ウェルビーイングの調査・報告書

国内の公的調査3年ごとデータ:申請制

国民生活基礎調査(健康票の「こころの状態」K6)

厚生労働省

3年ごとの大規模調査で、約65万人のこころの状態(K6)などを調べる厚生労働省の基幹統計。
対象
全国の世帯と世帯員(こころの状態は12歳以上、入院者を除く)
規模
約30万世帯・約65万4千人(2025年大規模調査の世帯票・健康票で)
方法
横断調査
頻度・期間
3年ごと(1986年〜2025年)・例年7月ごろ発表
幸福の測り方
K6(過去1か月のこころの状態を6問・各0〜4点で尋ね、合計0〜24点)
データの入手
申請制 mhlw.go.jp/toukei/list/20-21.html ↗

どんな調査か

国民生活基礎調査は、厚生労働省が実施する基幹統計調査である。保健・医療・福祉・年金・所得など、国民生活の基礎的な事項を調べる。1986年から3年ごとに大規模調査を行い、その間の年には簡易な調査を行う。大規模調査の年には健康票で「こころの状態」を尋ねる。測定には、不安や抑うつの程度を測る尺度K6を使う。2025(令和7)年調査は14回目の大規模調査であり、標本がとても大きいため、年齢・性別や世帯の状況別に心の不調の広がりを比べられる。

何をどう測っているか

調査は世帯・健康・介護・所得・貯蓄の5種類の調査票で行い、全国の世帯と世帯員を対象とする。2025年の大規模調査の世帯票・健康票は約30万世帯・約65万4千人が対象で、2013年は約30万世帯・約74万人であった。「こころの状態」は12歳以上(入院者を除く)に、K6で尋ねる。K6は過去1か月の気分を6問で尋ね、各0〜4点、合計0〜24点で表す尺度で、点が低いほど心理的な負担が小さい。回答方法は従来の調査員調査(一部郵送回収)に、2022(令和4)年調査からオンライン調査が加わった。2022年は一部の都府県での導入で、そこで回収された調査票の35.5%がオンライン提出であった。2023年調査で全国に広がり、オンライン提出の割合は先行導入県で42.8%、それ以外の道府県で33.9%となった。

これまでの歩み

2013(平成25)年の第10回では、12歳以上のK6が「0〜4点」の人は67.3%で最も多く、65歳以上の者のいる世帯は44.7%、65歳以上の者の「子と同居」は40.0%まで下がった。2016(平成28)年の第11回は熊本県を除く集計で、世帯総数は4994万5千世帯、65歳以上の者のいる世帯は48.4%、平均世帯人員は2.47人であった。2019年の第12回では単独世帯が1490万7千世帯(28.8%)となり、世帯構造の中で最多となった。2020年調査は新型コロナウイルス感染症の流行に伴い中止された。2022年の第13回では、国連統計委員会のワシントングループが開発した質問セットに準拠する「日常生活における機能制限」(健康票の質問8)が新設され、オンライン調査も一部で始まった。2025年の第14回では世帯総数が5505万8千世帯、単独世帯が35.4%に達し、K6の「0〜4点」は71.1%となった。

分かってきたこと

心の不調は約1割、30代で最も高い

2025年調査で、12歳以上のうちK6が10点以上の人は9.8%である。内訳は10〜14点が6.9%、15点以上が2.9%である。一方、0〜4点の人は71.1%で最も多い。年代別では30〜39歳で10点以上が16.2%と最も高い。

心理的負担の小さい層の割合

K6が「0〜4点」の人の割合は、2013年が67.3%、2025年が71.1%である。どちらの年も、心理的な負担が小さい「0〜4点」が最も多い区分である。2016年・2019年・2022年については、今回参照できた抜粋にK6の結果が含まれていない。

一人暮らし世帯の増加と世帯の小規模化

単独世帯の割合は2019年28.8%、2022年32.9%、2025年35.4%と高まり、2019年以降は最も多い世帯構造である。平均世帯人員は2016年2.47人、2019年2.39人、2022年2.25人と縮んだ。児童のいる世帯は1986年の46.2%から、2016年に23.4%、2022年に18.3%へ減った。

高齢者のいる世帯が半数を超えた

65歳以上の者のいる世帯の割合は、2013年44.7%、2016年48.4%、2019年49.4%と上がった。2022年には50.6%と半数を超え、2025年は50.2%である。高齢者世帯のうち単独世帯の割合は、2019年49.5%、2022年51.6%である。2025年の高齢者世帯は全世帯の31.9%である。

所得と暮らし向き

2012年の1世帯当たり平均所得は537万2千円で、相対的貧困率は16.1%、子どもの貧困率は16.3%、生活が「苦しい」と答えた世帯は59.9%であった。2024年には平均所得が575万2千円、相対的貧困率が15.0%、子どもの貧困率が11.0%、生活が「苦しい」とする世帯が55.4%である。

