「恩を知り、恩に感じ、恩に報いる(知恩・感恩・報恩)」
— 仏教の教え 『大乗本生心地観経』の四恩思想などに由来
感謝を「知る→感じる→行動する」の三段階で捉える
- 心理学では
- この教えは、感謝を認知(恩恵を受けたと気づくこと)、感情(ありがたいと感じること)、行動(お返しをすること)の三つの側面からとらえる心理学の見方と重なる。McCulloughら(2001)は感謝を、他者から恩恵を受けたと知らせる「道徳的なバロメーター」であり、相手に報いようとする向社会的行動(人のためになる行動)への動機を生む感情だと整理した。Bartlett & DeSteno(2006)の実験では、助けられて感謝を感じる場面を体験した参加者は、そうでない参加者より、手間のかかる頼みごとでも進んで引き受けた。恩に気づき、心で味わい、小さな行動で返すことを日々重ねることが、人との信頼を育てる。 参考:McCulloughら(2001)「Is gratitude a moral affect?」/Bartlett & DeSteno(2006)「Gratitude and Prosocial Behavior」