世界の思想と宗教の幸福観マップ

幸福観の変遷図——いつ、どの型が現れたか

横軸はおおよその成立年(枢軸時代と近代を広くとった非線形の目盛り)、縦は系統、点の色は幸せの動き(マップ1の8つの型)です。口承思想は年代を持たないため、下の帯に別置しました。略記:ポジ心=ポジティブ心理学。

幸福観の変遷図
読み取れること
・「取り除く」「見方を変える」「関係のなかで成立させる」「伸ばす」「副産物として待つ」の5つの型は枢軸時代に出揃い、救済宗教の形成期に「与えられ、応える」と「生命力・身体」が加わります。以後、近代まで新しい型は現れません。
・内部潮流の時代(1000〜1800年)は既存の型の内側での深化——他力(浄土)、神秘主義(カバラ・観想・スーフィズム)、身体(修験道)——の時代です。
・近代以降に初めて現れた型は「制度・集計」(功利主義)と、幸福を目標から外す「適用不能」(カント)です。現代の幸福科学が前提とする「開花」型はアリストテレスの再登場であって、新しい型ではありません。
・ポジティブ心理学の1.0→2.0→3.0は、開花→副産物→関係構成という、図の左側(枢軸時代)に既にあった型を20年で辿り直しています。
はぴテックの二枚の地図 発達段階×ウェルビーイング統合マップ → この幸福観マップの姉妹版。あちらは「縦に5段階を貫く翻訳辞書」で、同じ言葉が段階ごとに別の意味で聞こえる(875行×5段階)。