「おかげさま ── 目に見えない支えの「陰」に感謝する」
— 日本の伝統的な言葉 「お陰」=神仏や人々の見えない庇護の意
江戸期の「お蔭参り」など、庶民信仰とも結びついて定着した
「おかげさまで元気です」の「おかげ」は、本来、神仏や周囲の人々による目に見えない支え(陰)を指す。自分の無事や成功を自力だけの成果とせず、見えない無数の支えの結果として受け取る、日本語に埋め込まれた感謝の世界観
- 心理学では
- 「おかげさま」は、心理学でいう感謝(受けた恩恵に気づき、その送り手を意識する感情)を、成果を自力だけでなく周囲の支えに帰する見方として表した言葉である。人は自分が思う以上に支えられている。Bolgerら(2000)は司法試験を控えた人とそのパートナーを日記法で追い、本人が気づかないうちに受けていた支え(見えないサポート)ほど、落ち込みの少なさと関連することを示した。またEmmons & McCullough(2003)の実験では、ありがたいことを定期的に書き出した人は、わずらわしい出来事などを記録した人より前向きな気分が高まった。一日の終わりに、今日の無事を支えてくれた人や物事を一つ思い浮かべることが、心のゆとりにつながる。 参考:Bolgerら(2000)「Invisible support and adjustment t…」 ↗/Emmons & McCullough(2003)「Counting blessings versus burdens:…」