幸せの名言集

マオリのことわざ(ファカタウキー)の名言2選

ニュージーランド先住民マオリの口承の知恵

「尊いものを追い求めよ。もし頭を垂れることがあるなら、それは高い山に対してだけにせよ」

— マオリのことわざ(ファカタウキー) Whāia te iti kahurangi ki te tūohu koe me he maunga teitei.

「イティ・カフランギ(尊い宝)」── 自分にとって本当に価値あるものを追え。途中で屈するな。屈してよい相手は、困難や批判ではなく、高い山(偉大な目標そのもの)だけである ── 志の立て方と守り方を一文にしたマオリの代表的な励まし

心理学では
この名言は、心理学でいう「グリット」(長期的な目標への情熱と粘り強さ)と、自分を超えた大きな目的を持つ「自己超越的目的」を言い表している。Duckworthら(2007)は、陸軍士官学校の候補生やスペリング大会の参加者などを調べ、グリットの高い人ほど厳しい訓練を途中でやめず、高い成果を上げやすいことを示した。またYeagerら(2014)の実験では、学ぶ意味を「他者や社会の役に立つため」と考えるよう促された生徒や学生が、退屈な課題にも粘り強く取り組んだ。くじけそうなときは、自分が目指す「高い山」が何のためにあるのかを思い出す。それが、目先の障害に頭を垂れずに歩き続ける力になる。 参考:Duckworthら(2007)「Grit: Perseverance and passion for…」 ↗/Yeagerら(2014)「Boring but important: A self-trans…」 ↗
「この世で最も大切なものは何か? それは人、それは人、それは人である」

He tangata, he tangata, he tangata.

— マオリのことわざ(ファカタウキー) He aha te mea nui o te ao? He tangata, he tangata, he tangata.

マオリで最も知られることわざ。問いへの答えが三度繰り返される ── 富でも土地でも名誉でもなく、人。ニュージーランドでは式典・教育・政策文書にまで引用される、人間中心の価値の宣言

心理学では
このことわざは、心理学でいう所属欲求(他者と温かく安定した絆を持ちたいという根源的な欲求)を、富や名誉よりも上位に置く宣言である。Diener & Seligman(2002)は大学生を対象とした研究で、とりわけ幸福度の高い人々に共通する特徴を調べ、彼らがそろって豊かな人間関係を持っていたことを見いだした。またHolt-Lunstadら(2010)は多数の研究を統合したメタ分析(複数の研究結果をまとめて検証する方法)で、社会的つながりが強い人ほど死亡リスクが低いことを示した。人とのつながりは心の幸福だけでなく、命そのものを支える土台である。忙しい日ほど、成果や物より先に身近な人へ時間と言葉を向けることが、暮らしの豊かさにつながる。 参考:Diener & Seligman(2002)「Very Happy People」/Holt-Lunstadら(2010)「Social Relationships and Mortality…」 ↗

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