幸せの名言集

旧約聖書の名言2選

「日はまた昇り、日は沈み、またその昇ったところに急ぎ行く」

The sun also rises, and the sun goes down.

— 旧約聖書 コヘレトの言葉(伝道の書)1:5

ヘミングウェイ『日はまた昇る』の題辞でも有名

世界は巡り、朝は必ず戻ってくる

心理学では
この一節は、心理学でいう「無常性の認識」(つらい状態もいずれ移り変わると捉えること)に通じる。悪い出来事を「ずっと続く」と捉える説明スタイル(出来事の原因の捉え方の癖)が無力感や落ち込みにつながることは、Abramsonら(1978)の改訂学習性無力感理論で論じられている。Bruehlman-Senecal & Ayduk(2015)は学生を対象とした一連の実験で、つらい出来事を数年先の視点から眺めるよう促すと苦痛が和らぎ、その背景に「この状況は永遠ではない」という感覚の高まりがあることを示した。苦しい夜には、朝がまた来ることを思い出し、今を長い時の流れの一部として眺め直すことが助けになる。 参考:Abramsonら(1978)「Learned helplessness in humans: Cr…」 ↗/Bruehlman-Senecal & Ayduk(2015)「This too shall pass: Temporal dist…」 ↗
「泣くに時があり、笑うに時がある。嘆くに時があり、踊るに時がある」

A time to weep, and a time to laugh; a time to mourn, and a time to dance.

— 旧約聖書 コヘレトの言葉(伝道の書)3章

感情には季節があり、どの感情にも居場所がある

心理学では
この言葉は、感情の受容(湧いた感情を良し悪しで裁かず認めること)や、感情の多様性を重んじる見方に重なる。Quoidbachら(2014)は成人を対象とした大規模な調査で、喜びだけでなく悲しみや怒りも含めて多様な感情を経験している人ほど、抑うつが少なく、心身の健康が良好であることを示した。Fordら(2018)も、実験室・日記・縦断の研究から、否定的な感情を受け入れる傾向の強い人ほど、ストレス時の否定的感情が少なく、のちの心の健康も良好であることを報告している。悲しい日には悲しみに、うれしい日には喜びに居場所を与えることが、しなやかな心の土台になる。 参考:Quoidbachら(2014)「Emodiversity and the emotional eco…」 ↗/Fordら(2018)「The psychological health benefits …」 ↗

← 人物の一覧

あわせて読む 世界の主要ウェルビーイング研究 → 名言が言ってきたことを、研究はどう確かめてきたか。幸せの研究の著名論文2,358本を、要旨と研究の系譜で。 思想ごとの名言も 世界の思想と宗教の幸福観マップ → 47の思想・宗教それぞれを代表する名言を、思想の幸福観とあわせて。
名言の収集・分類・解説はAI(Claude)を活用し、はぴテックが確認したものです。「出典に諸説あり」の名言は、その人物の言葉として流通しているものの一次資料での確認が難しいもの、「要旨」は趣旨を短くまとめたものです。心理学の補足は、名言の知恵を心理学・幸福研究の知見で読み解いたもので、引用した論文は学術データベースで実在を照合しています。 解説付き全選(PDF) / 一覧(Excel)
© 株式会社はぴテック