ウェルビーイングの調査・報告書

2024年版

国民生活に関する世論調査(令和6年8月調査、2025年1月公表)

内閣府 政府広報室

内閣府政府広報室が毎年行う「国民生活に関する世論調査」の令和6年8月調査(2025年1月9日掲載)である。いちばんの話題は、現在の生活に「満足」とする人が52.0%となり、前回の49.0%から上昇して「不満」(47.4%)を上回った点である。一方で、今後の生活は「悪くなっていく」(31.2%)が「良くなっていく」(7.1%)を大きく上回り、悩みや不安を感じている人は78.2%にのぼる。所得・収入や資産・貯蓄への不満の強さ、「心の豊かさ」や「毎日を楽しむ」志向の高まりも読みどころである。

この号の内容

生活満足度、「満足」が過半に

現在の生活に「満足」とする人は52.0%(「満足している」7.2%+「まあ満足している」44.8%)で、前回の49.0%から上昇した。「不満」は47.4%(「やや不満だ」33.9%+「不満だ」13.5%)で、前回の50.7%から低下した。年齢別では「満足」が18~29歳で、「不満」が40歳代・50歳代で高い。都市規模別では町村で「不満」が高く、性別では大きな差異は見られない。

📖 報告書では:調査結果の概要 1.(2)「現在の生活に対する満足度」、調査票 問2、表2-1・表2-2(時系列)

お金の面の不満が突出

生活の7つの側面のうち「満足」が最も低いのは資産・貯蓄の28.6%で、「不満」は70.7%に達する。所得・収入も「満足」34.9%に対し「不満」64.5%である。反対に住生活(満足67.8%)と食生活(67.6%)は満足が高く、耐久消費財58.0%、自己啓発・能力向上53.0%、レジャー・余暇生活50.6%が続く。前回比では所得・収入(31.4%→34.9%)、住生活(64.0%→67.8%)、レジャー・余暇生活(46.7%→50.6%)で「満足」が上昇した。資産・貯蓄では40歳代・50歳代で「不満」が、60歳代・70歳以上で「満足」が高い。

📖 報告書では:調査結果の概要 1.(3)「現在の生活の各面での満足度」ア~キ、調査票 問3(1)~(7)、表3-1~表10-2

充実感57.5%、不安は78.2%

日頃の生活で充実感を「感じている」人は57.5%、「感じていない」人は41.3%で、前回から大きな変化はない。充実感は女性と18~29歳で高く、「感じていない」は男性と50歳代で高い。充実感を感じる時は「ゆったりと休養している時」54.8%が最多で、「家族団らんの時」47.3%、「趣味やスポーツに熱中している時」47.2%が続く。悩みや不安を「感じている」人は78.2%で、内容は「自分の健康」63.8%(前回59.2%から上昇)、「老後の生活設計」62.8%、「今後の収入や資産の見通し」58.0%が上位である。

📖 報告書では:調査結果の概要 1.(4)「現在の生活の充実感」・ア、1.(5)「日常生活での悩みや不安」・ア、調査票 問4~問7、表11-1~表14-2

時間のゆとりは上昇

休んだり好きなことをしたりする時間の「ゆとりがある」人は65.0%で、前回の59.4%から上昇した。「ゆとりがない」は33.4%で、30歳代から50歳代で高く、「ゆとりがある」は60歳代・70歳以上で高い。自由時間の過ごし方は「睡眠、休養」54.3%、「テレビやDVD、CDなどの視聴」47.4%、「趣味・娯楽」40.7%、「インターネットやソーシャルメディアの利用」35.0%の順である。自由時間が増えたらしたいことは「旅行」61.8%が最多で、実際に旅行をしている人(19.3%)との開きが大きい。

📖 報告書では:調査結果の概要 1.(6)「時間のゆとりの有無」、1.(7)「自由時間の過ごし方」、1.(8)「自由時間が増えた場合にしたいこと」、調査票 問8~問10

