この号の内容
EU平均は10点中7.3
2023年のEUの生活満足度の平均は、0〜10の尺度で7.3である。生活満足度とは「全体として、最近の生活にどのくらい満足していますか」という質問に、回答者自身が0(まったく満足していない)〜10(とても満足している)で答えた値である。記事は、生活満足度には年齢、教育水準、家族の状況、経済状況など多くの要因が影響しうると述べている。ただし、これらの要因別の数値はこの記事には示されていない。
📖 報告書では:Eurostatニュース(2025年1月22日)本文第1段落
首位フィンランド、7.7が4か国
国別で最も高かったのはフィンランドの7.8で、EU平均の7.3を上回る。続くのはベルギー、オーストリア、ルーマニア、スロベニアで、いずれも7.7である。上位には北欧・西欧の国だけでなく、東欧のルーマニアや中欧のスロベニアも並ぶ。EU27か国のうち15か国が、EU平均と同じかそれを上回った。
📖 報告書では:Eurostatニュース(2025年1月22日)本文第2段落
最低はブルガリアの5.9
最も低かったのはブルガリアの5.9で、首位のフィンランド(7.8)を大きく下回る。次に低いのはラトビアとギリシャで、ともに6.9である。最下位のブルガリアと下から2番目の国の間には1.0ポイントの開きがある。
📖 報告書では:Eurostatニュース(2025年1月22日)本文第2段落
ブルガリア以外は全て6超
ブルガリアを除くすべての国で、生活満足度の平均は6を上回った。記事はこれを、回答者が自らを「不満」より「満足」の側にあると答えたことを意味すると説明している。つまりEUの大半の国で、平均的な回答は尺度の中央より満足寄りである。
📖 報告書では:Eurostatニュース(2025年1月22日)本文第3段落
毎年の調査と数値の信頼性
「生活満足度(overall life satisfaction)」の指標は、EU-SILCの一部として毎年集められる自己評価の値である。EU全体の値は推計値である。ドイツ、フランス、ハンガリー、ポーランド、ポルトガルの値は「信頼性が低い(low-reliability)」データとされている。元データはデータセット ilc_pw01 である。
📖 報告書では:Eurostatニュース(2025年1月22日)Methodological notes、Source dataset: ilc_pw01
この号の調べ方
対象はEU加盟27か国の回答者で、時期は2023年である。各国の統計局が実施するEU所得・生活条件統計(EU-SILC)の一部として、生活満足度を毎年調べている。測り方は、最近の生活全体への満足度を回答者自身が0〜10で評価する自己評価方式である。EU全体の値は推計値で、一部の国の値は信頼性が低いとされている。
この号から言えること
- 2023年のEUの生活満足度の平均は7.3で、ブルガリア以外のすべての国は平均6を上回った。EU全体として、回答は「満足」の側に寄っている。
- 最高はフィンランド(7.8)、最低はブルガリア(5.9)である。7.7で並ぶ国にはベルギー・オーストリアのほか、ルーマニア・スロベニアも含まれる。
- 最下位のブルガリアは、次に低いラトビア・ギリシャ(6.9)より1.0ポイント低く、ほかの国から大きく離れている。
読むときの注意
この号は短いニュース記事で、国別の平均値だけを示している。年齢・教育・家族・経済状況などとの関係は「影響しうる」と触れるにとどまり、具体的な分析結果は載っていない。また、ドイツ、フランス、ハンガリー、ポーランド、ポルトガルの値は信頼性が低く、EU平均も推計値であるため、小さな差で順位を比べるときは注意が必要である。