幸せの名言集

ナポレオン・ボナパルトの名言2選

フランス皇帝(1769-1821)

このうち1件は「出典に諸説あり」です。ナポレオン・ボナパルトの言葉として流通していますが、一次資料での確認が難しいものです。

「余の辞書に不可能の文字はない」

Impossible n'est pas français.

— ナポレオン・ボナパルト(とされる) 1813年の書簡「不可能はフランス語ではない」に由来

日本で流通する形は意訳。原文は「不可能という言葉はフランス語ではない」

「不可能」と決めつけないこと

心理学では
「不可能の文字はない」とは、心理学でいえば自己効力感(自分ならやり遂げられるという見込み)を高く保ち、自分の限界を自分で決めつけない構えである。Bandura(1977)は、この見込みが挑戦するかどうかや粘り強さを左右すると論じた。Jobら(2010)は相関研究と実験を組み合わせ、意志力には限りがあると信じる人ほど、疲れる作業の後に集中が続かないことを示した。さらに、限りはないと考えるよう促された人は、成績が落ちにくかった。限界の一部は信念がつくるのである。ただし大きな目標は、小さな成功を積み重ねる形に分けると、その確信が育ちやすい。「無理だ」と感じたら、その根拠を一度問い直す。その習慣が新しい一歩につながる。 参考:Bandura(1977)「Self-efficacy: Toward a unifying t…」/Jobら(2010)「Ego-depletion - Is it all in your …」 ↗
「「不可能」という言葉は、フランス語ではない」

Impossible n'est pas français.

— ナポレオン・ボナパルト 将軍への書簡(1813)に基づく

「余の辞書に〜」は日本での意訳的流通形

「それは不可能です」という報告への返信に書かれた一句。「余の辞書に不可能の文字はない」という流通形は後世の意訳で、原文は「不可能という言葉はフランス的でない(Impossible n'est pas français)」── 部下の「できません」を語彙ごと却下する、統率者のリフレーミング

心理学では
この一句は、希望理論(目標へ向かう意志と、そこへ至る道筋を考える力から希望をとらえる理論)でいう「経路思考」(行き詰まっても別のルートを探し出す考え方)を、言葉の段階から促すものである。Snyderら(1991)は、意志と経路の両面から希望を測る尺度を開発した。そして、希望の高い人ほど困難な状況でも目標への道筋を前向きにとらえる傾向があることを示した。さらにFeldmanら(2009)は大学生を一学期にわたって追跡し、目標ごとの希望が高い人ほど、その目標を実際に達成しやすいことを見いだした。「できない」と言いかけたら「どんな方法ならできるか」と問い直す習慣が、次の一手を見つける助けになる。 参考:Snyderら(1991)「The will and the ways: Development…」/Feldmanら(2009)「Hope and Goal Attainment: Testing …」 ↗

← 人物の一覧

あわせて読む 世界の主要ウェルビーイング研究 → 名言が言ってきたことを、研究はどう確かめてきたか。幸せの研究の著名論文2,358本を、要旨と研究の系譜で。 思想ごとの名言も 世界の思想と宗教の幸福観マップ → 47の思想・宗教それぞれを代表する名言を、思想の幸福観とあわせて。
名言の収集・分類・解説はAI(Claude)を活用し、はぴテックが確認したものです。「出典に諸説あり」の名言は、その人物の言葉として流通しているものの一次資料での確認が難しいもの、「要旨」は趣旨を短くまとめたものです。心理学の補足は、名言の知恵を心理学・幸福研究の知見で読み解いたもので、引用した論文は学術データベースで実在を照合しています。 解説付き全選(PDF) / 一覧(Excel)
© 株式会社はぴテック