幸せの名言集

コンピテンスの名言13選

出典に諸説あり
「為せば成る、為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり」

— 上杉鷹山 米沢藩主としての家訓と伝わる

武田信玄の類句「為せば成る、為さねば成らぬ成る業を…」を踏まえたとされる

やる意志があれば実現し、やらなければ何も成らないという行動哲学

心理学では
この言葉は、自己効力感(「自分はやればできる」という見通し)と、結果は自分の行動しだいだと捉える内的統制感を言い表している。Bandura(1977)は、自己効力感を育てる最も強い源泉は、実際にやって成し遂げた経験(遂行経験)であると論じた。為すことそのものが、次に成るための自信を育てるのである。Stajkovic & Luthans(1998)も、職場を対象とした研究を統合したメタ分析で、自己効力感の高い人ほど仕事の成果が高いことを示した。ただし大きな目標は、小さな段階に分けると取り組みやすくなる。まず小さな一歩を踏み出し、できた経験を積み重ねることが、やり遂げる力につながる。 参考:Bandura(1977)「Self-efficacy: Toward a unifying t…」/Stajkovic & Luthans(1998)「Self-efficacy and work-related per…」
人物
江戸中期の米沢藩主(1751-1822)。藩政改革の名君
出典に諸説あり
「できると思えばできる、できないと思えばできない。どちらも正しい」

Whether you think you can, or you think you can't--you're right.

— ヘンリー・フォード(とされる) 典拠不詳

※帰属に諸説あり

信念そのものが結果を左右する

心理学では
この名言は、心理学でいう自己効力感(その行動を自分はやり遂げられるという見込み)の働きを言い当てている。Bandura(1977)は、人がどれだけ努力し、困難にどれだけ粘るかは、この見込みに左右されると論じた。Weinbergら(1979)の実験では、脚の筋持久力を競う課題で、相手より強いと思わされた人ほど長く粘った。仕事の成績を扱ったStajkovic & Luthans(1998)のメタ分析でも、自己効力感の高い人ほど業績がよいことが示されている。ただしこの確信は、小さな成功体験に支えられると揺らぎにくくなる。手の届く目標を一つずつ達成し、「できた」を積み重ねることが、次の挑戦への力になる。 参考:Bandura(1977)「Self-efficacy: Toward a unifying t…」/Weinbergら(1979)「Expectations and Performance: An E…」 ↗/Stajkovic & Luthans(1998)「Self-efficacy and work-related per…」
人物
フォード・モーター創業者(1863-1947)。大量生産方式
「人生における大きな喜びは、「君にはできない」と世間が言うことを成し遂げることだ」

The great pleasure in life is doing what people say you cannot do.

— ウォルター・バジョット 著作より

周囲の否定を覆す達成は大きな喜びとなる

心理学では
この名言は、心理的リアクタンス(自由や可能性を制限されると、かえってそれを取り戻そうとする心の働き)と、困難を乗り越えた達成体験が自己効力感(「自分はやれる」という感覚)を育てる過程を言い当てている。Brehm(1966)は、選択肢や可能性を否定されると、その対象への意欲がむしろ強まることを、リアクタンス理論としてまとめた。またKimら(2013)の実験では、集団から拒絶された人のうち、自分を周囲から独立した存在ととらえる人は、その後の課題で創造性が高まった。「無理だ」と言われたときこそ、小さな一歩で反証を積み重ねることが、深い喜びと揺るがない自信につながる。 参考:Brehm(1966)「A theory of psychological reactanc…」 ↗/Kimら(2013)「Outside advantage: Can social reje…」 ↗
人物
英国のジャーナリスト・経済学者(1826-1877)。『エコノミスト』編集長
「疑念は、失敗よりも多くの夢を殺す」

Doubt kills more dreams than failure ever will.

