「自分の道を進む人は、誰でも英雄です」
— ヘルマン・ヘッセ 『デミアン』に関連して語られる言葉(邦訳で流通)
邦訳経由で流通しており原文との対応には揺れがある
他人の道ではなく自分の道を歩むことの尊さ
- 心理学では
- 「自分の道を進む」とは、心理学でいう自己一致(目標が自分の価値観や関心から生まれている状態)や本来感(自分らしくいられているという感覚)を生きることである。Sheldon & Elliot(1999)は大学生を対象とした縦断研究で、自分の価値観に沿った目標を追う人ほど努力が続きやすく、目標を達成しやすく、その後の幸福感の高まりとも関連することを示した。またCampbellら(1996)は、自分がどんな人間かがはっきりしている人ほど自尊心が高く、神経症傾向(不安や落ち込みやすさ)が低いことを報告している。いまの目標が他人の期待から選んだものではないかをときどき問い直し、「本当にそうしたいから」と言える目標を一つ持つことが、自分の道を歩む力になる。 参考:Sheldon & Elliot(1999)「Goal striving, need satisfaction, …」/Campbellら(1996)「Self-concept clarity: Measurement,…」 ↗