幸せの名言集

アントニオ猪木の名言2選

日本のプロレスラー・政治家(1943-2022)。燃える闘魂

「元気があれば、何でもできる」

— アントニオ猪木 試合・講演での定番の呼びかけ

理屈の上では「何でも」は言い過ぎである。しかしこの言葉の機能は論証ではなく点火にある ── 「1、2、3、ダーッ!」とセットで数十年繰り返され、聞いた者の身体を実際に起こしてきた、日本で最も有名な活力の呪文

心理学では
この言葉が指す「元気」は、心理学でいう主観的活力(自分の内に使えるエネルギーが満ちているという感覚)にあたる。Ryan & Frederick(1997)は複数の調査研究で、活力の高い人ほど自尊心や自己実現の感覚が高く、抑うつや身体の不調が少ないことを示した。そのうえで、活力を心身の健やかさを映す土台の指標と位置づけている。さらにThayer(1987)の実験では、短い早歩きのほうが甘いお菓子を食べるよりも元気の感覚を高め、その効果も長く続いた。元気は湧くのを待つだけのものではなく、体を動かすことで呼び起こせるのである。気の重い課題の前には、まず立ち上がって声を出し、少し歩いて体に火を入れる。それが「やってみよう」の一歩を軽くする。 参考:Ryan & Frederick(1997)「On Energy, Personality, and Health…」/Thayer(1987)「Energy, tiredness, and tension eff…」 ↗
「迷わず行けよ、行けばわかるさ」

— アントニオ猪木 1998年、引退スピーチ

清沢哲夫の詩「道」を下敷きにした一節

迷うより踏み出せば道は見えてくる

心理学では
この名言は、心理学でいう行動志向(迷い続けるより、まず動いて状況に向き合う構え)の価値を語っている。Gilovich & Medvec(1995)は後悔に関する研究を整理し、人は長期的には「したこと」よりも「しなかったこと」を強く悔やみやすいことを示した。Levitt(2021)は、転職や別れなどの大きな決断に迷う人々を対象に、コイン投げで後押しする実験を行った。その結果、変化に踏み出した人ほど半年後の幸福度が高かった。ただし取り返しのつかない選択では、小さく試しながら進むとよい。迷ったときは一歩目を小さく踏み出すことが、自分の本当の望みを知る手がかりになる。 参考:Gilovich & Medvec(1995)「The experience of regret: What, wh…」 ↗/Levitt(2021)「Heads or Tails: The Impact of a Co…」 ↗

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あわせて読む 世界の主要ウェルビーイング研究 → 名言が言ってきたことを、研究はどう確かめてきたか。幸せの研究の著名論文2,358本を、要旨と研究の系譜で。 思想ごとの名言も 世界の思想と宗教の幸福観マップ → 47の思想・宗教それぞれを代表する名言を、思想の幸福観とあわせて。
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