見通しは悲観が楽観の4倍超

今後の生活は「良くなっていく」7.1%、「同じようなもの」60.9%、「悪くなっていく」31.2%で、「悪くなっていく」は60歳代で高い。去年と比べた生活も「向上している」4.7%に対し「低下している」33.0%だが、「低下」は前回の35.9%から下がった。世間一般から見た生活の程度は「中の中」46.7%が最多で、「中の下」は25.5%から28.1%に上昇した。

📖 報告書では:調査結果の概要 1.(1)「去年と比べた生活の向上感」、1.(9)「生活の程度」、2.(1)「今後の生活の見通し」、調査票 問1・問11・問12

心の豊かさと今を楽しむ志向

「これからは心の豊かさ」とする人は53.0%で前回48.8%から上昇し、「まだ物の豊かさ」は50.0%から45.7%に低下した。「毎日の生活を充実させて楽しむ」は55.8%(前回51.4%)で、「貯蓄や投資など将来に備える」43.6%(前回47.8%)を上回った。いずれも18~29歳から50歳代では「物の豊かさ」「将来に備える」が、60歳代以上では「心の豊かさ」「毎日を楽しむ」が高い。今後力を入れたい側面は「健康」73.1%が最多で、政府への要望は「物価対策」66.1%、「医療・年金などの社会保障の整備」64.6%、「景気対策」58.7%(前回64.4%から低下)の順である。

📖 報告書では:調査結果の概要 2.(2)~(4)、4.(1)「政府に対する要望」、調査票 問13~問15・問20

日本の結果

全国18歳以上を対象とした日本の調査であり、現在の生活に「満足」とする人は52.0%(満足している7.2%+まあ満足している44.8%)で、前回の49.0%から上昇した。側面別では資産・貯蓄(不満70.7%)と所得・収入(不満64.5%)への不満が際立つ。悩みや不安を感じる人は78.2%で、自分の健康・老後の生活設計・今後の収入や資産の見通しが上位を占める。今後の生活は「悪くなっていく」31.2%が「良くなっていく」7.1%を大きく上回る。

この号の調べ方

対象は全国18歳以上の日本国籍を有する者で、層化2段無作為抽出法(地域を層に分けて地点、次に個人を無作為に選ぶ方法)により3,000人を抽出した。調査期間は令和6年8月8日~9月15日、郵送法で、実施機関は一般社団法人中央調査社である。有効回収数は1,831人(有効回収率61.0%)。満足度は「満足している」~「不満だ」の4段階で尋ね、上位2つの合計を「満足」、下位2つの合計を「不満」としている。

この号から言えること

  • 全体の生活満足度は前回から3.0ポイント上がり「満足」が過半となったが、資産・貯蓄と所得・収入では依然として不満が6~7割を占める。
  • 40歳代・50歳代は生活全体の「不満」、資産・貯蓄の「不満」、時間の「ゆとりがない」がそろって高く、50歳代は充実感を「感じていない」、悩みや不安を「感じている」割合も高い。
  • 「心の豊かさ」「毎日を楽しむ」を選ぶ人が前回より増え、いずれも物の豊かさ・将来への備えを上回った。ただし若い世代と高齢世代で志向が分かれている。
  • 時間のゆとりや所得・収入の満足は前回より上向いた一方、今後の見通しは悲観が優勢で、政府には物価対策と社会保障の整備が強く求められている。

読むときの注意

郵送法で有効回収率は61.0%であり、回答しなかった約4割の人の意識は反映されていない。属性別の結果は「高くなっている」という記述のみで、差の大きさの数値は概要ページには示されていないため、詳細は集計表で確かめる必要がある。充実感を感じる時(n=1,650)や悩みの内容(n=1,432)は該当者のみへの複数回答の質問であり、全体の割合とは母数が異なる。

出典

主に参照した箇所:公式ページ「調査の概要」「調査結果の概要」1.現在の生活について~4.政府に対する要望について、調査票 問1~問20。この記事は、上の公式資料に書かれていることだけをもとにAIが書き、記事中の数字が元資料にあることを照合しています(2026-10-12取得)。正確な値や文脈は原典で確かめてください。

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