日本の結果

本調査は日本全国の世帯と世帯員を対象とする国内統計である。2025年調査では、12歳以上でK6が10点以上の人は9.8%(10〜14点6.9%、15点以上2.9%)、0〜4点の人は71.1%である。年代別では30〜39歳の10点以上が16.2%と最も高い。「0〜4点」の割合は2013年の67.3%と比べて2025年は71.1%である。

各年版(5)

  • 2025 2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況(大規模調査) この号を読む → 厚生労働省の「2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況」は、3年ごとに実施する大規模調査の14回目の結果である。公式の概要メモによると、こころの状態を測るK6(過去1か月の気分を6問・各0〜4点で尋ね、合計0〜24点で表す尺度で、点が低いほど心理的な負担が小さい)は「0〜4点」が71.1%で最も多い。ただし今回参照できた本文の抜粋は、世帯数と世帯人員を扱う第Ⅰ章までである。そこでは、全国5505万8千世帯のうち単独世帯が35.4%を占めて最も多く、65歳以上の者のいる世帯が全世帯の50.2%に達している。
  • 2022 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況(大規模調査) この号を読む → 厚生労働省「国民生活基礎調査」の2022(令和4)年版は、3年ごとの大規模調査の13回目にあたる。今回参照した本文抜粋は「調査の概要」と「結果の概要Ⅰ 世帯数と世帯人員の状況」で、最大の話題は世帯の小規模化と高齢化である。全国5431万世帯のうち「単独世帯」が32.9%で最も多い。65歳以上の者のいる世帯は50.6%と半数を超えた。なお、主な指標であるこころの状態(K6)の結果は、今回の抜粋には含まれていない。
  • 2019 2019年 国民生活基礎調査の概況(大規模調査) この号を読む → 厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査の概況」は、1986年から3年ごとに行われる大規模調査の12回目の結果である。この調査は世帯・健康・介護・所得・貯蓄の5種類の調査票で国民生活の基礎的な事項を調べている。本記事が参照した抜粋の中心は世帯構造であり、いちばんの話題は「単独世帯」が1490万7千世帯(全世帯の28.8%)で最多になったことである。65歳以上の者がいる世帯は全世帯の49.4%に達し、高齢者世帯のほぼ半数(49.5%)が一人暮らしである。
  • 2016 平成28年 国民生活基礎調査の概況(大規模調査) この号を読む → 厚生労働省の「平成28年 国民生活基礎調査」は、3年ごとに行う大規模調査の11回目にあたる号である。保健・医療・福祉・年金・所得など国民生活の基礎的な事項を調べている。健康票では、K6(過去1か月のこころの状態を6問で尋ね、0〜24点で表す尺度)も扱う。今回の抜粋で読めるのは主に世帯の姿で、いちばんの話題は高齢化と小家族化である。全国4994万5千世帯のうち、65歳以上の者のいる世帯が48.4%に達し、平均世帯人員は2.47人まで縮んだ。
  • 2013 平成25年 国民生活基礎調査の概況(大規模調査) この号を読む → 厚生労働省「国民生活基礎調査」の平成25年版は、3年ごとの大規模調査の第10回にあたる号である。全国約30万世帯・約74万人を対象に、世帯構成、健康、介護、所得、貯蓄をまとめて調べている。公式の要約メモでは、12歳以上のこころの状態(K6)は「0〜4点」が67.3%で最も多い。今回参照できた抜粋の中心は世帯の姿で、全世帯5011万2千世帯のうち65歳以上の者のいる世帯が44.7%に達し、65歳以上の者の「子と同居」が40.0%まで下がったことが目立つ。

どう読む・どう使う

標本が大きいため、年齢・性別や世帯の状況別に、心の不調の広がりを比べる材料になる。健康票の「日常生活への影響」(質問5)は、健康寿命を算出する際の必須のデータとして使われてきた。健康寿命は「健康日本21」などで延伸目標が掲げられている。2022年に新設した質問8は80以上の国々で使われる設問に準拠しており、障害者統計の充実と国際比較可能性の向上が期待されている。匿名データは統計法にもとづき申請して利用できる。

読むときの注意

K6は心理的な苦痛(不安・抑うつ)をふるいわけるための尺度であり、幸福感そのものを測るものではない。入院中の人は対象に含まれず、「こころの状態」を尋ねるのは3年ごとの大規模調査の年だけである。2016年の世帯数は熊本県を除く数字である。2022年からオンライン調査が段階的に導入されており、統計委員会はオンライン導入が結果に与える影響の分析を求めている。

確認日:2026-10-07。URL・数字は公式の資料で確かめたものです。解説は、公式ページと報告書本文に書かれていることだけをもとにAIが書き、数字が元資料にあることを照合しています。

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