公的な高齢者向け臨時就業機関(シルバー人材センター)会員における「生きがい」の関連要因——性差に注目して
Factors associated with "Ikigai" among members of a public temporary employment agency for seniors (Silver Human Resources Centre) in Japan; gender differences
K. Shirai, H. Iso, H. Fukuda et al.(2006)Health and Quality of Life Outcomes, 4(1), 12
シルバー人材センター会員4千人超の調査で、仕事を通じた生活の変化が男女とも生きがいと強く関連し、関連要因には性差があることを示した。
要旨根拠:抄録
「生きがい」は、生活満足感、自尊感情、幸福感、人生の意味の評価などを含む日本独自の主観的ウェルビーイングの概念とされるが、関連要因、とくに性差については一貫した結果が得られていなかった。本研究では、大阪府のシルバー人材センター会員から無作為抽出した4,737人に質問票を配布し、4,376人(男性2,913人、女性1,463人)から回答を得た(回答率92%)。生きがいの程度を0〜5の尺度で、仕事を通じた生活の変化を友人の数・社会的関心・会話量の増減で評価した。その結果、仕事を通じた生活の変化の得点が高いほど生きがいをもつ割合が高く、男女共通の強い関連要因であった。男性では住居の広さや年収、就業日数、主観的健康、女性では配偶者の有無など家族関係が、また男女とも人生の歩みへの満足度が生きがいと関連していた。仕事を通じて生活の変化を実感できる就労機会の提供が、高齢者の生きがいを支えうることを示唆している。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 4本
- W2331 社会的ネットワーク、宿主抵抗力、死亡率――アラメダ郡住民の9年間追跡研究 Berkman(1979) American Journal of Epidemiology 主要400 被引用 5,297
- W0467 高齢期の主観的ウェルビーイングに対する社会経済的地位・社会的ネットワーク・有能さの影響:メタ分析 Pinquart(2000) Psychology and Aging 被引用 1,614
- W0932 高齢期における自己概念と心理的幸福の性差:メタ分析 Pinquart(2001) The journals of gerontology. Series B, Psychological sciences and social sciences 被引用 628
- W2282 高齢者の生きがいの地域差——家族構成、身体状況、生活機能との関係 Hasegawa(2003) Nihon Ronen Igakkai zasshi. Japanese journal of geriatrics 被引用 15
後続研究(この論文を引用している) 11本
- W1502 生きがいとその後の健康・ウェルビーイング:日本の高齢者における縦断的アウトカムワイド分析 Okuzono(2022) The Lancet Regional Health - Western Pacific 主要400 被引用 72
- W2047 日本におけるウェルビーイングの概念——快楽的ウェルビーイングとしての「しあわせ」感と、エウダイモニア的ウェルビーイングとしての「生きがい」感 Kumano(2018) Applied Research in Quality of Life 被引用 74
- W2086 地域在住高齢者における趣味と生きがいの有無と、死亡・ADL・IADLとの関連 Tomioka(2016) Journal of Epidemiology 被引用 87
- W2124 Ikigai-9の英語への翻訳と英国サンプルにおける妥当性検証 Fido(2019) International Journal of Mental Health and Addiction 被引用 50
- W2177 生きがいは不安、抑うつ、ウェルビーイングを予測するか Wilkes(2022) International Journal of Mental Health and Addiction 被引用 28
- W2202 日本の高齢者における人的資本の変化と生きがいの関係に対する社会関係資本の調整効果——縦断研究 Fukuzawa(2018) Asian Journal of Social Psychology 被引用 27
- W2206 職場における生きがい(人生の目的)の統合的な認知・動機づけモデル Sartore(2023) Europe's Journal of Psychology 被引用 22
- W2236 農村生活における身体活動と幸福感・生きがいの関連:横断研究 Kabasawa(2021) Humanities and Social Sciences Communications 被引用 14
- W2242 人生の目的(生きがい)と就業状況と循環器疾患死亡の関連:JACC研究 Miyazaki(2022) BMJ Open 被引用 11
- W2251 日本の高齢者における経済状態とウェルビーイングの関係に対する場所への愛着の調整効果 Sawada(2021) Geriatric Nursing 被引用 14
- W2266 出産数と循環器疾患死亡の関連を修飾する主観的ウェルビーイングとしての「生きがい」——JACC研究 Yasukawa(2018) Circulation Journal 被引用 13
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- 論文ページ
- https://doi.org/10.1186/1477-7525-4-12
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- 10.1186/1477-7525-4-12
文献表記(APA第7版)
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- Semantic Scholar 54(うち影響引用 3)・ OpenAlex 61
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- 2.6
- FWCI
- 3.1(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 9.7%
- 分野(OpenAlex)
- Psychological Well-being and Life Satisfaction
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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