この号の内容
3年ごとの大規模調査
この調査は保健、医療、福祉、年金、所得など国民生活の基礎的事項を調べ、厚生労働行政の基礎資料とする目的で行われる。昭和61年を初年として3年ごとに大規模調査、その間の年は簡易調査を実施しており、平成25年は第10回目の大規模調査である。世帯票・健康票は、層化無作為抽出(地域を層に分けて偏りなく選ぶ方法)した5,530地区内のすべての世帯(約30万世帯)と世帯員(約74万人)を対象とした。調査客体のうち、回収できたものから集計不能のものを除いた数が集計客体となっている。
📖 報告書では:調査の概要1〜7(01.pdf p.1–2/本文p.1–2)
単独世帯が26.5%に
平成25年6月6日現在の世帯総数は5011万2千世帯である。世帯構造別では「夫婦と未婚の子のみの世帯」が29.7%で最も多く、「単独世帯」26.5%、「夫婦のみの世帯」23.2%が続く。昭和61年と比べると、単独世帯は18.2%から26.5%に増え、夫婦と未婚の子のみの世帯は41.4%から29.7%に減った。平均世帯人員は3.22人から2.51人に縮小している。「高齢者世帯」は23.2%、「母子世帯」は1.6%である。
📖 報告書では:結果の概要Ⅰ-1(02.pdf p.1/本文p.3)表1・図1
65歳以上のいる世帯44.7%
65歳以上の者のいる世帯は2242万世帯で、全世帯の44.7%を占める(昭和61年は26.0%)。その内訳は「夫婦のみの世帯」31.1%、「単独世帯」25.6%、「親と未婚の子のみの世帯」19.8%の順に多い。三世代世帯は昭和61年の44.8%から13.2%に下がった。高齢者世帯に限ると、単独世帯が49.3%、夫婦のみの世帯が47.5%である。単独世帯を性・年齢別にみると、男は「65〜69歳」が31.5%、女は「75〜79歳」が23.7%で最も多い。
📖 報告書では:結果の概要Ⅰ-2(02.pdf p.2–3/本文p.4–5)表2・表3、図2〜4
子と同居は40.0%まで低下
65歳以上の者は3239万4千人である。家族形態別では「子と同居」が1295万人(40.0%)で最も多く、「夫婦のみの世帯」38.5%、「単独世帯」17.7%が続く。昭和61年には子と同居が64.3%、単独世帯が10.1%だった。子と同居のうち「子夫婦と同居」は46.7%から13.9%に下がり、「配偶者のいない子と同居」は17.6%から26.1%に上がっている。
📖 報告書では:結果の概要Ⅰ-3(02.pdf p.4/本文p.6)表4・図5
児童のいる世帯と母の就業
児童のいる世帯は1208万5千世帯で全世帯の24.1%であり、昭和61年の46.2%からほぼ半減した。児童のいる世帯の母のうち「仕事あり」は63.1%で、末子の年齢が高いほど「非正規の職員・従業員」の母の割合が高い傾向にある。正規で働く母の1日平均就業時間は、末子が0歳だと「0〜4時間未満」が61.3%で最も多い。末子が15〜17歳では「8〜10時間未満」が67.9%を占める。日中の保育は、仕事ありの母では末子0歳で「父母」が70.9%、1〜6歳で「認可保育所」が5割を超える。仕事なしの母では、0〜2歳で「父母」が8割を超える。
📖 報告書では:結果の概要Ⅰ-4(02.pdf p.5–7/本文p.7–9)表5、図6〜9
男は台形、女はM字型
男の「仕事あり」の割合は、25〜29歳から55〜59歳までがほぼ9割を超える台形型である。男全体では「正規の職員・従業員」が41.1%、「非正規の職員・従業員」が11.0%となっている。女は30〜34歳を谷とするM字型で、全体では正規16.3%、非正規22.2%と非正規の方が多い。女の30〜34歳の「仕事あり」は、平成16年の58.7%から平成25年は67.0%に上がった。女で正規が非正規を上回るのは20〜24歳から30〜34歳までで、それ以外の年齢階級では非正規が上回る。
📖 報告書では:結果の概要Ⅰ-5(02.pdf p.8–9/本文p.10–11)表6・表7、図10・図11
日本の結果
この号の調べ方
全国の世帯と世帯員が対象である。世帯票・健康票・介護票は平成25年6月6日、所得票・貯蓄票は同年7月11日に調査した。調査員が配った調査票に世帯員が自分で記入し、後日回収する方式で、所得票・貯蓄票は約4万世帯、介護票は要介護者・要支援者約7千人を調査客体とした。K6は健康票の「こころの状態」の項目で、過去1か月の心の状態を6問・各0〜4点で尋ね、合計0〜24点で表す。
この号から言えること
- 65歳以上の者のいる世帯は全世帯の44.7%に達し、高齢者世帯のほぼ半数(49.3%)が単独世帯である。
- 65歳以上の者の「子と同居」は昭和61年の64.3%から40.0%に下がり、夫婦のみや一人暮らしの比重が増している。
- 女性の就業は30〜34歳を谷とするM字型が残る一方、その谷の「仕事あり」は平成16年の58.7%から67.0%に上がっている。
- こころの状態(K6)は公式メモで「0〜4点」が67.3%と最多だが、点数区分ごとの詳しい内訳は抜粋の範囲外である。
読むときの注意
今回の元資料は「調査の概要」と「結果の概要Ⅰ 世帯数と世帯人員数の状況」の抜粋である。K6・所得・貧困率・生活意識の数字は公式の一行メモによるもので、本文の該当ページは確認できていない。また、平成7年の数値は兵庫県を除いたものであり、年次比較の際は注意が必要である。