世界の論文 ・ A05 感情的幸福(ポジティブ感情・快楽的) ・ W0146
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さまよう心は不幸な心
A Wandering Mind Is an Unhappy Mind
Matthew A. Killingsworth, D. Gilbert(2010)Science, 330(6006), 932
ひとことで
マインドワンダリングと幸福
人は起きている時間の半分近く目の前にないことを考えており、心がさまよっているときほど幸福感が低いことを示した。
要旨根拠:抄録
人間は目の前で起きていないことを考える能力をもつが、それが日々の幸福感にどう影響するかはよく分かっていなかった。本研究は、iPhoneアプリを用いて人々の現在の思考・感情・行動をその場で繰り返し尋ねる経験サンプリング法(=日常の瞬間ごとに状態を記録する方法)を開発し、多数の成人の報告を分析した。その結果、人は今起きていないことを考えている時間(マインドワンダリング=心がさまようこと)が、目の前のことを考えている時間とほぼ同じくらい多かった。さらに、心がさまよっているときは、今している活動に集中しているときより幸福感が低い傾向があった。何をしているかよりも、何を考えているかのほうが幸福感をよく予測した。今ここに注意を向けることが幸福の鍵であり、マインドフルネスの考え方を支持する知見といえる。
関係メモ——この研究のその後
- 先行・基盤W0093 Kahneman(2004)の一日再構成法など日常経験の測定研究を背景に、スマートフォンによる経験サンプリングを用いた
- 後続・発展同じデータ収集基盤を用いた著者のW1163 Killingsworth(2021)が所得と経験的幸福の関係へ展開し、W1078 Geschwind(2011)やW0209 Creswell(2017)のマインドフルネス介入研究が「今ここ」への注意の根拠として参照した
反証・修正は確信があるものだけ書いています。書かれていない=否定されていない、ではありません。
研究のつながり
この一覧(世界 1,782本)の中での引用関係です。引用している=支持している、とは限りません。
先行研究(この論文が引用している) 1本
後続研究(この論文を引用している) 15本
- W0209 マインドフルネス介入 Creswell(2017) Annual Review of Psychology 主要400 被引用 1,567
- W0293 Facebook利用は若年成人の主観的ウェルビーイングの低下を予測する Kross(2013) PLoS ONE 主要400 被引用 1,502
- W0546 余暇と主観的幸福感:媒介要因としての心理的メカニズムのモデル Newman(2014) Journal of Happiness Studies 主要400 被引用 845
- W2349 幸福と生産性 Oswald(2015) Journal of Labor Economics 主要400 被引用 1,023
- W2351 従業員の幸福は生産性に影響するか Bellet(2024) Management Science 主要400 被引用 271
- W1163 経験的ウェルビーイングは年収7万5000ドルを超えても所得とともに上昇する Killingsworth(2021) Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 主要400 被引用 226
- W2356 ポジティビティは仕事の成績を高めるか:その理由、条件、そして未解明の点 Tenney(2016) Research in Organizational Behavior 主要400 被引用 137
- W0371 瞑想経験はデフォルトモード・ネットワークの活動と結合性の違いと関連する Brewer(2011) Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 被引用 1,293
- W0581 グローバルなソーシャルネットワークにおける幸福と情報の時間的パターン:ヘドノメトリクスとTwitter Dodds(2011) PLoS ONE 被引用 841
- W0638 マインドフルネスは気づきを広げエウダイモニックな意味を築く:マインドフルなポジティブ感情調整のプロセスモデル Garland(2015) Psychological Inquiry 被引用 686
- W0647 神経可塑性への社会的影響:ストレスとウェルビーイングを促進する介入 Davidson(2012) Nature Neuroscience 被引用 832
- W0970 幸せに「アプリ」を:幸福感を高めるスマートフォン版マインドフルネス介入のランダム化比較試験 Howells(2016) Journal of Happiness Studies 被引用 419
ほか 3 件
読む・引用する
- 論文ページ
- https://doi.org/10.1126/science.1192439
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- DOI
- 10.1126/science.1192439
文献表記(APA第7版)
Killingsworth, M. A., & Gilbert, D. T. (2010). A Wandering Mind Is an Unhappy Mind. Science, 330(6006), 932. https://doi.org/10.1126/science.1192439
影響力の指標
- 著名度スコア
- 89 / 100 スコアとは
- 被引用数
- Semantic Scholar 2,437(うち影響引用 157)・ OpenAlex 2,573
- 年あたり被引用
- 143.4
- FWCI
- 28.8(同年・同分野の平均の何倍引用されたか)
- 同年同分野で
- 上位 0.1%未満
- 分野(OpenAlex)
- Mind wandering and attention
- 主要400の選定
- 専門家判断(古典・定番)
被引用数の取得日:Semantic Scholar 2026-10-01、OpenAlex 2026-10-02。Google Scholar より少なめに出るデータベースの値なので、順位の目安としてお使いください。
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