幸せの名言集

アラン・ワッツの名言2選

英国出身の思想家(1915-1973)。禅を西洋に紹介

「人生の意味は、ただ生きているということ、それ自体である」

The meaning of life is just to be alive.

— アラン・ワッツ 『不安の時代の知恵』ほかの趣旨

生の意味を生の外に探さない

心理学では
ワッツの言葉は、心理学でいう自己目的的経験(活動そのものが報酬となる状態)や、マインドフルネス(いまの体験に評価を加えずに注意を向けること)に通じる。Brown & Ryan(2003)は大学生や成人を対象とした相関研究と日誌研究で、日ごろからいまに気づいている傾向の強い人ほど、ポジティブな感情や人生満足感が高いことを示した。またKillingsworth & Gilbert(2010)は、スマートフォンで日常の気分をその場で尋ねる経験サンプリング研究を行い、心がいまの活動から離れているときほど幸福感が低いことを見いだした。生の意味を遠い目標に預けず、食事や散歩のひとときを味わうことが、満ち足りた毎日につながる。 参考:Brown & Ryan(2003)「The benefits of being present: Min…」/Killingsworth & Gilbert(2010)「A Wandering Mind Is an Unhappy Min…」
「未来のために生きる者は、永遠にたどり着かない明日を追いかけている」

— アラン・ワッツ 『不安の時代の知恵』(1951)の趣旨

「いつか」の幸福は構造的に届かない

心理学では
この名言は、目標に到達すれば幸せになれるという思い込み(到達の誤謬)への戒めである。Wilson & Gilbert(2005)は感情予測(未来の出来事で自分がどう感じるかの予想)の研究を整理した。そして、人は望む出来事がもたらす喜びの強さと持続を過大に見積もりがちだと示した。また、Killingsworth & Gilbert(2010)は、スマートフォンで日常の気分と思考を繰り返し尋ねる経験サンプリング研究を行った。その結果、心が目の前の活動から離れているとき(マインドワンダリング)ほど、幸福感が低いことが分かった。食事や会話、仕事の手応えなど、いま進行中の経験に意識を戻して味わう習慣が、届かない明日ではなく今日を満たす助けになる。 参考:Wilson & Gilbert(2005)「Affective Forecasting」 ↗/Killingsworth & Gilbert(2010)「A Wandering Mind Is an Unhappy Min…」

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