「労働は、退屈・悪徳・貧困という三つの大きな悪を我々から遠ざける」
Work keeps at bay three great evils: boredom, vice, and need.
— ヴォルテール 『カンディード』(1759)
働くことには生活と心を守る複数の機能がある
- 心理学では
- この名言は、Jahoda(1981)が唱えた仕事の潜在的機能(収入以外に、時間の枠組み・人とのつながり・目的や活動を与える働き)とよく重なる。Csikszentmihalyi & LeFevre(1989)は、働く成人の日常を経験抽出法(1日に何度も状態を記録する方法)で調べた。その結果、フロー(没頭の状態)は余暇より仕事中に多く生じていた。またPaul & Moser(2009)のメタ分析では、失業中の人ほど心の不調が多く、縦断研究では再就職とともに改善する傾向が見られた。仕事を収入源としてだけでなく、一日に張りと仲間をもたらす場として捉え直すことが、働く意欲を支える。 参考:Jahoda(1981)「Work, employment, and unemployment…」 ↗/Csikszentmihalyi & LeFevre(1989)「Optimal experience in work and lei…」 ↗/Paul & Moser(2009)「Unemployment impairs mental health…」