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2024年版テーマ:パンデミック後の幸福感の回復と、経済・政治への不満

Ipsos Global Happiness 2024(30か国、2023年12月〜2024年1月調査、2024年3月18日)

イプソス(Ipsos、フランスの調査会社)

イプソス(Ipsos、フランスの調査会社)が2024年3月18日に公表した「Global Happiness 2024」は、30か国の成人に「全体として幸せか」を尋ねた国際調査である。30か国平均で71%が自分を幸せと答え、前年(2023年)の73%からわずかに下がった。一方で、コロナ禍1年目の2020年(63%)は上回り、調査開始の2011年(77%)には届いていない。首位はオランダ(85%)、最下位はハンガリーと韓国(48%)である。

この号の内容

平均71%、前年から微減

30か国平均で71%が「とても幸せ」または「まあ幸せ」と答えた。前年の73%からわずかに下がったが、新型コロナ危機1年目の2020年8月(63%)より8ポイント高い。ただし、調査初年の2011年と2013年の77%という過去最高水準には届いていない。公式ページは、経済・政治の暗雲が垂れこめるなかでの小幅な低下と位置づけている。

📖 報告書では:公式ページ「Key findings」「Relatively sunny days」

首位オランダ、2位メキシコ

最も幸せな国はオランダで85%(2023年から変化なし)、僅差でメキシコの83%(前年比+2ポイント)が続く。イプソス・オランダのダーン・フェルステーフ(Daan Versteeg)は「平等主義的な国では人々はたいてい幸せで、オランダはそうした国だ」と述べている。同氏は、北欧諸国がもっと含まれていれば1位とは限らず、上位3位程度と見ていたとも述べている。長期では、2011年以降トルコが30ポイント低下して最大の下落、スペインが7ポイント上昇して最大の上昇である。

📖 報告書では:公式ページ「Key findings」「Relatively sunny days」

韓国は71%から48%へ

最下位はハンガリー(48%、前年比−2ポイント)と韓国(48%、同−5ポイント)である。ハンガリーは一貫して低いが、韓国は2011年の71%から23ポイント下がった。イプソス韓国のパク・ファンギル(Hwangyle Park)は、単一の理由ではなく、経済成長の恩恵の偏りや高齢化・少子化に伴う将来不安など複数の要因が混ざっていると述べている。韓国ではZ世代(50%)とベビーブーマー(56%)がX世代(46%)・ミレニアル世代(45%)より幸せと答える割合が高く、パクは親と子の両方を支える世代の負担を理由の一つに挙げている。

📖 報告書では:公式ページ「Relatively sunny days」

国の政治・経済への満足は4割

自国の社会・政治状況に満足している人は30か国平均で39%(前年比−1ポイント)、経済状況に満足している人は40%(前年から変化なし)である。韓国ではそれぞれ74%が不満と答えた。幸福度が最も高いオランダでも、64%が社会・政治状況に、54%が経済状況に不満である。世代別では年長者ほど満足度が低く、社会・政治状況への満足はベビーブーマー31%、X世代36%、ミレニアル世代44%、Z世代44%である。

📖 報告書では:公式ページ「Darkness creeps in」

家族・友人に満足、お金に不満

自分の経済状況に満足しているのは54%にとどまり、男性(57%)が女性(52%)をやや上回る。親の84%が子どもに満足しているが、子のいるZ世代では64%で、X世代(90%)、ベビーブーマー(89%)、ミレニアル世代(88%)より大きく低い。友人への満足は73%で、ベビーブーマーは82%と若い世代(74〜75%)より高い。教育水準への満足は78%で、高学歴層86%に対し低学歴層65%、仕事への満足は73%で、高所得世帯79%に対し低所得世帯63%である。

📖 報告書では:公式ページ「Key findings」「Lots of bright spots」

若い世代ほど自分で人生を動かせない感覚

自分の人生をコントロールできていると感じる人は、ベビーブーマーの76%に対しZ世代では65%である。Z世代は他の世代より、自分のメンタルヘルス(心の健康)への満足度が低い傾向もある。一方で、国の社会・政治や経済への満足は若い世代のほうが高く、世代によって不満の向き先が異なる。

📖 報告書では:公式ページ「Key findings」

日本の結果

2024年版の公式ページには日本についての記述が無い。元資料に添付されたPDFは前年の2023年版で、そこでは日本の「幸せ」は60%で、32か国中下から4番目(ハンガリー50%、韓国57%、ポーランド58%に次ぐ)、平均は73%である。日本は2011年12月の70%から2023年1月の60%へ下がり、10年間の変化は−9ポイントである。同じ2023年版で、困ったときに頼れる親しい友人・親族がいる人は日本が54%と32か国で最も低く(平均72%)、教育水準への満足50%、愛されていると感じる49%、評価されていると感じる40%、社会的地位37%、自分の経済状況37%など、多くの生活面で満足の割合が平均を大きく下回っている。

この号の調べ方

30か国で2023年12月22日〜2024年1月5日に実施した調査で、対象は成人23,269人である。年齢はインドが18歳以上、カナダ・アイルランド・マレーシア・南アフリカ・トルコ・米国が18〜74歳、タイが20〜74歳、インドネシアとシンガポールが21〜74歳、その他の国が16〜74歳である。「全体として、あなたはとても幸せ/まあ幸せ/あまり幸せではない/まったく幸せではない、のどれか」という4択で、「とても」と「まあ」の合計を「幸せ」の割合としている。世代はZ世代(1996〜2012年生まれ)、ミレニアル世代(1980〜1995年)、X世代(1966〜1979年)、ベビーブーマー(1945〜1965年)と定義している。

この号から言えること

  • 幸福感はコロナ禍の底(2020年63%)から回復したが、2011年・2013年の77%には戻っておらず、2024年は前年より2ポイント下がった。
  • 個人の暮らし(家族・友人・仕事)への満足は7〜8割台と高い一方、国の政治・経済への満足は4割前後で、オランダのように幸福度が高い国でも国の状況には不満が多い。
  • 韓国は2011年の71%から48%へ23ポイント、トルコは30ポイント下がっており、国によって長期の変化の幅が大きく異なる。
  • 若い世代ほど人生をコントロールできている感覚が弱く、子のいるZ世代の子どもへの満足(64%)も他世代より大幅に低い。

読むときの注意

元資料に添付されたPDFは2024年版ではなく2023年版(32か国、2022年12月〜2023年1月、22,508人)および2020年版の一部であり、2024年版の国別一覧や日本の数値は元資料では確認できない。2023年版の注記によれば、ブラジル・中国・インドなど一部の国の標本は一般人口より都市的・高学歴・高所得に偏っており、「平均」は各国の人口で重みづけしていない単純平均である。各国担当者のコメントは原因についての見解であり、調査データで検証された因果関係ではない。

出典

主に参照した箇所:公式ページ(https://www.ipsos.com/en-us/global-happiness-2024)全体。日本の記述は参考として2023年版PDF p.2、p.4–5、p.10、p.21、p.30。この記事は、上の公式資料に書かれていることだけをもとにAIが書き、記事中の数字が元資料にあることを照合しています(2026-10-12取得)。正確な値や文脈は原典で確かめてください。

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