自己効力感:行動変容の統一理論に向けて
Self-efficacy: toward a unifying theory of behavioral change.
A. Bandura(1977)Psychology Review, 84(2), 191–215
あらゆる心理的治療は自己効力感を変えることで効果を生むとし、効力感の4つの情報源を示す統一理論を提案した。
要旨根拠:抄録
本論文は、さまざまな治療法による心理的変化を統一的に説明・予測する理論枠組みを示した。中心となる仮説は、心理的な手続きはその形式にかかわらず自己効力感(=ある行動をうまく遂行できるという自分への見込み)の水準と強さを変える、というものである。効力への期待は、対処行動を始めるか、どれだけ努力するか、困難や嫌な経験に直面してどれだけ粘るかを決めるとされた。効力期待の情報源として、遂行達成(成功体験)、代理経験(他者の観察)、言語的説得、生理的状態の4つが挙げられ、体験に基づく確かな情報源ほど効力感の変化が大きいとされる。行動的・代理的・情動的な治療法の微細な分析から、知覚された自己効力感と行動変化の関係を支持する結果が報告された。行動変容研究と自己効力感研究全体の出発点となった論文である。
関係メモ——この研究のその後
- 後続・発展W0036 Bandura(1982)が人間の主体性の中核機構として理論を拡張し、W0132 Sherer(1982)が一般自己効力感尺度を作成した
- W0300 Multon(1991)が自己効力感と学業成果の正の関連を、W0128 Stajkovic & Luthans(1998)が仕事の成績との相関(平均約.38)を示した
- 論争W0183 Teasdale(1978)が論評で理論の独自の説明力に疑問を呈し、バンデューラが一覧外:Bandura(1978)で応答した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している)
この一覧の中には見つかっていません。
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0003 目標追求の「何を」と「なぜ」――人間の欲求と行動の自己決定 Deci(2000) Psychological Inquiry 主要400 被引用 31,269
- W0064 自己効力感:学ぶための不可欠な動機 Zimmerman(2000) Contemporary Educational Psychology 主要400 被引用 4,562
- W0065 学業場面における自己効力感信念 Pajares(1996) Review of Educational Research 主要400 被引用 4,993
- W0081 希望理論:心の中の虹 Snyder(2002) Psychological Inquiry 主要400 被引用 3,574
- W0100 自己効力感と学業への動機づけ Schunk(1991) Educational Psychologist 主要400 被引用 4,349
- W0132 自己効力感尺度:作成と妥当性の検証 Sherer(1982) Psychological Reports 主要400 被引用 4,333
- W0183 自己効力感:行動変容の統一理論に向けて? Teasdale(1978) Advances in Behaviour Research and Therapy 主要400 被引用 3,675
- W0300 自己効力感信念と学業成果の関係:メタ分析による検討 Multon(1991) Journal of Counseling Psychology 主要400 被引用 2,584
- W0309 教師の自己効力感と、それが授業過程、生徒の学業適応、教師のウェルビーイングに及ぼす影響 Zee(2016) Review of Educational Research 主要400 被引用 1,383
- W0408 楽観性が心理的・身体的ウェルビーイングに及ぼす効果:理論的概観と実証的知見の更新 Scheier(1992) Cognitive Therapy and Research 主要400 被引用 1,972
- W0273 職場における自己決定理論の基本的心理欲求のレビュー Broeck(2016) Journal of Management 被引用 1,415
- W0497 教師の自己効力感と教師のバーンアウト:関連の研究 Skaalvik(2010) Teaching and Teacher Education 被引用 1,176
ほか 3 件
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- Semantic Scholar 56,629(うち影響引用 6,694)・ OpenAlex 35,537
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- FWCI
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- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Behavioral and Psychological Studies
- 主要400の選定
- 概念枠(B09 自己効力感・統制感の上位3)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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