この号の内容
EU平均は10点中7.1
2022年、EUの人々は自分の生活全体への満足度を平均7.1点と評価した。尺度は0(とても不満)から10(とても満足)までである。27か国のうち18か国で、平均がEU平均と同じかそれを上回った。残りの9か国はEU平均を下回っている。
📖 報告書では:Eurostatニュース「Average life satisfaction in the EU rated 7.1 out of 10」本文第1段落(出典データセット ilc_pw01)
上位はオーストリアと北・東欧
最も高いのはオーストリアの7.9である。次いでフィンランド、ポーランド、ルーマニアがそれぞれ7.7で並ぶ。その次はベルギーとオランダで、いずれも7.6である。上位には北欧、中東欧、西欧の国々がそろって入っている。
📖 報告書では:Eurostatニュース本文第2段落(出典データセット ilc_pw01)
下位はブルガリア・ドイツ・ギリシャ
最も低いのはブルガリアの5.6である。続いてドイツが6.5、ギリシャが6.7と低い。首位のオーストリア(7.9)と最下位のブルガリア(5.6)の間には大きな開きがある。ドイツ(6.5)がEU平均の7.1を下回っている点が目を引く。
📖 報告書では:Eurostatニュース本文第2段落(出典データセット ilc_pw01)
ブルガリア以外は全国で6超
ブルガリアを除くすべての加盟国で、生活満足度の平均が6を上回った。記事はこの結果について、EUの多くの人が自分を「不満」より「満足」の側だと答えたことを意味すると説明している。尺度の中間点は5であり、最下位のブルガリア(5.6)もそれを上回っている。
📖 報告書では:Eurostatニュース本文第3段落
満足度に関わりうる要因
記事は、生活満足度が多くの要因の影響を受けうると述べている。挙げられているのは、年齢、教育水準、家族の状況、経済状況である。さらに、個人の経験の多様さ、選択、優先順位、価値観も含まれる。ただし、この記事は要因ごとの数値分析を示しておらず、要因は可能性として列挙されているだけである。
📖 報告書では:Eurostatニュース本文第4段落
この号の調べ方
対象はEU加盟27か国の人々で、データはEU所得・生活条件統計(EU-SILC)の2022年調査から得ている。EU-SILCは、EUが所得や生活条件を国ごとに比べられる形で集める統計である。生活満足度は「主観的ウェルビーイング指標」の一つで、本人が自分の生活全体への満足を0(とても不満)〜10(とても満足)で答える。記事が示すのは国別とEU全体の平均値であり、出典データセットは ilc_pw01 である。
この号から言えること
- EUの生活満足度は平均7.1点で、27か国中18か国がEU平均と同じかそれ以上である。
- 国による差は大きい。首位のオーストリア(7.9)と最下位のブルガリア(5.6)では大きな開きがある。
- ブルガリア以外の全加盟国で平均が6を超えた。記事は、EUの多くの人が「満足」の側にいると結論づけている。
- ドイツ(6.5)は下位3か国に入り、EU平均を下回っている。
読むときの注意
この号は短いニュース記事である。示されているのは国別とEU全体の平均値だけで、標本の大きさ、年齢・所得などの属性別の値、2022年ウェルビーイング・モジュールの他の項目(生活の意味、感情の頻度、領域別満足度など)は載っていない。満足度に関わる要因として年齢や経済状況などが挙げられているが、記事は可能性として述べているだけで、関係の強さや因果関係は示していない。日本についての記述はなく、日本との比較はできない。