民族的アイデンティティ、移民、ウェルビーイング:相互作用的視点
Ethnic Identity, Immigration, and Well‐Being: An Interactional Perspective
J. Phinney, G. Horenczyk, K. Liebkind et al.(2001)Journal of Social Issues, 57(3), 493–510
移民の心理的ウェルビーイングは、本人の民族的・国民的アイデンティティと受け入れ社会の対応の相互作用で決まると論じた。
要旨根拠:抄録
移民が新しい国でどのような自己認識を持ち、それが心の健やかさにどう影響するかは重要な問いである。本論文は、民族的アイデンティティと移民に関する既存の理論・研究と、4つの移民受け入れ国での著者らの実証研究を踏まえ、移民の心理的帰結を理解するための相互作用モデルを提案した。民族的アイデンティティ(=出自の民族集団への帰属意識)と国民的アイデンティティ(=移住先の国への帰属意識)の関係と、それらが心理的ウェルビーイングに果たす役割は、移民自身の態度や特性と受け入れ社会の反応との相互作用として理解できる。この相互作用は移民集団の置かれた状況によって調整され、両アイデンティティの強さは出自文化の維持への支援や同化圧力によって変わる。多くの研究では、強い民族的アイデンティティと強い国民的アイデンティティの組み合わせが最もよい適応をもたらすことが示されている。
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