ウェルビーイング測定の推奨に対する異論
Disagreement about recommendations for measurement of well-being.
C. Ryff, J. Boylan, Julie A. Kirsch(2020)Preventive Medicine, 139, 106049
単一項目でウェルビーイングを測る推奨は豊かな概念を損なうとし、研究目的に基づく尺度選択を求めた。
要旨根拠:抄録
リフらは、ヴァンダーウィールら(2020)によるウェルビーイング測定の推奨に対して、そのいずれにも同意しない立場から反論を述べた論評である。第一に、単一項目での測定は主観的ウェルビーイングの豊かさを軽視するものであり、50年にわたる研究が示すように一つの質問ではこの領域を捉えられないとする。第二に、4項目や6項目の尺度も多様な構成概念をそれぞれ1項目で測っており、明確な定義や心理測定上の厳密さが欠けていると指摘する。さらに、文化心理学では日本のような相互協調的文化においてポジティブ感情が健康を予測しにくい一方、人生の目的や生きがいは日米双方で健康と関連することなどを挙げ、文脈や研究目的に応じた測定の必要性を論じる。具体的な研究課題なしに特定の尺度を推奨することは賢明でないと結論づけている。
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