世界の論文 ・ B05 感謝 ・ W0381
ありがとう レビュー
感謝は道徳的感情か
Is gratitude a moral affect?
M. McCullough, S. Kilpatrick, Robert A Emmons et al.(2001)Psychological bulletin, 127(2), 249–266
ひとことで
感謝の道徳的機能
感謝を、恩恵の知覚・向社会的行動の動機づけ・恩人の行動の強化という三つの道徳的機能をもつ感情として概念化した。
要旨根拠:抄録
背景として、感謝は日常的な感情であるにもかかわらず、心理学ではほとんど体系的に研究されてこなかった。本論文は、共感や罪悪感といった他の道徳的感情と同様に、感謝を道徳的感情(=道徳的な判断や行動に関わる感情)として概念化する理論的レビューである。感謝には三つの機能があるとした。第一に、他者の道徳的な行為によって自分が恩恵を受けたことを知らせる「道徳的バロメーター」機能、第二に、恩人やその他の人に向社会的に行動するよう促す「道徳的動機」機能、第三に、感謝が表明されると恩人が今後も道徳的に振る舞うよう促す「道徳的強化」機能である。さらに感謝に関連する人格要因や社会的要因の知見も、この概念化と一致すると論じた。以後の感謝研究の理論的な出発点となった重要な論文である。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 5本
- W0044 ポジティブ感情は何の役に立つのか Fredrickson(1998) Review of General Psychology 主要400 被引用 6,229
- W0483 ポジティブ感情はネガティブ感情による心血管反応からの回復を早める Fredrickson(1998) Cognition & Emotion 主要400 被引用 1,690
- W1173 ポジティブな気分と援助行動:6つの仮説の検証 Carlson(1988) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 545
- W0748 逆境から恩恵を見出すこと:適応上の意義と気質的な基盤 Affleck(1996) Journal of Personality 被引用 1,037
- W1015 人間の強みとしての感謝:エビデンスの評価 Emmons(2000) Journal of Social and Clinical Psychology 被引用 577
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0007 ポジティブ心理学におけるポジティブ感情の役割:拡張-形成理論 Fredrickson(2001) American Psychologist 主要400 被引用 15,016
- W0095 恵みを数えるか重荷を数えるか:日常生活における感謝と主観的幸福感の実験的検討 Emmons(2003) Journal of Personality and Social Psychology 主要400 被引用 3,378
- W0192 感謝とウェルビーイング:レビューと理論的統合 Wood(2010) Clinical Psychology Review 主要400 被引用 1,979
- W0577 感謝と幸福——感謝の尺度の開発と主観的幸福感との関係 Watkins(2003) Social Behavior and Personality An International Journal 被引用 1,021
- W0598 ポジティブ感情をいかに高め維持するか——感謝の表明と最高の未来の自分を思い描くことの効果 Sheldon(2006) The Journal of Positive Psychology 被引用 956
- W0629 見つけ、思い出させ、結びつける:日常の人間関係における感謝の機能 Algoe(2012) Social and Personality Psychology Compass 被引用 724
- W0643 少しの「ありがとう」が大きな効果を生む:感謝の表明が向社会的行動を動機づける理由の説明 Grant(2010) Journal of Personality and Social Psychology 被引用 826
- W0645 卓越した行為を目撃すること:高揚感、感謝、賞賛という「他者を称える」感情 Algoe(2009) The Journal of Positive Psychology 被引用 1,372
- W0656 社会的支援、ストレス、抑うつの発達における感謝の役割——2つの縦断研究 Wood(2008) Journal of Research in Personality 被引用 819
- W0659 思春期初期における恵みを数えること——感謝と主観的幸福感の実験研究 Froh(2008) Journal of School Psychology 被引用 853
- W0669 自己超越的感情とその社会的機能:思いやり・感謝・畏敬は向社会性を通じて私たちを他者と結びつける Stellar(2017) Emotion Review 被引用 592
- W0768 感謝と向社会的行動 Bartlett(2006) Psychological Science 被引用 1,165
ほか 3 件
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文献表記(APA第7版)
McCullough, M. E., Kilpatrick, S. D., Emmons, R. A., & Larson, D. B. (2001). Is gratitude a moral affect? Psychological bulletin, 127(2), 249–266. https://doi.org/10.1037/0033-2909.127.2.249
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- 同年同分野で
- 上位 1.1%
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- Emotions and Moral Behavior
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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