人と環境の適合に関する代替モデル:3つの老人ホームにおけるモラールの予測
Alternative models of person-environment fit: prediction of morale in three homes for the aged.
Eva Kahana, J. Liang, B. Felton(1980)Journal of Gerontology, 35(4), 584–595
老人ホーム入居者の士気(モラール)に対し、人と環境の適合が重要な領域と、個人や環境の特性自体が重要な領域があることを示した。
要旨根拠:抄録
人と環境の適合(P-E fit、=本人の欲求と環境の提供するものが合っていること)は、環境が高齢者のウェルビーイングに与える影響を理解する枠組みとして提案されてきた。本研究は、どのような適合のモデルが最も良い結果をもたらすかを初めて実証的に検証しようとしたものである。3つの老人ホームでの124件の面接データを用い、差得点を非線形に変換する方法で不一致を測り、方向性のないモデル、一方向・双方向のモデルを比較した。交流、衝動の統制、隔離の領域では適合が重要だったが、感情表出や施設による統制の領域では、適合より個人や環境の特性自体がモラール(=士気・生活への前向きさ)の説明に重要だった。高齢者の幸福を高める介入の設計には、領域ごとに異なるモデルを考える必要があることを示唆している。
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