幸せの名言集

上杉鷹山の名言2選

江戸中期の米沢藩主(1751-1822)。藩政改革の名君

このうち1件は「出典に諸説あり」です。上杉鷹山の言葉として流通していますが、一次資料での確認が難しいものです。

「為せば成る、為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり」

— 上杉鷹山 米沢藩主としての家訓と伝わる

武田信玄の類句「為せば成る、為さねば成らぬ成る業を…」を踏まえたとされる

やる意志があれば実現し、やらなければ何も成らないという行動哲学

心理学では
この言葉は、自己効力感(「自分はやればできる」という見通し)と、結果は自分の行動しだいだと捉える内的統制感を言い表している。Bandura(1977)は、自己効力感を育てる最も強い源泉は、実際にやって成し遂げた経験(遂行経験)であると論じた。為すことそのものが、次に成るための自信を育てるのである。Stajkovic & Luthans(1998)も、職場を対象とした研究を統合したメタ分析で、自己効力感の高い人ほど仕事の成果が高いことを示した。ただし大きな目標は、小さな段階に分けると取り組みやすくなる。まず小さな一歩を踏み出し、できた経験を積み重ねることが、やり遂げる力につながる。 参考:Bandura(1977)「Self-efficacy: Toward a unifying t…」/Stajkovic & Luthans(1998)「Self-efficacy and work-related per…」
「国家は先祖より子孫へ伝え候国家にして、我私すべき物にはこれ無く候」

— 上杉鷹山 「伝国の辞」(1785、家督を譲る際の三か条)

藩は先祖から子孫への預かりものであって、藩主の私物ではない ── 破産寸前の米沢藩を再建した名君が、次代へ手渡した統治の原則。人民は国家に属する宝であり、藩主は人民のために存在する、と続く

心理学では
この言葉は、組織や資源を自分の所有物ではなく「預かりもの」として扱う「スチュワードシップ(受託者としての責任感)」の考え方にあたる。Davisら(1997)は、経営者を私利で動く存在とみる従来の見方に対し、組織全体の利益に自らを重ねて働く「執事」としての経営者像を理論として示した。またWade-Benzoni(2002)は資源配分の実験で、前の世代から多くを受け取った条件の人ほど、次の世代にも多くを残す選択をすることを明らかにした(世代間の互恵性)。受け継いだものへの意識が、次へ手渡す行動を後押しするのである。仕事でも家庭でも、引き継いだものを「誰から受け取り、誰に渡すのか」と問い直すことが、目先の損得を超えた判断につながる。 参考:Davisら(1997)「Toward a Stewardship Theory of Man…」 ↗/Wade-Benzoni(2002)「A GOLDEN RULE OVER TIME: RECIPROCI…」 ↗

← 人物の一覧

あわせて読む 世界の主要ウェルビーイング研究 → 名言が言ってきたことを、研究はどう確かめてきたか。幸せの研究の著名論文2,358本を、要旨と研究の系譜で。 思想ごとの名言も 世界の思想と宗教の幸福観マップ → 47の思想・宗教それぞれを代表する名言を、思想の幸福観とあわせて。
名言の収集・分類・解説はAI(Claude)を活用し、はぴテックが確認したものです。「出典に諸説あり」の名言は、その人物の言葉として流通しているものの一次資料での確認が難しいもの、「要旨」は趣旨を短くまとめたものです。心理学の補足は、名言の知恵を心理学・幸福研究の知見で読み解いたもので、引用した論文は学術データベースで実在を照合しています。 解説付き全選(PDF) / 一覧(Excel)
© 株式会社はぴテック