「得手に帆あげて」
— 本田宗一郎 著書の題名・座右の言葉
得意なこと(得手)という帆に、順風を受けて一気に進め。苦手の克服に人生を費やすより、得意なことが生きる場面を見つけてそこに全力を注ぐ方が、本人も周囲も幸せになる、という本田流の人材観
- 心理学では
- 「得手に帆あげて」は、心理学でいう強みの活用(自分らしい長所を日々の行動で使うこと)を勧める言葉である。Seligmanら(2005)は成人を対象とした無作為化実験で、自分の代表的強みを毎日新しいやり方で使う課題が、幸福感を高め、抑うつ症状を減らすことを示した。Harzer & Ruch(2012)は働く人を対象とした研究で、仕事の中で代表的強みを多く使える人ほど、仕事を天職と感じていることを見いだした。得意なことを発揮する経験は、有能感(自分はやれるという手応え)を育てる土台にもなる。自分の得手を書き出し、それが生きる役割や場面を一つ選んで引き受けることが、成果と充実感の両方につながる。 参考:Seligmanら(2005)「Positive Psychology Progress: Empi…」/Harzer & Ruch(2012)「When the job is a calling: The rol…」 ↗