— スージー・カッセム 『Rise Up and Salute the Sun』(2011)

挑戦前の自己疑念こそ最大の敵

心理学では
この名言は、自己効力感(「自分ならできる」という見通し)の低さが、挑戦への着手そのものを止めてしまうことを言い当てている。Bandura(1977)は、行動を始めるかどうか、困難の中でどれだけ粘れるかを左右する中心的な要因として、自己効力感を位置づけた。またGilovich & Medvec(1995)は、人生の後悔に関する調査を通じて、短期的には「やって失敗したこと」が悔やまれる一方、長い目で見ると「やらなかったこと」のほうが心に残りやすいことを示した。迷ったときは成否ではなく「まず小さく試す」ことを目標に置くと、疑念に足を止められずに済む。 参考:Bandura(1977)「Self-efficacy: Toward a unifying t…」/Gilovich & Medvec(1995)「The experience of regret: What, wh…」 ↗
人物
米国の作家・詩人・エンジニア
出典に諸説あり
「余の辞書に不可能の文字はない」

Impossible n'est pas français.

— ナポレオン・ボナパルト(とされる) 1813年の書簡「不可能はフランス語ではない」に由来

日本で流通する形は意訳。原文は「不可能という言葉はフランス語ではない」

「不可能」と決めつけないこと

心理学では
「不可能の文字はない」とは、心理学でいえば自己効力感(自分ならやり遂げられるという見込み)を高く保ち、自分の限界を自分で決めつけない構えである。Bandura(1977)は、この見込みが挑戦するかどうかや粘り強さを左右すると論じた。Jobら(2010)は相関研究と実験を組み合わせ、意志力には限りがあると信じる人ほど、疲れる作業の後に集中が続かないことを示した。さらに、限りはないと考えるよう促された人は、成績が落ちにくかった。限界の一部は信念がつくるのである。ただし大きな目標は、小さな成功を積み重ねる形に分けると、その確信が育ちやすい。「無理だ」と感じたら、その根拠を一度問い直す。その習慣が新しい一歩につながる。 参考:Bandura(1977)「Self-efficacy: Toward a unifying t…」/Jobら(2010)「Ego-depletion - Is it all in your …」 ↗
人物
フランス皇帝(1769-1821)
「強みの上に築け」

Build on strengths.

— ピーター・ドラッカー 『経営者の条件』(1966)での趣旨

弱みの克服より強みの活用が成果を生む

心理学では
「強みの上に築け」は、心理学でいう強みの活用(自分の得意な特性を日々の行動で使うこと)の勧めである。得意なことを使う場面では、自己効力感(「やればできる」という見通し)も育ちやすい。Seligmanら(2005)の無作為化実験では、自分の代表的な強みを毎日新しいやり方で使う課題に取り組んだ人は、その後長期にわたって幸福感が高く、抑うつが低かった。Woodら(2011)の縦断研究でも、強みをよく使う人ほど、その後の活力や自尊心の上昇、ストレスの低下と関連していた。仕事でも暮らしでも、弱点の穴埋めより先に、自分の得意をどこで生かせるかを考えることが、成果と充実感の両方につながる。 参考:Seligmanら(2005)「Positive Psychology Progress: Empi…」/Woodら(2011)「Using personal and psychological s…」
人物
オーストリア生まれの経営学者(1909-2005)。「マネジメントの父」
「本物の幸福は、自分の代表的な強みを見つけ、それを活かすことから生まれる」

— マーティン・セリグマン 『世界でひとつだけの幸せ』(2002)での趣旨

強みの発見と活用が持続的幸福の鍵

心理学では
この言葉は、ポジティブ心理学でいう「代表的強み」(その人らしさの核となる性格上の長所)を日々の行動で活かすことが、持続的な幸福の土台になるという考えである。Seligmanら(2005)はオンラインの無作為化比較実験で、参加者に自分の代表的強みを毎日新しいやり方で1週間使ってもらった。その結果、幸福感が高まり抑うつ症状が減る効果が数か月後まで続いた。またWoodら(2011)の縦断研究では、強みをよく使う人ほど、その後の活力や自尊心の向上と関連していた。強みを使う経験は「自分はやれる」という手応え(有能感)も育てる。仕事や家事の中で自分の得意を一つ意識して使ってみることが、確かな幸福への入り口になる。 参考:Seligmanら(2005)「Positive Psychology Progress: Empi…」/Woodら(2011)「Using personal and psychological s…」
人物
米国の心理学者(1942-)。ポジティブ心理学の創始者
「自分を信じることは成功を保証しない。しかし、自分を信じないことは確実に失敗を生む」

Self-belief does not necessarily ensure success, but self-disbelief assuredly spawns failure.

