欠損モデルから強みに基づくアボリジナル健康研究へ:フラリッシングに向けて
From Deficit to Strength-Based Aboriginal Health Research—Moving toward Flourishing
Jonathan Bullen, Trish Hill-Wall, Kate Anderson et al.(2023)International Journal of Environmental Research and Public Health, 20(7), 5395
問題に焦点を当てる欠損型の語りを批判し、健康生成論・ポジティブ心理学・複雑系理論を統合してアボリジナルの繁栄を捉える新アプローチを提案した。
要旨根拠:抄録
オーストラリアのアボリジナルの人々には健康で繁栄した生活を送る基本的権利がある一方、研究や政策では問題や病理に焦点を当てる「欠損の語り」が根強く、それが不利をさらに強め、当事者に内面化されるおそれがある。本論文は、繁栄しているアボリジナルの人々から何を学べるか、それをどう見極め、どの文脈で生かせるかを問う概念論文である。著者らは、健康生成論(=何が健康を生み出すかに注目する考え方)とポジティブ心理学の概念を複雑系理論と統合し、アボリジナルのウェルビーイングとフラリッシング(=心身が充実し繁栄している状態)を理解・促進する新たな枠組みを主張した。文化に即した強みベースの概念化には更なる検討が必要だが、アボリジナルと西洋の方法論の統合が難題の打開に有効であると示唆している。
研究のつながり
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