この号の内容
約30万世帯を対象とする大規模調査
2022年は、1986年から3年ごとに行う大規模調査の13回目である。世帯票・健康票は、層化無作為抽出(地域を層に分けて無作為に選ぶ方法)した5,530地区内の約30万世帯・約67万4千人が対象である。集計客体は世帯票・健康票が203 819世帯、所得票・貯蓄票が19 140世帯、介護票が5 499人である。調査票は世帯員が自ら記入し、埼玉・東京・神奈川・愛知・大阪ではオンライン提出も可能とした。新型コロナ対策の特例として、調査員の訪問回数の目安を3回までとした。
📖 報告書では:調査の概要(01.pdf p.1–2「2 調査の対象及び客体」「5 調査の方法」「7 結果の集計及び集計客体」)
単独世帯が3割超で最多
2022年6月2日現在の世帯総数は5431万世帯である。世帯構造は「単独世帯」が1785万2千世帯(32.9%)で最も多い。次いで「夫婦と未婚の子のみの世帯」が25.8%、「夫婦のみの世帯」が24.5%である。単独世帯の割合は1986年の18.2%から上昇した。平均世帯人員は1986年の3.22人から2022年は2.25人に減った(2021年は2.37人)。「高齢者世帯」は1693万1千世帯で、全世帯の31.2%である。
📖 報告書では:結果の概要Ⅰ-1「世帯構造及び世帯類型の状況」本文p.3(02.pdf p.1)、表1・図1
65歳以上のいる世帯が半数超
65歳以上の者のいる世帯は2747万4千世帯で、全世帯の50.6%を占める。1986年は26.0%であった。世帯構造は「夫婦のみの世帯」が32.1%で最も多く、「単独世帯」が31.8%、「親と未婚の子のみの世帯」が20.1%と続く。「三世代世帯」は1986年に44.8%あったが、2022年は7.1%にとどまる。
📖 報告書では:結果の概要Ⅰ-2「65歳以上の者のいる世帯の状況」本文p.4(02.pdf p.2)、表2・図2
高齢者世帯の半数は一人暮らし
高齢者世帯のうち「単独世帯」が873万世帯(51.6%)、「夫婦のみの世帯」が756万2千世帯(44.7%)である。65歳以上の単独世帯は男が35.9%、女が64.1%である。年齢構成で最も多いのは、男は「70~74歳」の28.7%、女は「85歳以上」の24.1%である。
📖 報告書では:結果の概要Ⅰ-2 本文p.5(02.pdf p.3)、表3・図3・図4
子夫婦との同居は7.5%に
65歳以上の者は4029万7千人である。家族形態は「夫婦のみの世帯」が40.7%で最も多く、「子と同居」が33.7%、「単独世帯」が21.7%である。「子夫婦と同居」は1986年の46.7%から2022年は7.5%に下がった。年齢が高くなるにつれ、男は「子夫婦と同居」の割合が高くなる。女は「単独世帯」と「子夫婦と同居」の割合が高くなる。
📖 報告書では:結果の概要Ⅰ-3「65歳以上の者の状況」本文p.6(02.pdf p.4)、表4・図5
児童のいる世帯は18.3%
児童のいる世帯は991万7千世帯で、全世帯の18.3%である(1986年は46.2%)。児童が1人の世帯が49.3%、2人が38.0%で、平均児童数は1.66人である。世帯構造は「夫婦と未婚の子のみの世帯」が78.1%、「三世代世帯」が11.1%である。母の「仕事あり」は75.7%で、2004年の56.7%から上昇した。内訳は「正規の職員・従業員」30.4%、「非正規の職員・従業員」36.4%である。
📖 報告書では:結果の概要Ⅰ-4「児童のいる世帯の状況」本文p.7–8(02.pdf p.5–6)、表5・表6・図6・図7
日本の結果
この号の調べ方
対象は全国の世帯と世帯員である。世帯票・健康票・介護票は2022年6月2日、所得票・貯蓄票は7月14日に実施した。世帯票・健康票は約30万世帯・約67万4千人に配布し、203 819世帯を集計した。健康票の「こころの状態」はK6(過去1か月の心の状態を6問・各0〜4点で尋ね、合計0〜24点で表す尺度)で測る。
この号から言えること
- 単独世帯が全世帯の32.9%で最多となり、平均世帯人員は2.25人まで縮んだ。1986年の3.22人と比べ、世帯の小規模化がはっきり読み取れる。
- 65歳以上の者のいる世帯が50.6%と半数を超えた。三世代世帯や子夫婦との同居は大きく減り、夫婦のみ・一人暮らしが中心になっている。
- 高齢の一人暮らしは女が64.1%を占め、女では85歳以上が24.1%で最も多い。
- 児童のいる世帯は18.3%に減る一方、母の「仕事あり」は75.7%に上った。
読むときの注意
今回の元資料は調査の概要と世帯構造の章までで、K6(こころの状態)や所得・貧困率・生活意識の結果は含まれていない。そのため、これらの数値はここでは扱っていない。また、2020年は調査を実施しておらず、1995年は兵庫県、2016年は熊本県を除いた数値である。年次比較の際はこの点に注意が必要である。