高齢者の生きがいの地域差——家族構成、身体状況、生活機能との関係
[Regional differences in ikigai (reason(s) for living) in elderly people--relationship between ikigai and family structure, physiological situation and functional capacity].
Akihiro Hasegawa, Y. Fujiwara, Hoshi Tanji et al.(2003)Nihon Ronen Igakkai zasshi. Japanese journal of geriatrics, 40(4), 390–396
農村と都市近郊の高齢者の比較で、生きがい保有率に地域差はなく、主観的健康・知的能動性・社会的役割が生きがいと関連することを示した。
要旨根拠:抄録
日本語の「生きがい」は英訳しにくく、研究者により定義も異なるため、本研究は生きがいを「今生きているという実感、または生きる意欲」として扱い、関連要因を明らかにして概念定義の基礎とすることを目指した。対象は、2000年の新潟県の農村部の町に住む65歳以上1,544人と、2001年の埼玉県の都市近郊の町に住む同年代1,002人である。両地域で、生きがいの有無と家族構成、身体状況、生活機能(=日常生活を自立して送る能力)との関係を比較した。その結果、生きがいをもつ人の割合に地域差はなく、両地域とも主観的健康感、知的能動性、社会的役割の3要因が生きがいと関連していた。農村部では家族構成が強く関連したのに対し、都市近郊では男性の入院経験が強く関連していた。今後は共分散構造分析で生きがいの構造を明らかにすることや、自治体による生きがい促進策の立案が有益だと提言している。
研究のつながり
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