— アルバート・バンデューラ 『Self-Efficacy: The Exercise of Control』(1997)

自己効力感は成功の十分条件ではないが必要条件である

心理学では
この名言は、バンデューラ自身が提唱した自己効力感(「自分ならやれる」という見通し)の考え方を表している。自己効力感は、行動を始めるか、どれだけ努力するか、困難の中でどれだけ粘るかを左右するとされる。Multonら(1991)は学業場面の研究を統合したメタ分析で、自己効力感の高い人ほど成績がよく、課題に長く取り組み続ける傾向があることを示した。Stajkovic & Luthans(1998)も職場の研究をまとめ、自己効力感が仕事の成果と関連することを報告している。ただし、自信は根拠のない過信ではなく、小さな成功体験の積み重ねで育てるとよい。まずは確実にできる一歩を決めて達成し、「できた」を確かめることが次の挑戦を支える。 参考:Multonら(1991)「Relation of self-efficacy beliefs …」/Stajkovic & Luthans(1998)「Self-efficacy and work-related per…」
人物
カナダ出身の心理学者(1925-2021)。社会的認知理論・自己効力感の提唱者
「マネジメントとは、人が共同して成果を上げることを可能にし、強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである」

Management is about human beings. Its task is to make people capable of joint performance, to make their strengths effective and their weaknesses irrelevant.

— ピーター・ドラッカー 『マネジメント』(1973)

マネジメントの目的は管理ではなく、人の強みの解放である。一人ひとりの弱みを組織の仕組みで打ち消し、強みだけが成果に結びつくようにする ── 組織とは本来、人を幸せに働かせるための発明だという思想

心理学では
ドラッカーの言う「強みを発揮させる」は、心理学では強みの活用(自分の得意な資質を日々の仕事で使うこと)にあたる。van Woerkom & Meyers(2015)は、従業員とその上司を対象にした調査を行った。職場が個人の強みを認め、生かす機会を与えていると感じる人(強み志向の風土)ほど前向きな気分が高く、上司から見た仕事ぶりも良かった。Harzer & Ruch(2013)も、自分らしい強みを仕事で多く使える人ほど、仕事に喜びや意味を感じやすいと報告している。弱みを責める前に、得意を生かせる役割分担を考える。チームで互いの強みを言葉にして伝え合うことが、成果と働く喜びの両方につながる。 参考:van Woerkom & Meyers(2015)「My Strengths Count!」 ↗/Harzer & Ruch(2013)「The Application of Signature Chara…」 ↗
人物
オーストリア出身の経営学者(1909-2005)。「マネジメントの父」
「得手に帆あげて」

— 本田宗一郎 著書の題名・座右の言葉

得意なこと(得手)という帆に、順風を受けて一気に進め。苦手の克服に人生を費やすより、得意なことが生きる場面を見つけてそこに全力を注ぐ方が、本人も周囲も幸せになる、という本田流の人材観

心理学では
「得手に帆あげて」は、心理学でいう強みの活用(自分らしい長所を日々の行動で使うこと)を勧める言葉である。Seligmanら(2005)は成人を対象とした無作為化実験で、自分の代表的強みを毎日新しいやり方で使う課題が、幸福感を高め、抑うつ症状を減らすことを示した。Harzer & Ruch(2012)は働く人を対象とした研究で、仕事の中で代表的強みを多く使える人ほど、仕事を天職と感じていることを見いだした。得意なことを発揮する経験は、有能感(自分はやれるという手応え)を育てる土台にもなる。自分の得手を書き出し、それが生きる役割や場面を一つ選んで引き受けることが、成果と充実感の両方につながる。 参考:Seligmanら(2005)「Positive Psychology Progress: Empi…」/Harzer & Ruch(2012)「When the job is a calling: The rol…」 ↗
人物
本田技研工業創業者(1906-1991)
「元気があれば、何でもできる」

— アントニオ猪木 試合・講演での定番の呼びかけ

理屈の上では「何でも」は言い過ぎである。しかしこの言葉の機能は論証ではなく点火にある ── 「1、2、3、ダーッ!」とセットで数十年繰り返され、聞いた者の身体を実際に起こしてきた、日本で最も有名な活力の呪文

