63指標のうち40が改善し、23が悪化した。いちばんの話題は、生活満足度・肯定的感情・否定的感情からなる「主観的ウェルビーイング」領域の3指標がすべて悪化したことである。全般的な生活満足度は10点中6.1点(2018年)から6.0点(2019年)に下がり、報告書はOECD 33か国中32位という低い水準を作成の背景に挙げている。

どう読む・どう使う

読み方の基本は、各指標の「改善・悪化・同一」の判定から、どの領域で暮らしが前進し、どこで後退しているかを見ることである。全体の改善数と悪化数は、韓国社会の変化の大まかな方向をつかむ手がかりになる。主観的ウェルビーイング領域と、所得・雇用・健康などの客観的指標を並べて読むと、条件の改善と満足感が一致しているかを確かめられる。公式サイトは四半期ごとに更新され、最新指標や人気指標の一覧から、直近の動きや関心の高い分野を確認できる。サイトには、利用ガイド、測定フォーラム、海外事例の案内も置かれている。

読むときの注意

指標はいくつもの調査や行政データから集めているため、指標ごとに対象年や対象者が異なる。「改善」「悪化」の判定は前の時点との比較であり、水準そのものの高さを示すものではない。OECDとの比較順位は、比べる年や国数によって変わる。日本は韓国の国内統計の対象外であり、日本との比較は一部のOECD比較に限られる。

確認日:2026-10-07。URL・数字は公式の資料で確かめたものです。解説は、公式ページと報告書本文に書かれていることだけをもとにAIが書き、数字が元資料にあることを照合しています。

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