心理学では
この言葉が指す「元気」は、心理学でいう主観的活力(自分の内に使えるエネルギーが満ちているという感覚)にあたる。Ryan & Frederick(1997)は複数の調査研究で、活力の高い人ほど自尊心や自己実現の感覚が高く、抑うつや身体の不調が少ないことを示した。そのうえで、活力を心身の健やかさを映す土台の指標と位置づけている。さらにThayer(1987)の実験では、短い早歩きのほうが甘いお菓子を食べるよりも元気の感覚を高め、その効果も長く続いた。元気は湧くのを待つだけのものではなく、体を動かすことで呼び起こせるのである。気の重い課題の前には、まず立ち上がって声を出し、少し歩いて体に火を入れる。それが「やってみよう」の一歩を軽くする。 参考:Ryan & Frederick(1997)「On Energy, Personality, and Health…」/Thayer(1987)「Energy, tiredness, and tension eff…」 ↗
人物
日本のプロレスラー・政治家(1943-2022)。燃える闘魂
「人は、本当に大切な何かを守りたいと思ったとき、本当に強くなれるものです」

— ハク(岸本斉史『NARUTO』) 『NARUTO -ナルト-』波の国編(集英社)

少年ナルトに敵側の少年ハクが語った、強さの条件。自分のためだけの力には限界があり、守るべき存在が力の上限を引き上げる ── 物語全体を貫く「強さとは何か」という問いの、最初の答え

心理学では
この言葉は、自己超越的目的(自分の利益を超えて、誰かのために役立ちたいという目標)が粘り強さを引き出すという心理学の知見と重なる。Grantら(2007)は、大学の寄付募集の電話係を対象にした実験で、奨学金に助けられた学生と直接話す機会を設けた。すると、その後の通話時間と集まる寄付額が伸びることを示した。Yeagerら(2014)も、学ぶ意味を「誰かの役に立つため」と考えてもらう介入が、退屈な課題をやり抜く力を高めることを実験で確かめている。苦しい場面では、守りたい人の顔を具体的に思い浮かべることが、もう一歩踏ん張る力につながる。 参考:Grantら(2007)「Impact and the art of motivation m…」 ↗/Yeagerら(2014)「Boring but important: A self-trans…」 ↗
「誰でも、料理はできる」

Anyone can cook.

— グストー(映画『レミーのおいしいレストラン』) ピクサー(2007、ブラッド・バード監督)

亡き天才シェフの著書の題名にして信条。物語の結末で批評家はこう解釈し直す ──「誰もが偉大な芸術家になれるわけではない。だが、偉大な芸術家は、どこからでも現れうる」。ネズミが料理人になる寓話の核心

心理学では
この名言は、能力は生まれつき決まっているのではなく、経験によって伸ばせるとみる「成長マインドセット(能力は伸びるという信念)」と重なる。Blackwellら(2007)は中学生を対象にした縦断研究で、知能は伸びると考える生徒ほど数学の成績が上向くことを示した。さらに、脳は学習で鍛えられると教える介入によって、成績の低下を食い止めた。Yeagerら(2019)は米国の高校生を対象とした全国規模の実験で、短いオンライン介入が成績下位の生徒の成績を高めることを確かめた。ただし、挑戦を歓迎する周囲の雰囲気と組み合わさると効果が出やすい。「自分には向いていない」と感じたときこそ、まず一皿作ってみることが、自分の伸びしろに気づく第一歩になる。 参考:Blackwellら(2007)「Implicit Theories of Intelligence …」 ↗/Yeagerら(2019)「A national experiment reveals wher…」 ↗
人物
原題 Ratatouille

つながり ほかの保存版コレクションから、内容の近いもの

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名言の収集・分類・解説はAI(Claude)を活用し、はぴテックが確認したものです。「出典に諸説あり」の名言は、その人物の言葉として流通しているものの一次資料での確認が難しいもの、「要旨」は趣旨を短くまとめたものです。心理学の補足は、名言の知恵を心理学・幸福研究の知見で読み解いたもので、引用した論文は学術データベースで実在を照合しています。 解説付き全選(PDF) / 一覧(Excel)
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